第41回 山と峠(上)
峠の魅力
峠――といわれて、みなさんはどのようなことを連想されるのでしょうか。
私は、これまでにいくつもの峠を登りました。天候や景色に恵まれず、ひたすら汗をかきながら登るときでも、峠には、たどり着く先にどのような景色が待っているのか、という期待やロマン、心踊りを覚えます。
ご参考までに、フリー百科事典「ウィキペディア」(2008年9月1日検索)によると、峠とは「山道を登りつめてそこから下りになる場所」、「山脈越えの道が通る最も標高が高い地点」と説明しています。また、峠は国境で、その先は異郷の地を示すだけでなく、道中の無事を祈り、その無事を感謝する場所でもあるため、祠(ほこら)などを寄進する「手向(たむ)け」の場所でもあるともいっています。
一方、『世界山岳百科事典』(山と渓谷社、1971年)によると、「山道が尾根を乗り越している所。普通、尾根筋から一番低い所、すなわち、鞍部(あんぶ)を横断しているが、そのような鞍部」とされています。しかも、「昔から峠は交通の要所であり、軍事上の要地でもあり、さらに、信仰上でも大切な個所で、ここに神を祭った例は多い」と解説しています。
「山」へんに「上下」という文字の成り立ちからもうかがえるように、実に魅力ある山歩きのコースの一つだと思います。
私は、これまでにいくつもの峠を登りました。天候や景色に恵まれず、ひたすら汗をかきながら登るときでも、峠には、たどり着く先にどのような景色が待っているのか、という期待やロマン、心踊りを覚えます。
ご参考までに、フリー百科事典「ウィキペディア」(2008年9月1日検索)によると、峠とは「山道を登りつめてそこから下りになる場所」、「山脈越えの道が通る最も標高が高い地点」と説明しています。また、峠は国境で、その先は異郷の地を示すだけでなく、道中の無事を祈り、その無事を感謝する場所でもあるため、祠(ほこら)などを寄進する「手向(たむ)け」の場所でもあるともいっています。
一方、『世界山岳百科事典』(山と渓谷社、1971年)によると、「山道が尾根を乗り越している所。普通、尾根筋から一番低い所、すなわち、鞍部(あんぶ)を横断しているが、そのような鞍部」とされています。しかも、「昔から峠は交通の要所であり、軍事上の要地でもあり、さらに、信仰上でも大切な個所で、ここに神を祭った例は多い」と解説しています。
「山」へんに「上下」という文字の成り立ちからもうかがえるように、実に魅力ある山歩きのコースの一つだと思います。
思い出の峠
ところで、私の思い出の峠といえば、まずは北海道の狩勝(かりかち)峠(標高664メートル)です。東北では、福島県の土湯(つちゆ)峠(1240メートル)です。
続いて、関東・甲信越では、栃木県の山王(さんのう)峠(1739メートル)、栃木、群馬県境の金精(こんせい)峠(1840メートル)、群馬県の鳩待峠(1600メートル)、三平(さんぺい)峠(尾瀬峠;1750メートル)、鳥居峠(1362メートル)、暮坂(くれさか)峠(1086メートル)、二度上(にどあげ)峠(1390メートル)神奈川県の箱根峠(846メートル)、神奈川県、東京都境の小仏(こぼとけ)峠(560メートル)、山梨県の夜叉神(やしゃじん)峠(1770メートル)、埼玉県の顔振(こうぶり;かあふり)峠(500メートル)です。
中部では、長野県の馬籠(まごめ)峠(801メートル)をはじめ、徳本(とくごう)峠(2135メートル)、木曽町(旧開田村)と木曽福島町境の地蔵峠(1335メートル)、長野、群馬県境の地蔵峠(1770メートル)、長野、群馬県境の碓氷(うすい)峠(960メートル)、長野、岐阜県境の安房(あぼう)峠(1790メートル)、野麦(のむぎ)峠(1670メートル)、岐阜県の平湯(ひらゆ)峠(1684メートル)、静岡県の十国(じゅっこく)峠(770メートル)、薩埵(さった)峠(約200メートル)、天城(あまぎ)峠(830メートル)、富山県のザラ峠(2348メートル)です。
一方、関西や中国・四国、九州、沖縄ではあまり記憶がなくて申し訳ありませんが、今すぐに思い出せるのは、三重、滋賀県境の鈴鹿(すずか)峠(357メートル)、京都市、亀岡市境の老いの坂(おいのさか)峠(230メートル)、宮崎県の堀切峠(490メートル)くらいです。
それにしても、ざっとあげただけでも、わが国にはこれほどの峠があります。
続いて、関東・甲信越では、栃木県の山王(さんのう)峠(1739メートル)、栃木、群馬県境の金精(こんせい)峠(1840メートル)、群馬県の鳩待峠(1600メートル)、三平(さんぺい)峠(尾瀬峠;1750メートル)、鳥居峠(1362メートル)、暮坂(くれさか)峠(1086メートル)、二度上(にどあげ)峠(1390メートル)神奈川県の箱根峠(846メートル)、神奈川県、東京都境の小仏(こぼとけ)峠(560メートル)、山梨県の夜叉神(やしゃじん)峠(1770メートル)、埼玉県の顔振(こうぶり;かあふり)峠(500メートル)です。
中部では、長野県の馬籠(まごめ)峠(801メートル)をはじめ、徳本(とくごう)峠(2135メートル)、木曽町(旧開田村)と木曽福島町境の地蔵峠(1335メートル)、長野、群馬県境の地蔵峠(1770メートル)、長野、群馬県境の碓氷(うすい)峠(960メートル)、長野、岐阜県境の安房(あぼう)峠(1790メートル)、野麦(のむぎ)峠(1670メートル)、岐阜県の平湯(ひらゆ)峠(1684メートル)、静岡県の十国(じゅっこく)峠(770メートル)、薩埵(さった)峠(約200メートル)、天城(あまぎ)峠(830メートル)、富山県のザラ峠(2348メートル)です。
一方、関西や中国・四国、九州、沖縄ではあまり記憶がなくて申し訳ありませんが、今すぐに思い出せるのは、三重、滋賀県境の鈴鹿(すずか)峠(357メートル)、京都市、亀岡市境の老いの坂(おいのさか)峠(230メートル)、宮崎県の堀切峠(490メートル)くらいです。
それにしても、ざっとあげただけでも、わが国にはこれほどの峠があります。