Vol.6 老後と財テク
秋本敬子(生活経済評論家)
50代からの生活と財テク
50代からの人生設計で財テクを考えれば、まずはボーナスをあてにせず、老後に備えた生活を今から心がけることが先決でしょう。なぜなら、この年代の多くは、子どもの教育費や結婚費用、さらには住宅ローン等にかかる負担が大きく、老後の資金に回す余裕がないからです。
次に、これらの費用を節約することにより、少しでも老後の資金に余裕を持たせることを考えましょう。
たとえば教育費は、通学する学校や公的な機関の奨学金制度を利用したり、教科書や参考書は学校や地域の図書館を利用したり、古本屋で購入したりして節約します。子どもにアルバイトをさせるのは、将来の自活を促すという点ではまさに「一石二鳥」ですが、学生の本分はあくまでも学業であるということを忘れないよう、温かく見守っていくことも大切です。
次に、これらの費用を節約することにより、少しでも老後の資金に余裕を持たせることを考えましょう。
たとえば教育費は、通学する学校や公的な機関の奨学金制度を利用したり、教科書や参考書は学校や地域の図書館を利用したり、古本屋で購入したりして節約します。子どもにアルバイトをさせるのは、将来の自活を促すという点ではまさに「一石二鳥」ですが、学生の本分はあくまでも学業であるということを忘れないよう、温かく見守っていくことも大切です。
金融商品の選び方
ところで、今年に入って民間の金融機関は団塊の世代の約20兆円ともいわれる退職金の獲得のため、金融商品の売込みに躍起となっており、毎日の新聞やテレビでさまざまな財テクの記事や番組の特集を組んでいることはご存知のとおりです。
しかも、その種類や特徴は各社各様で、素人にはなかなか理解し辛いものです。それというのも、従来の単品の商品に別の商品を組み合わせたり、金融ビッグバンも重なって業界が再編されているだけでなく、経済のグローバル化を受けて外資系の商品も出回っているため、日替わりメニューのようにも映ってしまうからです。
しかも、その種類や特徴は各社各様で、素人にはなかなか理解し辛いものです。それというのも、従来の単品の商品に別の商品を組み合わせたり、金融ビッグバンも重なって業界が再編されているだけでなく、経済のグローバル化を受けて外資系の商品も出回っているため、日替わりメニューのようにも映ってしまうからです。
老後の住まいとの関係
最後に、老後の住まいとの関係ですが、最近、長年住み慣れた郊外や地方の一戸建てから都心のマンションに住み替えたり、福祉や医療の進んでいる行政区に転居したりする団塊の世代や高齢者が増えているようです。これは都心は郊外や地方に比べ、老人ホームや介護サービスが豊富、あるいは行政サービスのメニューが多い割に、費用の負担が少ないことが背景となっているようです。
しかし、都心は人口が集中していて人間関係に乏しいうえ、自然が少なくて排気ガスなどによって大気が汚染されており、物価が高いなどの難点もあります。
これに対し、郊外や地方は人間関係を大事にしているため、いざというときに互いに助け合うほか、自然に恵まれていて物価が安く、産直による新鮮な野菜などを手に入れることも可能です。
いずれにしても、中高年の世代で住宅を買い替える場合、今までの一戸建ては手放さず、貸して得た家賃収入を新たなマンションのローン支払いに充てるなど、上手な財テクを心がけましょう。そうすれば老後は年金もあるため、悠々自適な生活を送ることができるのではないでしょうか。
しかし、都心は人口が集中していて人間関係に乏しいうえ、自然が少なくて排気ガスなどによって大気が汚染されており、物価が高いなどの難点もあります。
これに対し、郊外や地方は人間関係を大事にしているため、いざというときに互いに助け合うほか、自然に恵まれていて物価が安く、産直による新鮮な野菜などを手に入れることも可能です。
いずれにしても、中高年の世代で住宅を買い替える場合、今までの一戸建ては手放さず、貸して得た家賃収入を新たなマンションのローン支払いに充てるなど、上手な財テクを心がけましょう。そうすれば老後は年金もあるため、悠々自適な生活を送ることができるのではないでしょうか。
(2007年6月25日)