Vol.106 老後生活費の調達のポイントはここ(9)〜養老保険の実際
川村匡由(社会福祉学者・行政書士有資格者)
養老保険の一例
前回は、老後の生活費を上手に調達するため、養老保険と終身保険についてお話をしましたので、今回はそれぞれの実際についてお話しましょう。
まず養老保険ですが、これは、満期までの保険期間中、被保険者が死亡した場合は死亡保険金、満期まで生存した場合は満期保険金がそれぞれ支払われる生死混合保険のことをいいます。
次の図表は、60歳で現在の会社を定年退職することになっているAさん(50歳)の例です。
まず養老保険ですが、これは、満期までの保険期間中、被保険者が死亡した場合は死亡保険金、満期まで生存した場合は満期保険金がそれぞれ支払われる生死混合保険のことをいいます。
次の図表は、60歳で現在の会社を定年退職することになっているAさん(50歳)の例です。
それによると、Aさんは60歳で定年退職になったとき、満期保険金として100万円の養老保険を受けることになります。また、不幸にして、Aさんが保険期間中、すなわち、50〜59歳の間にもし亡くなった場合、死亡保険金として家(遺)族に100万円が支払われます。つまり、Aさんの生死にかかわらず、90万円の保険料に対し、100万円がAさん、またはAさんが死亡のとき、家族にそれぞれ支払われるわけです。
つまり、90万円を支払ったとしても必ず100万円を受けとることができるため、家族にとっては安心できる保険といえるでしょう。
次回はこの「養老年金の加入時の注意点」についてお話しましょう。1月29日に更新の予定です。
(2010年1月22日)