Vol.１　50代からの人生設計

　「オレもそろそろ定年か。老後のことも考えないといかんな」、「いえいえ、人生80年時代ですもの。まだまだ輝くわよ」、「50代なんてまだ鼻垂れ小僧。むしろこれからがサラリーマン生活のピークだ」――。
　確かに、人間、50年もやっていると人それぞれに思いがあるようです。毎日の仕事のことや住宅ローンの清算、預貯金や生命保険、各種金融商品の契約の見直し、定年後の生活、老後、年金、医療保険、子ども教育や結婚、自立、親の介護などと、経済や健康の不安な面ばかりがクローズアップされ、先が思いやられるようです。
　しかし、なかにはそのような気がかりなことはさておき、週末や休日ともなればゴルフやハイキング、演芸、カラオケ、散歩、カルチャー教室、買い物、友だちとの団欒、コンサート、映画、歌舞伎、また、日帰りのバスツアーや１〜２泊の温泉旅行、さらには年に１回程度の海外旅行などというように、趣味や特技、娯楽、手習い、教養、また、友人などとのコミュニケーションを兼ね、レジャーやスポーツを楽しむ人たちも増えてきました。
　それも、以前は女性の方が目立っていましたが、最近では男性も結構、エンジョイしている姿を見かけるようになりました。
　考えてみれば、男性、女性を問わず、５０代ともなれば職場では中堅から管理職にあるため、人脈や情報も豊富でしょうし、子育てとも卒業して自分たち夫婦の時間がやっと取り戻す年代でもあります。
　その意味で、これからの“第二の人生”、いえ、“第三の人生”を早めに描き、アクティブなシニアライフをエンジョイしたいところですが、だからといって、毎日をただ漫然と過ごすだけではダメで、それにはそれなりの心構えが大切です。まして、そのような面倒くさいことはすべて奥さん任せ、というわけにもいかないでしょう。
　そこで、重要なキーワードが「５K」というわけです。なぜなら、この「５K」が揃ってはじめて保証されるのではないかと考えているからです。

　では、その「５K」とは何でしょうか。それは「健康」、「経済」、「心」、「家族」、「交流」の５つです。
具体的には、「健康」と「経済」は、「衣食足りて礼節を知る」という諺を思い出していただければ何の説明もいらないのでないでしょうか。
　次に「心」ですが、これは生きがいと置き換えて考えていただければ、もう説明の必要もないでしょう。
　最後に「家族」と「交流」ですが、前者は夫婦や兄弟・姉妹などご家族との絆の大切さ、また、後者は地域の友人や知人など住民との交流の重要さです。


　そこで、このサイトではこれから25回にわたり、さまざまな関係者のご協力をいただき、50代からのアクティブ・シニアの人生設計におけるさまざまな知識や心得、情報などをふんだんにお送りし、みなさんの充実した人生を応援したいと思います。
　さあ、今日からみなさんとご一緒に“快適人生”をめざしてスタート！