国家試験を突破して晴れて精神保健福祉士の資格を取得した皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第1回 Uさん
精神障害者グループホーム管理者兼世話人
Uさんが使った参考書
精神保健福祉士受験ワークブック(専門科目編)
中央法規出版
中央法規出版
精神保健福祉士国家試験 問題分析と受験対策
久美出版
久美出版
Uさんの合格までの道のり
現場にふれて自然と受験を決意
精神障害者グループホームの管理者兼世話人として、入居者に対する相談援助を中心とした地域生活支援を行うUさん。受験したのは、以前、精神障害者地域生活支援センターで働いていたときのことです。
「受験に関しては、ごくごく自然にそうしようという気持ちになっていました。精神障害者の置かれている状況を知り、また実際に精神障害のある方との関わりを通して、一般社会のイメージとはあまりにも隔たりがあると思いました。“何かお手伝いすることができれば”と強く感じ、精神保健福祉の領域で真剣にやっていきたいと考えるようになったのです」
福祉系専門学校を卒業したUさんですが、当初は精神保健福祉士の資格を取ることは想定していなかったため、受験には2年間の実務が必要でした。仕事と受験勉強の両立というハードな日々が始まります。
「受験に関しては、ごくごく自然にそうしようという気持ちになっていました。精神障害者の置かれている状況を知り、また実際に精神障害のある方との関わりを通して、一般社会のイメージとはあまりにも隔たりがあると思いました。“何かお手伝いすることができれば”と強く感じ、精神保健福祉の領域で真剣にやっていきたいと考えるようになったのです」
福祉系専門学校を卒業したUさんですが、当初は精神保健福祉士の資格を取ることは想定していなかったため、受験には2年間の実務が必要でした。仕事と受験勉強の両立というハードな日々が始まります。
知識+実務でプラスアルファの学習効果
「仕事をしながら、限られた時間のなかで受験勉強をするのはとても大変でした。でも今になって考えると、2年間の実務そのものが受験勉強であったようにも感じます。机の上で学んだ知識を実際の業務場面とすり合わせることで、身に付くスピードが高まったと思います」と、Uさん。参考書や問題集などで勉強するだけの知識は、すぐに忘れてしまったり、なかなか本質を理解できなかったりすることが多いもの。でも、日々の具体的な事例や場面を経由することで、よりリアルな体験として自分のものにすることができたのです。
「反面、実際の実務では、無知ゆえの失敗などは許されないという厳しさも感じながら日々の業務に取り組みました」
「反面、実際の実務では、無知ゆえの失敗などは許されないという厳しさも感じながら日々の業務に取り組みました」
3日間、ホテルに缶詰めになって…
そしていよいよ受験3日前。ここからUさんの“本気のラストスパート”が始まります。
「勤務先から有休をもらい、試験会場近くのビジネスホテルに泊まり込んだのです。起きている時間のほとんどすべてを使い、参考書や過去問と格闘しました。その3日間は本当に必死でしたね。受験への緊張感に押しつぶされそうになることもありました。でも絶対に後悔したくなかったので、自分が持つ力のすべてを出し尽くそうと思って踏ん張りました」
試験当日は、緊張しながらも「やるだけやったんだからと開き直った!」というUさん。そう開き直ることができたのも、“悔いが残らないように”という全身全霊での追い込みのおかげ。見事、合格を手にすることができました。
「勤務先から有休をもらい、試験会場近くのビジネスホテルに泊まり込んだのです。起きている時間のほとんどすべてを使い、参考書や過去問と格闘しました。その3日間は本当に必死でしたね。受験への緊張感に押しつぶされそうになることもありました。でも絶対に後悔したくなかったので、自分が持つ力のすべてを出し尽くそうと思って踏ん張りました」
試験当日は、緊張しながらも「やるだけやったんだからと開き直った!」というUさん。そう開き直ることができたのも、“悔いが残らないように”という全身全霊での追い込みのおかげ。見事、合格を手にすることができました。
受験しようと思った気持ちを忘れずに
現在、精神保健福祉士として充実した日々を送るUさん。“この仕事をやっていてよかった”と感じるのは、当事者からの声を直接耳にするときだといいます。
「私たちの支援が本当に役立ったのかどうかは、当事者の評価を受けてこそわかることです。ですから、“支援があったからこそ、自分は今の生活を手に入れることができた”といった当事者の方の声を聞いたときに、最高のやりがいを感じます」
最後に、これから受験勉強を始める人に励ましのメッセージをもらいました。
「年々、問題も難しくなっているようで大変だと思います。でも、受験しようと思った最初の気持ちを忘れずに、また、後悔しないよう自分にできるすべてを出し尽くして頑張ってください!」
「私たちの支援が本当に役立ったのかどうかは、当事者の評価を受けてこそわかることです。ですから、“支援があったからこそ、自分は今の生活を手に入れることができた”といった当事者の方の声を聞いたときに、最高のやりがいを感じます」
最後に、これから受験勉強を始める人に励ましのメッセージをもらいました。
「年々、問題も難しくなっているようで大変だと思います。でも、受験しようと思った最初の気持ちを忘れずに、また、後悔しないよう自分にできるすべてを出し尽くして頑張ってください!」