第38回 山と湖沼(下)
国内の思い出の湖沼
話のついでに、私のこれまで30年に及ぶ山歩きのなかで、思い出の湖沼を北から順に披露させていただくと、まずは利尻山(利尻岳;1721メートル)の麓の姫(ひめ)沼です。周囲1キロメートルほどの小さな湖沼ですが、北海道特有のトドマツやエゾマツの原生林に囲まれた散策路が整備されており、湖面に利尻山が投影された景観は多くのハイカーに感動を与えています。
次は、秋田、山形両県にまたがる鳥海山(2236メートル)の鳥海湖(鳥の海)です。澄み切った秋空のもと、草紅葉の登山道から望む様は、周囲の山の斜面の錦絵のような紅葉と紺碧の湖面のコントラストがすばらしく、しばし登頂の足を止めさせられたほどでした。
また、宮城、山形両県の蔵王山(1840メートル)のお釜や福島県の磐梯山(1819メートル)麓の五色沼、福島、新潟、群馬県にまたがる尾瀬の燧(ひうち)岳(2356メートル)の尾瀬沼、群馬県の榛名山(1391メートル)の榛名湖、草津白根山(2161メートル)の湯釜、赤城山(1828メートル)の大沼・小沼および覚満淵(かくまんぶち)、神奈川県・箱根山(神山;1438メートル)の芦ノ湖、静岡県・大室(おおむろ)山(580メートル)の一碧(いっぺき)湖、富士山(3776メートル)の山梨県側にたたずむ山中湖や河口湖、西湖(さいこ)、精進(しょうじ)湖、富士五胡、忍野(おしの)八海、長野県・蓼科山(2530メートル)の女神湖、白樺湖、御岳(嶽)山(3067メートル)の御岳湖、長野県・北アルプスの明神岳(2931メートル)から前穂高岳(3090メートル)へと続く明神池、富山県・北アルプスの立山(3003メートル)のみくりが池、福井県・梅丈(ばんじょう)岳(400メートル)の三方五湖、開聞岳(922メートル)の池田湖などの眺めも今なお脳裏に焼きついています。
次は、秋田、山形両県にまたがる鳥海山(2236メートル)の鳥海湖(鳥の海)です。澄み切った秋空のもと、草紅葉の登山道から望む様は、周囲の山の斜面の錦絵のような紅葉と紺碧の湖面のコントラストがすばらしく、しばし登頂の足を止めさせられたほどでした。
また、宮城、山形両県の蔵王山(1840メートル)のお釜や福島県の磐梯山(1819メートル)麓の五色沼、福島、新潟、群馬県にまたがる尾瀬の燧(ひうち)岳(2356メートル)の尾瀬沼、群馬県の榛名山(1391メートル)の榛名湖、草津白根山(2161メートル)の湯釜、赤城山(1828メートル)の大沼・小沼および覚満淵(かくまんぶち)、神奈川県・箱根山(神山;1438メートル)の芦ノ湖、静岡県・大室(おおむろ)山(580メートル)の一碧(いっぺき)湖、富士山(3776メートル)の山梨県側にたたずむ山中湖や河口湖、西湖(さいこ)、精進(しょうじ)湖、富士五胡、忍野(おしの)八海、長野県・蓼科山(2530メートル)の女神湖、白樺湖、御岳(嶽)山(3067メートル)の御岳湖、長野県・北アルプスの明神岳(2931メートル)から前穂高岳(3090メートル)へと続く明神池、富山県・北アルプスの立山(3003メートル)のみくりが池、福井県・梅丈(ばんじょう)岳(400メートル)の三方五湖、開聞岳(922メートル)の池田湖などの眺めも今なお脳裏に焼きついています。
海外の思い出の湖沼
一方、海外の思い出の湖沼は、まず「カナディアンロッキーの宝石」といわれるレイクルイーズを筆頭とした数々の山上湖です。カナディアンロッキー(3363〜3954メートル)をバックにした景観は、わが国のトレッカーにも人気のスポットです。
また、スイスとフランスにまたがるレマン湖は、ロンドン生まれのチャップリンが晩年、長期滞在した避暑地として有名ですが、スイス・アルプスなどからの下山後に眺めた、そのたたずまいに山歩きの疲れも吹き飛びました。
また、エジンバラからレンタカーを利用し、未確認動物(怪獣?)「ネッシー」で知られるイギリス・インヴァネスの上流にあるネス湖に立ち寄ったあと、スコットランドへとドライブして登ったローモンド湖、さらに、奥地のグラスミア湖とウインダミア湖は、絵葉書にまさるとも劣らぬ美しさです。フットパス(散策路;トレッキングコース)から眺める、なだらかな草原は、ヒツジが草を食む牧歌的な風景で、さらにこの湖沼がプラスされ「湖水地方」そのもので、まさに「グッド・ビュー」でした。
一方、ニュージーランドの南島にあるテ・アナウ湖、また、テカポ湖もぜひご紹介したい湖沼です。フッカーバレーでのトレッキングのあと、車で訪ねましたが、その美しさも筆舌にいいたがいものでした。
とくにテカポ湖は、マウント・クック(3754メートル)を盟主とするサザンアルプスを源流とし、周囲の山並みを背景に、湖畔にたたずむ小さな教会は「善き羊飼いの教会」として観光パンフレットやガイドブック、テレビ番組などでおなじみの観光名所で、ニュージーランドンを訪れた観光客は必ず立ち寄る名所の一つです。
次回は「山と寺社」についてお伝えします。
また、スイスとフランスにまたがるレマン湖は、ロンドン生まれのチャップリンが晩年、長期滞在した避暑地として有名ですが、スイス・アルプスなどからの下山後に眺めた、そのたたずまいに山歩きの疲れも吹き飛びました。
また、エジンバラからレンタカーを利用し、未確認動物(怪獣?)「ネッシー」で知られるイギリス・インヴァネスの上流にあるネス湖に立ち寄ったあと、スコットランドへとドライブして登ったローモンド湖、さらに、奥地のグラスミア湖とウインダミア湖は、絵葉書にまさるとも劣らぬ美しさです。フットパス(散策路;トレッキングコース)から眺める、なだらかな草原は、ヒツジが草を食む牧歌的な風景で、さらにこの湖沼がプラスされ「湖水地方」そのもので、まさに「グッド・ビュー」でした。
一方、ニュージーランドの南島にあるテ・アナウ湖、また、テカポ湖もぜひご紹介したい湖沼です。フッカーバレーでのトレッキングのあと、車で訪ねましたが、その美しさも筆舌にいいたがいものでした。
とくにテカポ湖は、マウント・クック(3754メートル)を盟主とするサザンアルプスを源流とし、周囲の山並みを背景に、湖畔にたたずむ小さな教会は「善き羊飼いの教会」として観光パンフレットやガイドブック、テレビ番組などでおなじみの観光名所で、ニュージーランドンを訪れた観光客は必ず立ち寄る名所の一つです。
次回は「山と寺社」についてお伝えします。