Vol.111 老後生活費の調達のポイントはここ(14)〜民間保険を選ぶ際の注意点(下)
川村匡由(社会福祉学者・行政書士有資格者)
民間保険を選ぶ際の注意点
それにしても、今、なぜ、民間保険を選ぶときの注意が必要なのでしょうか。
それは、保険会社は「金融のデパート」といわれているように、「国民年金や厚生年金、健康保険、公的介護保険、企業年金だけでは足りないから」と次々と新商品を開発、販売しているかと思えば、今までの保険の内容をリニューアルし、特約や転換、あるいは買い替えを提案してくるなど、あの手この手で勧誘しているため、素人にはよくわからないことが多すぎるからです。
そこで、選択の条件の第一は、これから掛けようかと思っている保険が本当に目的に合っているのかどうかよく考えることです。
第二は、自分、あるいは家族の収入に見合った保険金の額のものに加入することです。
第三は、いずれの生命保険を選ぶにせよ、必ず複数の保険会社のものを比較することです。
第四は、その際、とくに付加保険料にどの程度違いがあるのか、よく説明なり、契約書(約款)や保険証券なりをチェックすることです。
そして、最後に第五は、保険料の掛け捨ては損と決めつけないことです。満期保険金を受け取る貯蓄型は、その分、保険料が割高となっているからです。
ともあれ、保険は、万一のときの生活保障の目的としては有効ですが、預貯金のように、いつでもその時々の目的に応じ、自由に使い分けることはできません。また、いったん、契約した以上、途中で解約したら解約返戻金しか返ってきません。このほか、各社の資金運用や金融情勢によっては目減りしたり、元本割れを起こしたりする場合もあります。
そこで、契約書(約款)や保険証券をよく読み、係員や外交員の説明をよく聞いたうえ、家族で十分話し合うなど、保険に入る目的や保険料の支払い期間、保険金の支給要件などをみて、慎重なうえにも慎重に選びたいものです。そして、契約後、万一、疑問や不信と思ったらクーリングオフ制度を利用し、契約の申し込みの撤回や解除をしましょう。
それは、保険会社は「金融のデパート」といわれているように、「国民年金や厚生年金、健康保険、公的介護保険、企業年金だけでは足りないから」と次々と新商品を開発、販売しているかと思えば、今までの保険の内容をリニューアルし、特約や転換、あるいは買い替えを提案してくるなど、あの手この手で勧誘しているため、素人にはよくわからないことが多すぎるからです。
そこで、選択の条件の第一は、これから掛けようかと思っている保険が本当に目的に合っているのかどうかよく考えることです。
第二は、自分、あるいは家族の収入に見合った保険金の額のものに加入することです。
第三は、いずれの生命保険を選ぶにせよ、必ず複数の保険会社のものを比較することです。
第四は、その際、とくに付加保険料にどの程度違いがあるのか、よく説明なり、契約書(約款)や保険証券なりをチェックすることです。
そして、最後に第五は、保険料の掛け捨ては損と決めつけないことです。満期保険金を受け取る貯蓄型は、その分、保険料が割高となっているからです。
ともあれ、保険は、万一のときの生活保障の目的としては有効ですが、預貯金のように、いつでもその時々の目的に応じ、自由に使い分けることはできません。また、いったん、契約した以上、途中で解約したら解約返戻金しか返ってきません。このほか、各社の資金運用や金融情勢によっては目減りしたり、元本割れを起こしたりする場合もあります。
そこで、契約書(約款)や保険証券をよく読み、係員や外交員の説明をよく聞いたうえ、家族で十分話し合うなど、保険に入る目的や保険料の支払い期間、保険金の支給要件などをみて、慎重なうえにも慎重に選びたいものです。そして、契約後、万一、疑問や不信と思ったらクーリングオフ制度を利用し、契約の申し込みの撤回や解除をしましょう。
次回も「老後生活費の調達のポイントはここ」についてお話しましょう。3月5日に更新の予定です。
(2010年2月26日)