第45回 山と滝(上)
四季折々の滝のたたずまい
山歩きをしていて滝に出合うと、ほっとします。
春は、ヤマザクラ、コブシなどの花や、カラマツ、シラカバなどの木々の新緑と残雪、雪解け水の清冽さがマッチし、その生命の息吹に癒(いや)されます。
また、夏は、コマクサやニッコウキスゲ、ヤナギラン、リンドウなどの可憐な花々が揺れるなか、落下する水しぶきが清涼感を与えてくれます。沢登りを楽しむ人にとっては、シャワークライミングのシーズンともなります。
秋は、抜けるような青空のもと、周辺の紅葉した木々と滝の水しぶきとのコントラストが、すばらしい“シンフォニー”を奏でてくれます。
そして、冬は、冬枯れた周囲の木々の間に滝の水が氷結して氷柱(つらら)ができ、芸術の世界へと導いてくれます。格好のアイスクライミングの場ともなり、山国・日本の四季の変化を堪能することができるでしょう。
そこで、今回はこの山と滝についてお話しましょう。
春は、ヤマザクラ、コブシなどの花や、カラマツ、シラカバなどの木々の新緑と残雪、雪解け水の清冽さがマッチし、その生命の息吹に癒(いや)されます。
また、夏は、コマクサやニッコウキスゲ、ヤナギラン、リンドウなどの可憐な花々が揺れるなか、落下する水しぶきが清涼感を与えてくれます。沢登りを楽しむ人にとっては、シャワークライミングのシーズンともなります。
秋は、抜けるような青空のもと、周辺の紅葉した木々と滝の水しぶきとのコントラストが、すばらしい“シンフォニー”を奏でてくれます。
そして、冬は、冬枯れた周囲の木々の間に滝の水が氷結して氷柱(つらら)ができ、芸術の世界へと導いてくれます。格好のアイスクライミングの場ともなり、山国・日本の四季の変化を堪能することができるでしょう。
そこで、今回はこの山と滝についてお話しましょう。
滝の形成と魅力など
滝とは、フリー百科事典『ウィキペディア』によると、「河川や湖の一部が段差になり、水が落下している場所」で、飛瀑(ひばく)、あるいは瀑布(ばくふ)ともいいます。また、水が落下する地点で、水深が深くなっている場所は滝つぼと呼ばれます。
滝そのものは、川による侵食や火山、断層などの地殻変動によって地形が変わりやすく、山岳地帯にできやすいそうです。
しかも、滝は、水が流れる渓谷の姿や形によって、流れがゆるやかになったり、急激に落下したりするため、さまざまなたたずまいを見せます。よく「あの滝は女性的だ」、「こちらは男性的な滝だ」などといわれるのは、このような河の侵食や地殻変動によってできた、たたずまいを区別しているからでしょう。
確かに、一度にドドッと流れるダイナミックな男性的なものもあれば、何段か、あるいはいく筋かに分かれて流れ落ちる繊細なものや、渓流のように、ゆるやかに流れる女性的なものもあります。
このようなことから、景観のすばらしさや神秘さから観光名所になったり、滝めぐりを目的とした山歩き、あるいは神社のご神体とされたり、修行の場にされたりしていることが多いようです。滝の中に入って水に打たれ、心身を清める「滝業」はその典型的なケースです。
滝そのものは、川による侵食や火山、断層などの地殻変動によって地形が変わりやすく、山岳地帯にできやすいそうです。
しかも、滝は、水が流れる渓谷の姿や形によって、流れがゆるやかになったり、急激に落下したりするため、さまざまなたたずまいを見せます。よく「あの滝は女性的だ」、「こちらは男性的な滝だ」などといわれるのは、このような河の侵食や地殻変動によってできた、たたずまいを区別しているからでしょう。
確かに、一度にドドッと流れるダイナミックな男性的なものもあれば、何段か、あるいはいく筋かに分かれて流れ落ちる繊細なものや、渓流のように、ゆるやかに流れる女性的なものもあります。
このようなことから、景観のすばらしさや神秘さから観光名所になったり、滝めぐりを目的とした山歩き、あるいは神社のご神体とされたり、修行の場にされたりしていることが多いようです。滝の中に入って水に打たれ、心身を清める「滝業」はその典型的なケースです。