Vol.67 厚生年金と企業年金(下)
川村匡由(社会福祉学者)
厚生年金や国民年金の不足分は企業年金で
これは現役のサラリーマンの給料のおおむね6割とされていますが、「100年に1度の大不況」といわれ、「派遣切り」や「予告なき解雇」などのリストラ、ワークシェアリングの嵐が吹きまくっている折、現実はもっともっと厳しいのではないでしょうか。
一方、老後の最低の生活費ですが、財団法人生命保険文化センターの調査によると、下図のように月額で平均23万2000円ですが、ゆとりのある生活費は同38万3000円とはじき出しています。
老後の最低日常生活費
ゆとりある老後生活費
企業年金の種類は勤務先に照会する
そこで、会社員なら注目したのが企業年金です。
企業年金の種類
●厚生年金基金(調整年金)
●適格退職年金(税制適格年金)
●確定拠出年金(日本版401K;企業型年金・個人型年金)
●確定給付型企業年金(規約型企業年金・基金型企業年金)
●中小企業退職金共済制度
●特定退職金共済制度
●自社年金
●適格退職年金(税制適格年金)
●確定拠出年金(日本版401K;企業型年金・個人型年金)
●確定給付型企業年金(規約型企業年金・基金型企業年金)
●中小企業退職金共済制度
●特定退職金共済制度
●自社年金
(出典:筆者作成)
この企業年金については、本欄の4回目の「公的年金と私的年金」でお話ししたように、厚生年金基金(調整年金)をはじめ、適格退職年金(税制適格年金)、確定拠出年金(日本版401K)、確定給付(型)企業年金、さらには中小企業退職金共済制度や特定退職金共済制度、自社年金というようにさまざまなものがあります。
そこで、勤め先で、これらのいずれの企業年金を導入しているのか、いないのか。また、導入している場合、何歳からいくら受給できるのか。さらに、その場合、退職金の一部が企業年金の原資に投入されているのかどうか、関係部署に照会し、善後策を考えることが大切です。
そのうえで、退職すべき時期やその後の老後の生活資金の調達、また、生活水準の目安をシミュレーションすればいいでしょう。
そこで、勤め先で、これらのいずれの企業年金を導入しているのか、いないのか。また、導入している場合、何歳からいくら受給できるのか。さらに、その場合、退職金の一部が企業年金の原資に投入されているのかどうか、関係部署に照会し、善後策を考えることが大切です。
そのうえで、退職すべき時期やその後の老後の生活資金の調達、また、生活水準の目安をシミュレーションすればいいでしょう。
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次回は「年金の掛け方と受け取り方」についてお話ししましょう。(2009年3月27日)