第24回 テント泊に挑戦
テント泊のメリットとデメリット
アクティブシニアのなかには、山歩きをすでに楽しんでいる。または、これからぜひ楽しんでみたい。もしくは、まだピンとこないけれど関心はある。あるいは、学生時代に打ち込んだものの、社会人になってからは忙しくて行けなくなったので、定年を機会に再開したいなど、さまざまな方がみえます。
このような方に向けて、これまで日帰りや山小屋を利用する方法や、注意点や様々な楽しみ方などをあれこれお話してきましたが、もう一つの楽しみ方として、テント(天幕)を利用した山歩き、すなわち、「テント泊」があります。今回は、このテント泊についてお話ししましょう。
ただし、メリットとデメリットがあるので、よく吟味したうえで行動しましょう。
メリットは、自分たちのペースで自由に行動できることです。日帰りや山小屋を利用する場合と違い、基本的にはだれに気兼ねをすることもなく、山歩きを存分に楽しめます。経費も、キャンプサイト(キャンプ地)の使用料が、1張りあたり500円程度と割安であるうえ、大地にテントを張って過ごすため、じかに自然と触れ合うことができ、登山の技術をアップさせる機会にもなります。
一方、デメリットは、日帰りや山小屋を利用する場合と違い、テントから食料、なべ・釜まで、すべてを担いで行かなければならないため、同じような体力の仲間とパーティを組む必要があります。また、山中ではすべて役割分担が求められるため、行動はすべてリーダーに任せ、その指示に従いましょう。
このような方に向けて、これまで日帰りや山小屋を利用する方法や、注意点や様々な楽しみ方などをあれこれお話してきましたが、もう一つの楽しみ方として、テント(天幕)を利用した山歩き、すなわち、「テント泊」があります。今回は、このテント泊についてお話ししましょう。
ただし、メリットとデメリットがあるので、よく吟味したうえで行動しましょう。
メリットは、自分たちのペースで自由に行動できることです。日帰りや山小屋を利用する場合と違い、基本的にはだれに気兼ねをすることもなく、山歩きを存分に楽しめます。経費も、キャンプサイト(キャンプ地)の使用料が、1張りあたり500円程度と割安であるうえ、大地にテントを張って過ごすため、じかに自然と触れ合うことができ、登山の技術をアップさせる機会にもなります。
一方、デメリットは、日帰りや山小屋を利用する場合と違い、テントから食料、なべ・釜まで、すべてを担いで行かなければならないため、同じような体力の仲間とパーティを組む必要があります。また、山中ではすべて役割分担が求められるため、行動はすべてリーダーに任せ、その指示に従いましょう。
テント泊に必要な装備
このようなメリットとデメリットを十分理解し、パーティ全員で確認したら、必要な装備を揃え、分担を考えます。
テントは、本体とポール(支柱)、および本体を覆って雨風を防ぐフライシート、ペグ(杭)からなります。また、その形状によって、三角型や屋根型、家型などがありますが、最近はドーム型のものを基本に市販されています。
サイズ2〜3人用、または5人用の夏山用のテントを一張りとし、仲間の人数分を用意しますが、その際、設営や撤収が簡単にできて、かつコンパクトで軽量なものを選びます。よくわからない場合、登山用品店で店員に相談したり、経験者に同行してもらいましょう。
次に、なべ・釜など、自炊用の調理器具や食器、食料を用意しますが、これらについては、第4回の「山のグッズ」と第5回の「山の食料」を参照のうえ、リーダーの指揮のもとで仲間と分け合って携帯すれば大きな問題はないでしょう。
いずれにしても、大地に寝転び、しばしのアウトドア・ライフをエンジョイするわけですから、他人に迷惑をかけず、ゴミも出さないことです。どうしてもゴミを出さざるを得ない場合でも必ず持ち帰るなど、チームワークをはかって省エネやエコロジーに徹し、自然にやさしく接することが大切です。
テントは、本体とポール(支柱)、および本体を覆って雨風を防ぐフライシート、ペグ(杭)からなります。また、その形状によって、三角型や屋根型、家型などがありますが、最近はドーム型のものを基本に市販されています。
サイズ2〜3人用、または5人用の夏山用のテントを一張りとし、仲間の人数分を用意しますが、その際、設営や撤収が簡単にできて、かつコンパクトで軽量なものを選びます。よくわからない場合、登山用品店で店員に相談したり、経験者に同行してもらいましょう。
次に、なべ・釜など、自炊用の調理器具や食器、食料を用意しますが、これらについては、第4回の「山のグッズ」と第5回の「山の食料」を参照のうえ、リーダーの指揮のもとで仲間と分け合って携帯すれば大きな問題はないでしょう。
いずれにしても、大地に寝転び、しばしのアウトドア・ライフをエンジョイするわけですから、他人に迷惑をかけず、ゴミも出さないことです。どうしてもゴミを出さざるを得ない場合でも必ず持ち帰るなど、チームワークをはかって省エネやエコロジーに徹し、自然にやさしく接することが大切です。
テント泊はこう楽しむ
最後に、テントの張り方ですが、テントはどこでも自由に設営していいのかというと、そうではありません。なぜなら、自然保護や事故防止のため、国や地元自治体など関係機関によって適当な場所が指定されているからです。
そこで、計画を立てる前、めざす山のルートのどこがキャンプサイトとして指定されているのか。また、その設営の個所は何張りくらいが可能なのか。水場(水飲み場)や炊事場、トイレは確保されているのか。さらに、いつごろ、どの程度混み合うのかを調べます。
そして、キャンプサイトにはできるだけ早く到着し、管理している山小屋に使用料を支払ったら、石ころや斜面でない平坦な適地を探します。そして、テントの入り口を風下にして本体にポールを通し、仲間と本体を四隅に張り合ってペグで固定し、全体をフライシートですっぽりと覆い、同様に固定します。
このあと、テント内の全面に床用のマットを敷いて一人ずつ中に入り、自分のスペースを決め、ザックは空にして四隅に置いて本体を補強します。また、ザック内のグッズはビニール袋などに入れ、やはりテントの四隅に押しつけますが、忘れてはならないのは、石や岩などでテントの周りに排水溝を設け、万一の悪天のときの雨水の流入に備えることです。
なお、撤収の際は、設営する前と同じ状態に戻し、キャンプサイトを管理している山小屋などにお礼を言って下山しましょう。
次回は「積雪期の山歩き」についてお伝えします。
そこで、計画を立てる前、めざす山のルートのどこがキャンプサイトとして指定されているのか。また、その設営の個所は何張りくらいが可能なのか。水場(水飲み場)や炊事場、トイレは確保されているのか。さらに、いつごろ、どの程度混み合うのかを調べます。
そして、キャンプサイトにはできるだけ早く到着し、管理している山小屋に使用料を支払ったら、石ころや斜面でない平坦な適地を探します。そして、テントの入り口を風下にして本体にポールを通し、仲間と本体を四隅に張り合ってペグで固定し、全体をフライシートですっぽりと覆い、同様に固定します。
このあと、テント内の全面に床用のマットを敷いて一人ずつ中に入り、自分のスペースを決め、ザックは空にして四隅に置いて本体を補強します。また、ザック内のグッズはビニール袋などに入れ、やはりテントの四隅に押しつけますが、忘れてはならないのは、石や岩などでテントの周りに排水溝を設け、万一の悪天のときの雨水の流入に備えることです。
なお、撤収の際は、設営する前と同じ状態に戻し、キャンプサイトを管理している山小屋などにお礼を言って下山しましょう。
次回は「積雪期の山歩き」についてお伝えします。