第49回 山とお花畑(上)
お花畑の魅力
「花よりダンゴ」とはよくいったもので、かくいう私もそのご多分にもれません。
そのような私でも、道端で可憐な花に出合うと、ふと足を止めて、眺め入ってしまいます。群落となったお花畑を眺めていると、日ごろの世俗も忘れてしまうほど、至福のひとときを過ごすことができます。
そこで、今回は「お花畑」についてお話しましょう。
一口に山のお花畑といっても、文字どおり、色とりどりで、里山のもの、低山のもの、高山のものとありますが、緯度や標高が高い山ほど花の種類も多いように思われます。
うんちくはさておき、花は人を裏切ったり、だましたりせず、私たち人間が温かく見守り、いつくしみ、育てていく心と行動を示せば、だれにでもその愛らしい姿で、感動させてくれます。そんなところに、その魅力があるのではないでしょうか。
また、傷心の自分を癒したり、花が何も語ったりせず、愛する人のことを想うかのように、厳しい自然にもめげずに咲き誇る、清楚で可憐なその姿に人々は魅了されるのでしょう。それぞれの花に「花言葉」があるのも、そのようなことと関連があるように思われます。
そのような私でも、道端で可憐な花に出合うと、ふと足を止めて、眺め入ってしまいます。群落となったお花畑を眺めていると、日ごろの世俗も忘れてしまうほど、至福のひとときを過ごすことができます。
そこで、今回は「お花畑」についてお話しましょう。
一口に山のお花畑といっても、文字どおり、色とりどりで、里山のもの、低山のもの、高山のものとありますが、緯度や標高が高い山ほど花の種類も多いように思われます。
うんちくはさておき、花は人を裏切ったり、だましたりせず、私たち人間が温かく見守り、いつくしみ、育てていく心と行動を示せば、だれにでもその愛らしい姿で、感動させてくれます。そんなところに、その魅力があるのではないでしょうか。
また、傷心の自分を癒したり、花が何も語ったりせず、愛する人のことを想うかのように、厳しい自然にもめげずに咲き誇る、清楚で可憐なその姿に人々は魅了されるのでしょう。それぞれの花に「花言葉」があるのも、そのようなことと関連があるように思われます。
鑑賞の際の注意など
次に、山に入ってお花畑を楽しむ際の注意事項などをいくつかお話しましょう。
まずは、気分が開放的になってしまうのもわかりますが、勝手に花を採取して生態系を壊したり、コースから外れた所に足を踏み入れ、写真を撮影したりしないように心がけましょう。
山では、「花を取るなら撮れ」、「自然を大切に」などといった警告板や注意書きをよく見かけますが、それだけ、まだまだ不心得者が絶えないということでしょう。
また、近年、貴重な高山植物を保護するため、木道や柵を設けたり、トップシーズンにはマイカーの乗り入れを禁止し、少しでも車の排気ガスによる影響を減らそうとしている山も増えています。高山ともなると、貴重な品種も豊富なため、入山料を徴収し、その収益を自然保護の資金に充てたり、登山者の人数を制限したりするところもあります。
イギリスの湖水地方を発祥とするナショナルトラスト運動はその典型的なケースで、このような自然保護運動は、その後、カナダをはじめ、欧米やわが国など各国に広がっています。
まずは、気分が開放的になってしまうのもわかりますが、勝手に花を採取して生態系を壊したり、コースから外れた所に足を踏み入れ、写真を撮影したりしないように心がけましょう。
山では、「花を取るなら撮れ」、「自然を大切に」などといった警告板や注意書きをよく見かけますが、それだけ、まだまだ不心得者が絶えないということでしょう。
また、近年、貴重な高山植物を保護するため、木道や柵を設けたり、トップシーズンにはマイカーの乗り入れを禁止し、少しでも車の排気ガスによる影響を減らそうとしている山も増えています。高山ともなると、貴重な品種も豊富なため、入山料を徴収し、その収益を自然保護の資金に充てたり、登山者の人数を制限したりするところもあります。
イギリスの湖水地方を発祥とするナショナルトラスト運動はその典型的なケースで、このような自然保護運動は、その後、カナダをはじめ、欧米やわが国など各国に広がっています。