Vol.47 ケアマネジャーの選び方(上)
石山麗子(ケアマネジャー)
ケアマネジャー選びは介護保険利用の第一歩
しかし、これからは退職後のリタイアメントプランが待っています。その後、もし介護や看護を要する状態になった場合に必要となるのが、ケアプランです。
「有終の美」ということばがありますが、最期まで自分らしく生き続けることは、本人にとっても、そして、残された遺族にとっても悔いの残らない美しい生き方だと思います。その人らしい生き方ができ、最期の瞬間に「あぁ、生きてきてよかった…」と思っていただけるようにしたいと願いつつ、ケアマネジャー(介護支援専門員)はケアプランを作成し、日々のケアのマネジメントを行っています。
もし、あなたや、あなたの身近な人に介護保険サービスが必要となったとき、おそらく最初に出会うのは「ケアマネジャー」でしょう。介護が必要になったとき、どんなケアマネジャーに出会えるかによって、あなたの生活や、極端にいえば命の長短までも左右されるかもしれません。ですから、ケアマネジャー選びは介護保険制度の利用の大切な第一歩です。
そこで、今回はこのケアマネジャーの選び方についてお話しましょう。
自分にとって、よき理解者のケアマネジャーを
ケアプランを作成し、ケアマネジメントを行っているのは、都道府県に登録している介護支援専門員の資格保有者であるケアマネジャーです。ケアマネジャーは、その資格を取得する前に保有している基礎資格があります。基礎となる資格には看護師、社会福祉士、介護福祉士、歯科衛生士、その他多くの資格があります。
介護保険サービスを利用するためにはケアプランが必要です。ケアプランの作成のための相談や作成料は介護保険から全額給付されているため、利用する人に費用の負担はありません。
ケアマネジャーへのケアプラン作成の依頼は、生活する場所によって異なります。施設には施設の入居定員数に合わせてケアマネジャーが配置されています。ですから、施設に入居する場合には施設の運営主体や経営状況の下調べ、設備やスタッフの雰囲気を見学するとともに、気が合いそうなケアマネジャーがいるか、しっかり観察し、どんなケアプランを提示してくれるのか、話し合いましょう。
一方、自宅で介護を受ける場合には、居宅介護支援事業所に所属しているケアマネジャーにケアプラン作成の依頼をします。居宅介護支援事業所は、とくに都市部では数多く存在するため、自分に合う優秀なケアマネジャーを探し出すのは至難の業といえるかもしれません。実際に、不満を持って居宅介護支援事業所を変更する人もいます。
しかし、逆の発想からは数が多ければ選択の余地が大きいので、自分に合うケアマネジャー探しにも有利と考えることもできます。
私の経験では、複数のケアマネジャーを電話で選び、個別に一人ずつ面接し、ケアプランを提示してもらい、最終的に一番、納得でき、よき理解者になりそうなケアマネジャーを選ばれた方もいます。「有終の美を飾る」ため、それほどケアマネジャー選びは大切なことといえるでしょう。
介護保険サービスを利用するためにはケアプランが必要です。ケアプランの作成のための相談や作成料は介護保険から全額給付されているため、利用する人に費用の負担はありません。
ケアマネジャーへのケアプラン作成の依頼は、生活する場所によって異なります。施設には施設の入居定員数に合わせてケアマネジャーが配置されています。ですから、施設に入居する場合には施設の運営主体や経営状況の下調べ、設備やスタッフの雰囲気を見学するとともに、気が合いそうなケアマネジャーがいるか、しっかり観察し、どんなケアプランを提示してくれるのか、話し合いましょう。
一方、自宅で介護を受ける場合には、居宅介護支援事業所に所属しているケアマネジャーにケアプラン作成の依頼をします。居宅介護支援事業所は、とくに都市部では数多く存在するため、自分に合う優秀なケアマネジャーを探し出すのは至難の業といえるかもしれません。実際に、不満を持って居宅介護支援事業所を変更する人もいます。
しかし、逆の発想からは数が多ければ選択の余地が大きいので、自分に合うケアマネジャー探しにも有利と考えることもできます。
私の経験では、複数のケアマネジャーを電話で選び、個別に一人ずつ面接し、ケアプランを提示してもらい、最終的に一番、納得でき、よき理解者になりそうなケアマネジャーを選ばれた方もいます。「有終の美を飾る」ため、それほどケアマネジャー選びは大切なことといえるでしょう。
(2008年10月24日)