Vol.29 老後の住まい(上)
川村匡由(社会福祉学者)
老後の住まいは場所の問題
人生80年時代、いえ、人生100年時代を迎え、老後の住まいをどこにすべきか、これも「50代からの人生設計」を考えるうえで重要なポイントとなります。
今、なぜ、老後の住まいなのでしょうか。
その答えをいう前に、私たちの人生100年時代のそれぞれのライフステージ(人生の節目)をもとに、ライフサイクル(人生の周期)を描いてみると、次の図のようになるのではないでしょうか。
人の一生(現在、何歳?で、何人家族?)
今、なぜ、老後の住まいなのでしょうか。
その答えをいう前に、私たちの人生100年時代のそれぞれのライフステージ(人生の節目)をもとに、ライフサイクル(人生の周期)を描いてみると、次の図のようになるのではないでしょうか。
人の一生(現在、何歳?で、何人家族?)
すなわち、私たちは、よかれ悪しかれ、60歳の定年の前後を機に、老親の介護や老親との死別、また、その後、自分たちの老後の生活に入ります。
もっとも、だからといって、みんながみんな、ただちに要介護の状態になるのではありません。しかし、70歳の後半ともなれば、管理職や自営業でもない限り、多くの人は配偶者との死別によって一人暮らしの生活になり、やがて、要介護から要看護、そして、看取られて死亡することになります。
そのときに望む場所、それが実は老後の住まいですが、果たして、あなたはその場所を自宅か病院、それとも施設(老人ホーム)のいずれを望むのでしょうか。〈続く〉
もっとも、だからといって、みんながみんな、ただちに要介護の状態になるのではありません。しかし、70歳の後半ともなれば、管理職や自営業でもない限り、多くの人は配偶者との死別によって一人暮らしの生活になり、やがて、要介護から要看護、そして、看取られて死亡することになります。
そのときに望む場所、それが実は老後の住まいですが、果たして、あなたはその場所を自宅か病院、それとも施設(老人ホーム)のいずれを望むのでしょうか。〈続く〉
(2008年6月9日)