Vol.13 旅の楽しみ方―海外編
秋本敬子(生活経済評論家)
海外旅行をする意義
1990〜92年ごろをピークに、バブル経済が崩壊して以来、早くも十数年が経過しています。ところが、当時も、ミニバブルの現在も、旅行、それも海外旅行ブームはバブルの影響をそれほど受けないばかりか、5月の連休や夏休み、正月休み、春休みに関係なく、今日も成田や関西、中部空港などから欧米、オセアニア、アジアへと国際便が、あるいは横浜港や神戸港などからクルーザーが相次いで出発しています。
しかも、平日ともなるとシニアであふれ、世はまさに「アクティブライフ」です。そのような海外旅行もあらかじめその意義をきちんと理解して臨めば、もっとすばらしいものになるはずです。
たとえば、今、なぜ、その国、あるいは地域なのか、また、現地では何を見聞するのか、目的は何か、さらに形態は…などなどというように、次のような、さまざまな点検項目をつくって一つずつチェックし、納得したうえで出かければ、単なる物見遊山に終わらずにすみます。それどころか、帰国後、その経験や体験をその後の自分の人生に生かすこともできるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
入念な現地情報の入手と旅行形態を検討
次に、これらの自分なりの点検を行ったあと、実際に企画することになりますが、ただ漠然と旅行雑誌やテレビなどからの情報だけで行き先を決めるのは早計すぎます。そこで、現地に出かけたことのある友人の体験談や、インターネットで紹介されている体験記などを検索してみましょう。
また、東京近辺にお住まいの場合、旅行社だけでなく、外務省や外国の大使館や領事館、政府観光局を訪ね、現地の交通機関や宿泊施設、対日感情、観光シーズン、服装、衛生、治安等の「ホットな話」や「生の声」を職員に聞くなど、入念な情報収集をしましょう。
そのうえで、旅行社が商品化したパッケージツアーにするのか、それとも自分たちの予算や旅行先、日程、希望するホテルなどを旅行社に相談し、フリープランを組んでもらうのかを考えます。初めにフリープランで出かける場合、仲間のだれかが、以前その旅行先に出かけており、現地の事情に明るいかどうかにも注目します。
たとえば私は、数年前北欧のパッケージツアーで知り合った仲間数人と意気投合し、それ以来、旅行社の各種パッケージツアーを比較したり、雑誌やインタ−ネットで検索した情報を月1回、定期的に集まって意見交換しています。
イギリスのロンドンからエジンバラへ国内線で飛んだあと、レンタカーを借りて湖水地方をドライブしたり、ウイーンへホワイトクリスマスや音楽会のツアーに出かけたりして海外旅行を満喫していますが、このような仲間をつくって情報交換し、有意義な海外の旅を演出するのもいいのではないでしょうか。
また、東京近辺にお住まいの場合、旅行社だけでなく、外務省や外国の大使館や領事館、政府観光局を訪ね、現地の交通機関や宿泊施設、対日感情、観光シーズン、服装、衛生、治安等の「ホットな話」や「生の声」を職員に聞くなど、入念な情報収集をしましょう。
そのうえで、旅行社が商品化したパッケージツアーにするのか、それとも自分たちの予算や旅行先、日程、希望するホテルなどを旅行社に相談し、フリープランを組んでもらうのかを考えます。初めにフリープランで出かける場合、仲間のだれかが、以前その旅行先に出かけており、現地の事情に明るいかどうかにも注目します。
たとえば私は、数年前北欧のパッケージツアーで知り合った仲間数人と意気投合し、それ以来、旅行社の各種パッケージツアーを比較したり、雑誌やインタ−ネットで検索した情報を月1回、定期的に集まって意見交換しています。
イギリスのロンドンからエジンバラへ国内線で飛んだあと、レンタカーを借りて湖水地方をドライブしたり、ウイーンへホワイトクリスマスや音楽会のツアーに出かけたりして海外旅行を満喫していますが、このような仲間をつくって情報交換し、有意義な海外の旅を演出するのもいいのではないでしょうか。
国内旅行以上に大事なセキュリティ
ただ、このような海外旅行も前回の国内旅行と同様、あるいはそれ以上に大事なことはセキュリティです。それというのも、海外旅行の場合、言葉や文化、国民性の違いがあるほか、いつ、何時トラブルに遭わないとも限らないからです。とくに政情が不安な国や地域の場合、外務省に問い合わせるなど万全の体制で行くか、思い切って断念し、計画を変更することが大切です。また、利用する航空機やクルーザーも料金が割高でも一流会社の便を“保険”と思って利用することをおすすめします。
また、現地で万一の場合に備え、日本の大使館や領事館、会社、金融機関、新聞社や通信社等の所在地、あるいは現地に在住している日本人の組織や家族、医師等がいるかどうか、実際にいる場合、連絡の方法なども調べたうえで出かけるようにしましょう。そのうえで、現地のデパートやスーパー、コンビニなどに出入りし、市民の生活ぶりにも触れ合えれば最高の思い出になりますし、友好親善に一役買うこともできるでしょう。
また、現地で万一の場合に備え、日本の大使館や領事館、会社、金融機関、新聞社や通信社等の所在地、あるいは現地に在住している日本人の組織や家族、医師等がいるかどうか、実際にいる場合、連絡の方法なども調べたうえで出かけるようにしましょう。そのうえで、現地のデパートやスーパー、コンビニなどに出入りし、市民の生活ぶりにも触れ合えれば最高の思い出になりますし、友好親善に一役買うこともできるでしょう。
(2007年10月9日)