第16回 山の温泉
温泉の種類と効能
これまでご紹介したように、山歩きの楽しみには、高山植物などの花や草木、紅葉などいろいろありますが、温泉もその一つです。それというのも、わが国は火山が多いため、どこの山に出かけても温泉が湧き出るからです。基本的に高山の山小屋では、限られた物資の補給や自然保護上、風呂の設備がないため、露天風呂以外ではまず楽しめないものの、低山なら、どこでも気軽に山歩きで疲れた身体を癒すことができます。
そればかりか、最近では、昔ながらの湯治場だけでなく、クアハウスや立ち寄り湯が豪華なホテルや旅館、公共施設などでお目見えしています。
しかも、泉質も酸性泉から硫黄泉、放射能泉、塩化物泉、硫酸塩泉、重曹泉(炭酸水素塩泉)などとさまざまです。また、どの温泉でも地元の保健所の調査の結果が利用客に掲示されており、効能も神経痛や筋肉・関節痛、打ち身、捻挫、慢性消化器病、痔、冷え性、病後回復、疲労除去などと豊富です。
さらに、行楽シーズンともなると、新聞やテレビ、ラジオ、果てはインターネットで各地の温泉の魅力が紹介されており、日本人がいかに温泉好きなのかがわかります。
そればかりか、最近では、昔ながらの湯治場だけでなく、クアハウスや立ち寄り湯が豪華なホテルや旅館、公共施設などでお目見えしています。
しかも、泉質も酸性泉から硫黄泉、放射能泉、塩化物泉、硫酸塩泉、重曹泉(炭酸水素塩泉)などとさまざまです。また、どの温泉でも地元の保健所の調査の結果が利用客に掲示されており、効能も神経痛や筋肉・関節痛、打ち身、捻挫、慢性消化器病、痔、冷え性、病後回復、疲労除去などと豊富です。
さらに、行楽シーズンともなると、新聞やテレビ、ラジオ、果てはインターネットで各地の温泉の魅力が紹介されており、日本人がいかに温泉好きなのかがわかります。
温泉の選び方
しかし、一口に温泉といってもさまざまなタイプのものがあります。
群馬県の草津温泉のように湯量が豊富で、泉温が高すぎるため、利用客も板で湯もみをしたり、源泉からわざわざ離れた場所に温泉を引き、外気に触れさせたりして適温に冷ましている所もあれば、湯量が少ないうえに冷泉なため、ボイラーで加熱している所もあります。
また、効能はどこも似たりよったりで、いずれの温泉でも神経痛や筋肉・関節痛、打ち身、捻挫、慢性消化器病、痔、冷え性、病後回復、疲労除去などに効能があることに差はほとんどないため、むしろ禁忌症は何かに注意しましょう。ちなみに高齢者の場合、刺激が強い酸性泉や硫黄泉、放射能泉は避け、刺激が弱い塩化物泉や硫酸塩泉、重曹泉(炭酸水素塩泉)を選んだ方が無難だといわれています。
このほかのポイントとしては、泉質もさることながら、その環境も大事で、標高1000メートル以上の高山の温泉では、高齢者の場合、脈拍数が多くなり、血液中の赤血球も増えて新陳代謝が活発になりがちなので敬遠し、標高500〜800メートルの森林に囲まれた温泉を選んだ方がベターだといわれています。
群馬県の草津温泉のように湯量が豊富で、泉温が高すぎるため、利用客も板で湯もみをしたり、源泉からわざわざ離れた場所に温泉を引き、外気に触れさせたりして適温に冷ましている所もあれば、湯量が少ないうえに冷泉なため、ボイラーで加熱している所もあります。
また、効能はどこも似たりよったりで、いずれの温泉でも神経痛や筋肉・関節痛、打ち身、捻挫、慢性消化器病、痔、冷え性、病後回復、疲労除去などに効能があることに差はほとんどないため、むしろ禁忌症は何かに注意しましょう。ちなみに高齢者の場合、刺激が強い酸性泉や硫黄泉、放射能泉は避け、刺激が弱い塩化物泉や硫酸塩泉、重曹泉(炭酸水素塩泉)を選んだ方が無難だといわれています。
このほかのポイントとしては、泉質もさることながら、その環境も大事で、標高1000メートル以上の高山の温泉では、高齢者の場合、脈拍数が多くなり、血液中の赤血球も増えて新陳代謝が活発になりがちなので敬遠し、標高500〜800メートルの森林に囲まれた温泉を選んだ方がベターだといわれています。
温泉の楽しみ方
最後に、温泉の楽しみ方ですが、1日当たりの回数は、午前、午後、そして、夜の計3回が限度で、これを超えると頭が重くなったり、食欲がなくなったり、だるくて疲れやすくなると一般にいわれています。また、食後や飲酒後の入浴は厳禁で、少なくとも1時間以上経ってから入浴しましょう。
次に、入浴では、いきなり湯船につからず、つま先から腕、胸へと、身体の末端から順に上部に湯をかけ、泉温を徐々に身体に慣らします。そして、頭に10〜20杯、湯をかけてから湯船にゆっくり入りましょう。そうすれば、湯上がりの際の立ちくらみや、のぼせを防ぐことができます。湯船での半身浴は心肺への負担をやわらげますが、汗ばむようになったら上がり、洗い場や椅子に腰掛けて5〜10分ほど休んで、また、入ります。
上がり湯は、温泉の成分をできる限り身体に残すためにせず、入浴後、水分を十分補給します。温泉が飲用できれば一層効果的です。夏場は紫外線が強いため、日中の露天風呂は避けましょう。
なお、山の温泉は麓にあるものがほとんどですから、頂上をきわめたあと、温泉でその疲れを癒したり、達成感を心身とも味わうようにしてはいかがですか。ちなみに、山小屋で温泉を楽しめるのは尾瀬ぐらいですが、石鹸の使用は自然保護上、ご法度です。その点、新潟県の妙高山の登山口の一つ、燕温泉の奥の「黄金の湯」は露天風呂のうえ、無料とあって自由に楽しめます。
次回は「山とグルメ」についてお伝えします。
次に、入浴では、いきなり湯船につからず、つま先から腕、胸へと、身体の末端から順に上部に湯をかけ、泉温を徐々に身体に慣らします。そして、頭に10〜20杯、湯をかけてから湯船にゆっくり入りましょう。そうすれば、湯上がりの際の立ちくらみや、のぼせを防ぐことができます。湯船での半身浴は心肺への負担をやわらげますが、汗ばむようになったら上がり、洗い場や椅子に腰掛けて5〜10分ほど休んで、また、入ります。
上がり湯は、温泉の成分をできる限り身体に残すためにせず、入浴後、水分を十分補給します。温泉が飲用できれば一層効果的です。夏場は紫外線が強いため、日中の露天風呂は避けましょう。
なお、山の温泉は麓にあるものがほとんどですから、頂上をきわめたあと、温泉でその疲れを癒したり、達成感を心身とも味わうようにしてはいかがですか。ちなみに、山小屋で温泉を楽しめるのは尾瀬ぐらいですが、石鹸の使用は自然保護上、ご法度です。その点、新潟県の妙高山の登山口の一つ、燕温泉の奥の「黄金の湯」は露天風呂のうえ、無料とあって自由に楽しめます。
次回は「山とグルメ」についてお伝えします。