Vol.18 別荘ライフを楽しむには
秋本敬子(生活経済評論家)
今、なぜ別荘ライフなのか
しかし、そんな別荘も今では私たち庶民にも随分と身近なものになってきたような気がします。それというのも、みなさんやみなさんの周りの友人・知人のなかにも別荘を持っている人が結構いるのではないか、と思われるからです。
ただし、別荘といってもピンからキリまであり、映画やテレビでよく紹介されるような、何千坪もの広い敷地に風雅な、あるいは瀟洒な別荘がポツンと建っているものだけが別荘ではありません。100坪前後の敷地(市街地では広大ですが、別荘地としては手狭です)に1〜2部屋の山小屋やバンガローのような、こじんまりとした別荘も珍しくはないですが、持ち主にすれば立派な別荘で、他人がどうこういうべきではないでしょう。
それにしても、今、なぜ、別荘ライフなのでしょうか。
思うに、人生80年時代を迎え、定年後、天寿をまっとうしようとすれば、まだ約20年もあるという“長い老後”こそ、それまで大変だった宮仕えを終え、退職金や預貯金を残りの人生を有意義に過ごすべく活用し、「人生最後の楽園」を築きたいというロマンが別荘ライフへとかき立てているからではないでしょうか。
土地探しと使用目的
次に、別荘を建てる際のポイントですが、それにはまず、土地付きの建売住宅にするのか、あるいは土地を買い求め、その後、気に入った間取りの注文建築にするのか、それとも中古の物件を手に入れるのかを考えます。
たとえば、土地は何坪以上か、また、それは南向きや角地、整形地にこだわるのか、こだわらないのか。不動産として所有するのか、借りるのか。
建物の造りは、木造か、鉄骨か、鉄筋か、ログハウス(丸太小屋)か。構造は、平屋か2階建てか。屋根は、瓦葺きか、スレート葺きか、トタン葺き、鉄筋か。また、その形は、三角屋根か、陸屋根か、片屋根か。
構造や設備は、クラシック調か、アーバン調か、シンプルか、和風か。間取りは、1LDKか、2LDKか、3LDK以上か。吹き抜けや暖炉(マントルピース)を設けるかなどについても考えます。
また、家族構成や交友の人数についても検討します。すなわち、夫婦だけの楽しみにするのか、家族や友人・知人をしょっちゅう招いて楽しむのか、たまに交友を温める程度か。永住か、夏休みや冬・春休みのみ滞在か、週末利用か。
さらに、それは避暑か、避寒か。田舎暮らしか、セミリタイアか。温泉めぐりや散策などの清遊か、陶芸や山野草、スケッチ、文学碑めぐりなどの文化・教養か、ウォーキングやハイキング、バードウオッチング、スキー、スケートなどのスポーツかなど、使用目的も検討します。
もちろん、これと並行して、どこに構えるのか、場所選びも考えます。たとえば、海か、山か、高原か、田園か。関東地方なら軽井沢か、那須か、房総か、箱根か、熱海か、湯河原か。関西地方なら南紀か、若狭か、淡路島か、六甲か。それとも、いっそのこと、北海道か、沖縄か、さらには海外か…などなど。
たとえば、土地は何坪以上か、また、それは南向きや角地、整形地にこだわるのか、こだわらないのか。不動産として所有するのか、借りるのか。
建物の造りは、木造か、鉄骨か、鉄筋か、ログハウス(丸太小屋)か。構造は、平屋か2階建てか。屋根は、瓦葺きか、スレート葺きか、トタン葺き、鉄筋か。また、その形は、三角屋根か、陸屋根か、片屋根か。
構造や設備は、クラシック調か、アーバン調か、シンプルか、和風か。間取りは、1LDKか、2LDKか、3LDK以上か。吹き抜けや暖炉(マントルピース)を設けるかなどについても考えます。
また、家族構成や交友の人数についても検討します。すなわち、夫婦だけの楽しみにするのか、家族や友人・知人をしょっちゅう招いて楽しむのか、たまに交友を温める程度か。永住か、夏休みや冬・春休みのみ滞在か、週末利用か。
さらに、それは避暑か、避寒か。田舎暮らしか、セミリタイアか。温泉めぐりや散策などの清遊か、陶芸や山野草、スケッチ、文学碑めぐりなどの文化・教養か、ウォーキングやハイキング、バードウオッチング、スキー、スケートなどのスポーツかなど、使用目的も検討します。
もちろん、これと並行して、どこに構えるのか、場所選びも考えます。たとえば、海か、山か、高原か、田園か。関東地方なら軽井沢か、那須か、房総か、箱根か、熱海か、湯河原か。関西地方なら南紀か、若狭か、淡路島か、六甲か。それとも、いっそのこと、北海道か、沖縄か、さらには海外か…などなど。
維持管理などの注意点
このよう考えると、これから別荘をという人は計画を立てたり、探したりするだけでも楽しいわけですが、注意しなければならないのは、現地や現物を何件も、それもトップシーズンだけでなく、オフシーズンにも見ることはもとより、実際に住んでいる人たちに土地や建物の維持管理の状況をうかがってみることです。なぜなら、「マンションを買うなら管理を買え」とは今や常識ですが、別荘についても同じことがいえるからです。
また、「郷に入っては郷に従え」といわれるように、周りの人間関係や自然保護への関心度、行政サービス、住民とのお付き合いもどのようなものか。そして、それは自分の生活観や人生観、望みたいサービスのレベルに見合うものかどうかも、チェックすることが大切です。
とくに注文建築の場合、現地の気象条件を知り尽くした地元の業者に依頼した方が得策というのが一般的ですので、十分参考にしてほしいものです。
このほか、敷地の向きや位置、地形ですが、リゾート地はまちなかと違うため、一定の広さを確保できれば、南向きや角地、整形地にあまりこだわる必要はないでしょう。
なお、100坪前後の分譲地も珍しくありませんが、だからといって、隣家の境に塀はもとより、木々を植えたりすると嫌われたり、以後、気まずくなる恐れもありますので注意しましょう。植木や鉢植えで境界線をつくったりすることもしかりです。
また、「郷に入っては郷に従え」といわれるように、周りの人間関係や自然保護への関心度、行政サービス、住民とのお付き合いもどのようなものか。そして、それは自分の生活観や人生観、望みたいサービスのレベルに見合うものかどうかも、チェックすることが大切です。
とくに注文建築の場合、現地の気象条件を知り尽くした地元の業者に依頼した方が得策というのが一般的ですので、十分参考にしてほしいものです。
このほか、敷地の向きや位置、地形ですが、リゾート地はまちなかと違うため、一定の広さを確保できれば、南向きや角地、整形地にあまりこだわる必要はないでしょう。
なお、100坪前後の分譲地も珍しくありませんが、だからといって、隣家の境に塀はもとより、木々を植えたりすると嫌われたり、以後、気まずくなる恐れもありますので注意しましょう。植木や鉢植えで境界線をつくったりすることもしかりです。
(2007年12月25日)