Vol.24 SOHOはこうして始めては
川村匡由(社会福祉学者)
今、なぜ、SOHOか
それにしても、今、なぜ、SOHOなのでしょうか。一つは、サラリーマンならだれしも夢見る「一国一城の主(あるじ)」の実現です。なぜなら、毎日、満員電車に揺られて通勤する“地獄”から解き放たれ、出社や退社時間を気にせず、自由に仕事ができるうえ、頑張ればその分、収入も増やすことができるといわれているからです。
もう一つは、「時は金なり」といわれるように、限られた貴重な時間も、
そのやりくりによっては家族との交流や社会参加も自由にでき、高齢者や障がい者も在宅勤務が可能となるからです。
SOHOもやり方次第
しかし、その一方で、現在のわが国では、在宅勤務が認められるのはごく限られた業種にしかすぎないため、個人商店主などならいざ知らず、サラリーマンとしてSOHOを楽しむことができるほど、業界に理解されていないことも事実です。このため、どうしてもということになれば脱サラするか、夫に生計を維持されている専業主婦、もしくは定年後にチャレンジする楽しみぐらいで、収入はきわめて不安定とならざるを得ないでしょう。
ただし、そのやり方いかんでは、今までのサラリーマン生活では味わえないような自由さと採算性、また、他人とのコミュニテーションを重視した人生を楽しむことができるでしょう。現に、みなさんの周りのなかにもそのような人が結構いるのではないでしょうか。また、新聞やテレビ、雑誌などでそのようなSOHOマンを見聞しているのではないでしょうか。
たとえば元リクルートの創始者も、当初はSOHOから始めたのです。いえいえ、アメリカのハーバード大学の学生のなかには学校の研究室をSOHOとして活用し、インターネットの新聞社などIT関係の会社を立ち上げ、毎月何十万、何百万円もの収益をあげているとの話もあります。
ただし、そのやり方いかんでは、今までのサラリーマン生活では味わえないような自由さと採算性、また、他人とのコミュニテーションを重視した人生を楽しむことができるでしょう。現に、みなさんの周りのなかにもそのような人が結構いるのではないでしょうか。また、新聞やテレビ、雑誌などでそのようなSOHOマンを見聞しているのではないでしょうか。
たとえば元リクルートの創始者も、当初はSOHOから始めたのです。いえいえ、アメリカのハーバード大学の学生のなかには学校の研究室をSOHOとして活用し、インターネットの新聞社などIT関係の会社を立ち上げ、毎月何十万、何百万円もの収益をあげているとの話もあります。
最初は自宅でスタートし、脱サラは軌道に乗ってから
とはいっても、私たちのような素人にはおいそれと開業はできません。
そこで、サラリーマンに無難な開設の方法を紹介すると、最初から大きな夢は抱かず、まずは本業では今まで以上に仕事に励みながら、自宅の書斎や応接間、あるいは離れをSOHO用のオフィッスにレイアウトし直し、机や椅子、電話、ファクス、パソコンなどを用意し、「石の上にも3年」のスパンで副業として様子見をしましょう。
もちろん、だからといって、休日、自宅でこれらのツールとにらめっこしているだけではだめなので、買い物や散歩、小旅行などのときは名刺や携帯電話、パソコンを肌身離さず、アンテナを張りめぐらせて仕事の発注を取り込みます。そして、軌道に乗ったらオフィス街に事務所を構え、脱サラをします。
もっとも、このようなSOHOは家族の理解と協力が必須のため、構想の段階で早めに家族に相談することはいうまでもありません。「男のロマン」などといって勝手に始めて家族争議となり、本業もだめ、副業もだめとなり、ついに離婚沙汰などといった御仁も少なくないことを肝に銘じたいものです。
そこで、サラリーマンに無難な開設の方法を紹介すると、最初から大きな夢は抱かず、まずは本業では今まで以上に仕事に励みながら、自宅の書斎や応接間、あるいは離れをSOHO用のオフィッスにレイアウトし直し、机や椅子、電話、ファクス、パソコンなどを用意し、「石の上にも3年」のスパンで副業として様子見をしましょう。
もちろん、だからといって、休日、自宅でこれらのツールとにらめっこしているだけではだめなので、買い物や散歩、小旅行などのときは名刺や携帯電話、パソコンを肌身離さず、アンテナを張りめぐらせて仕事の発注を取り込みます。そして、軌道に乗ったらオフィス街に事務所を構え、脱サラをします。
もっとも、このようなSOHOは家族の理解と協力が必須のため、構想の段階で早めに家族に相談することはいうまでもありません。「男のロマン」などといって勝手に始めて家族争議となり、本業もだめ、副業もだめとなり、ついに離婚沙汰などといった御仁も少なくないことを肝に銘じたいものです。
(2008年3月24日)