第53回 マイカー登山(上)
電車やバスとは違ったマイカー登山の魅力
みなさんお気づきでしょうか。山歩きのガイドブックや新聞、テレビの記事や番組のほとんどは電車やバスを使ったもので、車を利用したものはきわめて少ないのです。
その理由は、行き帰りの疲れが心配無用だからでしょう。
現に、シーズンには登山電車やバスが最寄りの駅などからピストン輸送されているところが増えています。都心のターミナルから登山口まで直行するツアーまでお目見えしており、多くの人たちの人気を集めています。
確かに、これなら少しでも体力の消耗を省けますし、車なら気の合う仲間とおしゃべりをしながら現地に向かうこともできます。
しかし、よいことばかりではありません。電車やバスだと日時に拘束され、自由に行動できません。また、ツアーでなければ、電車やバスを乗り降りする際、そのつどザックを上げ下げしなければならず、他の乗客に迷惑をかけてしまうことにもなります。そういうと、ザックを宅急便で最寄りの駅や現地の山小屋に送ることはできないかという人もいるかも知れませんが、そこまでサービスをしているところはまずありません。第一、自分のザックなどは自分で背負って行くのが鉄則でしょう。
その点、マイカーを使えば、思い思いの日程で、装備(荷物)も気にせず、自由に行動できます。最近では高速道路が延長されて登山口の近くまで直結しているところも少なくなく、細い山道でも舗装されているところが多いため、運転に自信があればどこへでも行くことができます。もちろん、カーナビゲーション(カーナビ)があれば道に迷うこともまずありません。
その理由は、行き帰りの疲れが心配無用だからでしょう。
現に、シーズンには登山電車やバスが最寄りの駅などからピストン輸送されているところが増えています。都心のターミナルから登山口まで直行するツアーまでお目見えしており、多くの人たちの人気を集めています。
確かに、これなら少しでも体力の消耗を省けますし、車なら気の合う仲間とおしゃべりをしながら現地に向かうこともできます。
しかし、よいことばかりではありません。電車やバスだと日時に拘束され、自由に行動できません。また、ツアーでなければ、電車やバスを乗り降りする際、そのつどザックを上げ下げしなければならず、他の乗客に迷惑をかけてしまうことにもなります。そういうと、ザックを宅急便で最寄りの駅や現地の山小屋に送ることはできないかという人もいるかも知れませんが、そこまでサービスをしているところはまずありません。第一、自分のザックなどは自分で背負って行くのが鉄則でしょう。
その点、マイカーを使えば、思い思いの日程で、装備(荷物)も気にせず、自由に行動できます。最近では高速道路が延長されて登山口の近くまで直結しているところも少なくなく、細い山道でも舗装されているところが多いため、運転に自信があればどこへでも行くことができます。もちろん、カーナビゲーション(カーナビ)があれば道に迷うこともまずありません。
マイカー登山の注意点
しかし、このようなマイカー登山でも注意点はたくさんあります。
まず、高原や山中にはガソリンスタンドがほとんどありません。そこで、あらかじめコースや日程、燃費の計算を入念にしておき、ガソリンスタンドの場所を道路マップやサービスエリアの案内コーナー、道の駅などで調べておくことです。
また、カーナビに頼りすぎると、かえって遠回りになったり、近道でもとんでもない砂利道や廃道、果てはクマなどに出くわさないとも限りません。そこで、自分が運転しない場合でも交代で助手席に座り、道路マップと見比べたり、通りすがりの現地の人たちに道を尋ねたりするなど、こまやかに情報収集をし、全員で安全運転を心がけるようにしましょう。
意外と忘れやすいのは、運転の交代をいつ、どこで、だれとするのか、また、そのガソリン代や高速料金、駐車代の負担をどうするのかを決めておくことです。たとえば車を出す人や運転をする人は負担せず、同乗する人たちだけで割り勘にする、という方法があります。
なお、マイカー登山ともなれば前輪駆動車(4WD)やスポーティなワゴン車に頼りがちですが、可能な限り小さな車種にするとともに、ハイブリッドやクリーンディーゼル車にして自然保護にも気配りしたいものです。夏のハイシーズンなどに上高地や日光、尾瀬などでマイカー規制を行っているのはこのような趣旨からです。
まず、高原や山中にはガソリンスタンドがほとんどありません。そこで、あらかじめコースや日程、燃費の計算を入念にしておき、ガソリンスタンドの場所を道路マップやサービスエリアの案内コーナー、道の駅などで調べておくことです。
また、カーナビに頼りすぎると、かえって遠回りになったり、近道でもとんでもない砂利道や廃道、果てはクマなどに出くわさないとも限りません。そこで、自分が運転しない場合でも交代で助手席に座り、道路マップと見比べたり、通りすがりの現地の人たちに道を尋ねたりするなど、こまやかに情報収集をし、全員で安全運転を心がけるようにしましょう。
意外と忘れやすいのは、運転の交代をいつ、どこで、だれとするのか、また、そのガソリン代や高速料金、駐車代の負担をどうするのかを決めておくことです。たとえば車を出す人や運転をする人は負担せず、同乗する人たちだけで割り勘にする、という方法があります。
なお、マイカー登山ともなれば前輪駆動車(4WD)やスポーティなワゴン車に頼りがちですが、可能な限り小さな車種にするとともに、ハイブリッドやクリーンディーゼル車にして自然保護にも気配りしたいものです。夏のハイシーズンなどに上高地や日光、尾瀬などでマイカー規制を行っているのはこのような趣旨からです。