第58回 季節に応じた登山用具選び(下)
秋は、冬山の始まり
「秋に三日の晴れ間なし」といわれるように、秋の山歩きでは、よほどの晴天でもない限り、ポンチョやヤッケが必要です。もっとも、春山ほどの悪天に見舞われることはまずないため、雨傘で代用も可能でしょう。
ただし、2000メートル以上の山では、ひとたび天候が荒れてしまうと、一気に冬山へと姿を変えることもしばしばです。そこで、コースや日程、パ−ティの技術や体力、経験も考え、防寒・防風雨に十分な服装はもとより、非常食の乾パンやチョコレート、磁石、懐中電灯、呼び子、手旗、ビバーク(不時露営)用のツェルト(簡易テント)なども持参しましょう。
一方、天候に恵まれれば、抜けるような青空とすばらしい紅葉が楽しめるうえ、夏山とは違ってハイカーの姿も少ないので自然を満喫できます。カメラや双眼鏡、望遠鏡などを持参すると、さらに楽しめるでしょう。
ただし、このような好天の場合、下界の残暑を思わせるようなバカ陽気となりますので、サングラスや日焼け止めクリーム、また、水分を常に補給できるよう、注意します。
ただし、2000メートル以上の山では、ひとたび天候が荒れてしまうと、一気に冬山へと姿を変えることもしばしばです。そこで、コースや日程、パ−ティの技術や体力、経験も考え、防寒・防風雨に十分な服装はもとより、非常食の乾パンやチョコレート、磁石、懐中電灯、呼び子、手旗、ビバーク(不時露営)用のツェルト(簡易テント)なども持参しましょう。
一方、天候に恵まれれば、抜けるような青空とすばらしい紅葉が楽しめるうえ、夏山とは違ってハイカーの姿も少ないので自然を満喫できます。カメラや双眼鏡、望遠鏡などを持参すると、さらに楽しめるでしょう。
ただし、このような好天の場合、下界の残暑を思わせるようなバカ陽気となりますので、サングラスや日焼け止めクリーム、また、水分を常に補給できるよう、注意します。
冬は、低い山に徹し、「安全第一」に
最後に、冬ですが、よほどの技術や体力、経験があっても高い山は自重し、低い山に徹しましょう。
服装はセーターやヤッケ、オーバーズボン、手袋、また、食料はおにぎりやサンドイッチくらいの軽いものにして、下山後、温泉に入って疲れた身体を癒(いや)したり、地元の郷土料理に舌鼓を打ったりするなど、余裕のあるプランにしましょう。
なお、コースによっては狩猟のハンターが猟犬とともに入山していたり、野犬が群れをなしていたりすることもあるため、携帯ラジオを持参し、こちらの存在を相手に意図的に知らせたり、ステッキかピッケルなどを持参し、いざというとき、身を守るようにすれば万全でしょう。
いずれにしても、冬の山歩きでは、前日、あるいは当日の朝の天気予報で晴天であることを確認してから出かけましょう。そして、現地で少しでも天気が怪しくなりそうだと思ったら、ためらわず中止しましょう。
万一、道に迷ってしまったときには必ず後戻りをし、民家の見える登山道を選んで下山します。場合によっては地元の警察や役所に電話をしたり、仲間を伝令に走らせたりして「SOS」をお願いしましょう。その意味で、カラフルな服装は目印になります。
次回は「百名山と山」についてお話ししましょう。
服装はセーターやヤッケ、オーバーズボン、手袋、また、食料はおにぎりやサンドイッチくらいの軽いものにして、下山後、温泉に入って疲れた身体を癒(いや)したり、地元の郷土料理に舌鼓を打ったりするなど、余裕のあるプランにしましょう。
なお、コースによっては狩猟のハンターが猟犬とともに入山していたり、野犬が群れをなしていたりすることもあるため、携帯ラジオを持参し、こちらの存在を相手に意図的に知らせたり、ステッキかピッケルなどを持参し、いざというとき、身を守るようにすれば万全でしょう。
いずれにしても、冬の山歩きでは、前日、あるいは当日の朝の天気予報で晴天であることを確認してから出かけましょう。そして、現地で少しでも天気が怪しくなりそうだと思ったら、ためらわず中止しましょう。
万一、道に迷ってしまったときには必ず後戻りをし、民家の見える登山道を選んで下山します。場合によっては地元の警察や役所に電話をしたり、仲間を伝令に走らせたりして「SOS」をお願いしましょう。その意味で、カラフルな服装は目印になります。
次回は「百名山と山」についてお話ししましょう。