ケアサービスを提供するうえで、鍵となる“記録”。その役割を再確認し、実践に活かすにはどうしたらよいか、考えてみましょう。本連載では、施設における“記録”を取り上げていきます。
第1回 「記録」の必要性
ケアサービスを提供する際に、今、なぜ「記録」の必要性が問われるのでしょうか。そのことについて考えてみましょう。
まず、サービス提供者は、ケアサービスを必要とする方の生活の一場面、もしくは一瞬に向き合ってさえいれば、それで十分なのでしょうか?
答えは「No」です。なぜなら、ケアサービスが担うのは生活の一瞬(「点」)ではなく、その連続性(すなわち「線」もしくは「面」)であると言うことができるからです。
特にケアサービスの受け手となることが予想される「児童」「高齢者」「障害者」等はその一瞬一瞬の様子が刻々と変化をし、前後がどのような関連性を持っているのかを明確に把握していないと、本当にその方(利用者)が望む生活およびニーズを叶えることなど不可能ではないでしょうか。
では、利用者が望む生活を実現するには、サービスの担い手としての責務を果たすには、どうしたらよいのでしょうか…答えは一つです。
「利用者の生活の一瞬一瞬を担い手として形に残すこと」これしかありません。まず、これが完璧にできてこそ、適切なケアサービスの第一歩が行われていると胸を張るべきなのです。
「利用者の生活の一瞬一瞬を担い手として形に残すこと」、これこそが「記録」であり、ケアサービスにおいて、利用者の生活の連続性を担う第一歩となるのです。
まず、サービス提供者は、ケアサービスを必要とする方の生活の一場面、もしくは一瞬に向き合ってさえいれば、それで十分なのでしょうか?
答えは「No」です。なぜなら、ケアサービスが担うのは生活の一瞬(「点」)ではなく、その連続性(すなわち「線」もしくは「面」)であると言うことができるからです。
特にケアサービスの受け手となることが予想される「児童」「高齢者」「障害者」等はその一瞬一瞬の様子が刻々と変化をし、前後がどのような関連性を持っているのかを明確に把握していないと、本当にその方(利用者)が望む生活およびニーズを叶えることなど不可能ではないでしょうか。
では、利用者が望む生活を実現するには、サービスの担い手としての責務を果たすには、どうしたらよいのでしょうか…答えは一つです。
「利用者の生活の一瞬一瞬を担い手として形に残すこと」これしかありません。まず、これが完璧にできてこそ、適切なケアサービスの第一歩が行われていると胸を張るべきなのです。
「利用者の生活の一瞬一瞬を担い手として形に残すこと」、これこそが「記録」であり、ケアサービスにおいて、利用者の生活の連続性を担う第一歩となるのです。
「記録」は二面性を持つ!
そして、実際に「記録」を書く前に、「記録」という行為には二つの目的があることを理解しなければなりません。
一つは「利用者の生活の証を記す」という目的、そしてもう一つは「提供者の支援の証を残す」という目的です。
「記録を残す」というのは、利用者のためでもあり、サービス提供者自らのためでもあるという認識を持つ必要があります。
第2回では、この二つの目的について詳しく考えてみましょう。
一つは「利用者の生活の証を記す」という目的、そしてもう一つは「提供者の支援の証を残す」という目的です。
「記録を残す」というのは、利用者のためでもあり、サービス提供者自らのためでもあるという認識を持つ必要があります。
第2回では、この二つの目的について詳しく考えてみましょう。