Vol.48 ケアマネジャーの選び方(下)
石山麗子(ケアマネジャー)
相手と波長が合うかどうかなどで決める
口コミ、近所の評判、信頼できる経営主体、インターネット上の情報公表制度、地域包括支援センターに紹介してもらうのもよいかもしれません。でも、最終的に相手と波長が合うかどうかを決めるのは自分自身です
そこで、まず電話をしてみましょう。電話での面接を「インテーク」といいます。その時に次のことを注意深くヒアリングしてください。
・電話のマナーで不愉快な思い、雑な対応はありませんか?
・あなたが落ち着いて話せる雰囲気ですか?
・困っていることを話せましたか? 聴いてくれましたか?
それから、「いいな!」と思ったケアマネジャーと実際に会ってみましょう。そして、次のことを観察してください。
・大切な話をしているのに、あなたの心情を十分に受け止めず、安易に「わかりました!」と言う癖がありませんか?
・「こういう方法があります」など、根本的な解決策ではなく、安易に何らかのサービス提供に結びつけていませんか?
・このまま放っておくとどのような状態になるか予測をたてて話をしてくれましたか?
もしくは、質問すると予測がたてられるケアマネジャーですか?
・ケアマネジャーが所属する自社のサービス以外の情報提供をしてくれましたか?
・公的介護保険で適用できること、できないことをわかりやすく明確に説明してくれましたか?
・何かお願いごとをしたとき、レスポンスしてくれるまでの速さを確認することも1つの手段です。これはケアマネジャーが持っている知識やネットワーク、そして、誠実さを知る手段にもなります。
要は、あなたの生活を支えられるかどうか
人にはそれぞれのテンポがあります。会話のテンポ、思考や理解の速さ、感情を受け止めて整理する速さ、思考から行動に移すまでの速さ、また、状況や緊急度に合わせた適切な判断と行動の速さなどです。
ケアマネジャーは、介護の相談援助のプロフェッショナルです。あなたの要求の強さの度合や言葉にならない複雑な気持ちを理解して代弁したり、あなたが話した内容を的確にその場で要約して確認してくれます。あなたの動きやすいテンポで生活の改善・問題の解決のためのプロセスを一緒に歩んだり、緊急時にはケアマネジャーがリスクを迅速に予測し、あなたを先導してくれるパートナーです。
生活の問題は人それぞれに多様です。クライアントの話に素直に耳を傾け、正しく理解し、他の専門職と協働できることは、あなたをチームケアで支えるケアの要となるケアマネジャーの資質の重要な要素です。
基礎資格や経験年数も大切ですが、決してそれだけが「できるケアマネジャー」をつくるのではありません。生活の改善に向けた取り組みとそのプロセスは、ケアマネジャーとあなたの協働作業があってこそ成り立ちます。
ケアマネジャーを選ぶときには自分と波長が合うか、人の話を聞き洩らすことなく、ネットワークをフルに活用したチームケアで、あなたの生活を支えられるかどうかがケアマネジャー選びの重要なポイントです。
ケアマネジャーは、介護の相談援助のプロフェッショナルです。あなたの要求の強さの度合や言葉にならない複雑な気持ちを理解して代弁したり、あなたが話した内容を的確にその場で要約して確認してくれます。あなたの動きやすいテンポで生活の改善・問題の解決のためのプロセスを一緒に歩んだり、緊急時にはケアマネジャーがリスクを迅速に予測し、あなたを先導してくれるパートナーです。
生活の問題は人それぞれに多様です。クライアントの話に素直に耳を傾け、正しく理解し、他の専門職と協働できることは、あなたをチームケアで支えるケアの要となるケアマネジャーの資質の重要な要素です。
基礎資格や経験年数も大切ですが、決してそれだけが「できるケアマネジャー」をつくるのではありません。生活の改善に向けた取り組みとそのプロセスは、ケアマネジャーとあなたの協働作業があってこそ成り立ちます。
ケアマネジャーを選ぶときには自分と波長が合うか、人の話を聞き洩らすことなく、ネットワークをフルに活用したチームケアで、あなたの生活を支えられるかどうかがケアマネジャー選びの重要なポイントです。
(2008年11月7日)