国家試験を突破して晴れて精神保健福祉士の資格を取得した皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第2回 古関俊幸さん
地域活動支援センター・センター長
古関さんが使った参考書
精神保健福祉士受験ワークブック(専門科目編)
中央法規出版
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士受験ワークブック(共通科目編)
中央法規出版
中央法規出版
古関さんの合格までの道のり
資格取得を決意させた大学時代のボランティア活動
古関俊幸さんが精神保健福祉士の資格を取ろうと決意したのは、大学生のときのある経験がきっかけでした。
「精神疾患をもつ方へのボランティア活動をしているときに、精神保健福祉士という資格があることを知ったんです。ボランティア自体とても楽しく、施設に遊びに行っているような感覚だったので、“精神障害者は何を考えているのかわからない”“どう接すればいいの?”といった敬遠されがちな事実が存在することがとても不思議に思えて……。“この方たちと現実に向き合っていきたい”という思いが、精神保健福祉士の資格を取ろうという決意につながりました」
そして、8月から受験勉強をスタート。共通科目の過去問、予想問題を繰り返し解くことから始めます。
「精神疾患をもつ方へのボランティア活動をしているときに、精神保健福祉士という資格があることを知ったんです。ボランティア自体とても楽しく、施設に遊びに行っているような感覚だったので、“精神障害者は何を考えているのかわからない”“どう接すればいいの?”といった敬遠されがちな事実が存在することがとても不思議に思えて……。“この方たちと現実に向き合っていきたい”という思いが、精神保健福祉士の資格を取ろうという決意につながりました」
そして、8月から受験勉強をスタート。共通科目の過去問、予想問題を繰り返し解くことから始めます。
上手な気分転換とメリハリある生活で集中力をキープ
1日に2時間ほどマイペースで勉強していた古関さんですが、12月に入り、勉強はいよいよ本格モードに。
「学生で時間だけはたっぷりあったので、開館とともに大学図書館に入り、閉館まで居続けました。間違えた箇所やまだよくわからない箇所を、ひたすらワークブックに書き留めていきました。もちろん、集中力が永遠に続くわけではありませんから、新聞を読んだり散歩をしたりといった気分転換をはさみつつ、実質的には4〜5時間といったところでしょうか。周囲は静かに勉強している人たちがほとんどなので、息抜きして戻っても割とすぐにリスタートできる環境でしたね」
このように集中的な勉強を続けた古関さんでしたが、夜、自宅に戻った後はワークブックを眺める程度にとどめたといいます。メリハリのある生活こそが、本番まで息切れすることなく集中力をキープできた秘訣だったのでしょう。
「学生で時間だけはたっぷりあったので、開館とともに大学図書館に入り、閉館まで居続けました。間違えた箇所やまだよくわからない箇所を、ひたすらワークブックに書き留めていきました。もちろん、集中力が永遠に続くわけではありませんから、新聞を読んだり散歩をしたりといった気分転換をはさみつつ、実質的には4〜5時間といったところでしょうか。周囲は静かに勉強している人たちがほとんどなので、息抜きして戻っても割とすぐにリスタートできる環境でしたね」
このように集中的な勉強を続けた古関さんでしたが、夜、自宅に戻った後はワークブックを眺める程度にとどめたといいます。メリハリのある生活こそが、本番まで息切れすることなく集中力をキープできた秘訣だったのでしょう。
受験勉強で培った“気分転換力”で1日目のミスを見事に挽回
試験当日は、一番初めの「精神医学」がほとんどできず、「ダメダァ」と1日過ごしてしまったという古関さん。しかし、受験勉強で培った“気分転換力”で2日目には見事に挽回、ついには合格通知を手にしました。
古関さんがここまで頑張れたのには、実はある理由がありました。
「社会福祉士を同時受験するつもりで、11月に模擬試験を受けたんです。その結果を見た大学の先生に『今まで、この点数で実際に合格した者はいないぞ。がむしゃらにやれ』というお言葉をいただいてしまいました。その瞬間は落ち込みましたが、そう言っていただいたからこそ本当にがむしゃらになれたのです。絶対にあきらめなければ、何とかなるものです。みなさんのご検討をお祈りしています!」と、応援の言葉を贈ってくれました。
古関さんがここまで頑張れたのには、実はある理由がありました。
「社会福祉士を同時受験するつもりで、11月に模擬試験を受けたんです。その結果を見た大学の先生に『今まで、この点数で実際に合格した者はいないぞ。がむしゃらにやれ』というお言葉をいただいてしまいました。その瞬間は落ち込みましたが、そう言っていただいたからこそ本当にがむしゃらになれたのです。絶対にあきらめなければ、何とかなるものです。みなさんのご検討をお祈りしています!」と、応援の言葉を贈ってくれました。
受験勉強を乗り越えてこそ得られる、心からの言葉
古関さんは現在、地域活動支援センターのセンター長として、利用者のケアマネジメントから施設運営、職員教育、地域への啓発活動まで幅広く活躍しています。
「利用者の方や職員、関わるすべての人が、安心できる環境で自らが満足する活動ができていると実感するとき、この仕事に就いて本当によかったと思いますね。休みがちだったあるメンバーさんが、あるとき『介護の仕事につきたい』とやる気を見せたことがあったんです。働く責任についてきちんと話し合い、決められた日に通ってもらううちに、『つらいけど気持ちよく寝られる!』と話されるようになりました。“目的”や“役割”をもつと、こんなにも素敵になれるのか……と、感慨深いものがありましたね」
「やりがいを感じるときは?」という質問に対して、そんなふうに答えてくれた古関さん。受験勉強を通して、“目的をもつこと”や“それを実行すること”を学んだからこそ言える、心からの言葉なのでしょう。
「利用者の方や職員、関わるすべての人が、安心できる環境で自らが満足する活動ができていると実感するとき、この仕事に就いて本当によかったと思いますね。休みがちだったあるメンバーさんが、あるとき『介護の仕事につきたい』とやる気を見せたことがあったんです。働く責任についてきちんと話し合い、決められた日に通ってもらううちに、『つらいけど気持ちよく寝られる!』と話されるようになりました。“目的”や“役割”をもつと、こんなにも素敵になれるのか……と、感慨深いものがありましたね」
「やりがいを感じるときは?」という質問に対して、そんなふうに答えてくれた古関さん。受験勉強を通して、“目的をもつこと”や“それを実行すること”を学んだからこそ言える、心からの言葉なのでしょう。