第9回 山での歩き方
山歩きの前に
みなさんのなかには、学生時代は山岳部やワンダーフォーゲル部に所属して、夏の北アルプス・槍ヶ岳や穂高連峰などに登ったのに、社会人になってからは忙しさにかまけて山に行く暇もなく、いつのまにか中高年になってしまった。でも、この季節になると「学生時代を思い出して山に行きたい!」などと思う人も少なくないかもしれません。
しかし、シニア世代になったら無理は禁物です。山歩きで健康を取り戻し、ゆとりをもって自然とのふれあいや仲間づくりを楽しみたいものです。
そのためには、日ごろからなるべく体力づくりを心がけることが大切です。というと、「いろいろと付き合いがあって、そんな時間はとれない」、あるいは「確かに、職場や自宅の近くにフィットネスクラブやスイミングクラブもあるが、“消えた年金”などの問題もあって、そうそう簡単にお金をかけるわけにはいかない」といった声も聞かれそうです。
しかし、マイカーをやめてバスや自転車通勤に切り替えたり、エレベーターやエスカレーターを利用せず、できるだけ歩いたりするだけでも立派な体力づくりになります。ぜひ今日から始めてはいかがでしょうか。
しかし、シニア世代になったら無理は禁物です。山歩きで健康を取り戻し、ゆとりをもって自然とのふれあいや仲間づくりを楽しみたいものです。
そのためには、日ごろからなるべく体力づくりを心がけることが大切です。というと、「いろいろと付き合いがあって、そんな時間はとれない」、あるいは「確かに、職場や自宅の近くにフィットネスクラブやスイミングクラブもあるが、“消えた年金”などの問題もあって、そうそう簡単にお金をかけるわけにはいかない」といった声も聞かれそうです。
しかし、マイカーをやめてバスや自転車通勤に切り替えたり、エレベーターやエスカレーターを利用せず、できるだけ歩いたりするだけでも立派な体力づくりになります。ぜひ今日から始めてはいかがでしょうか。
基本的な歩き方
さて、山での基本的な歩き方ですが、まずは登山口で準備体操をして身体をほぐしたあと、歩き始めます。歩幅はあまり大きくとらず、靴の裏全体で地面に体重をかけるようにしながら歩きましょう。なぜなら、歩幅が狭いとバランスを崩しやすく、腰や膝に負担がかかりすぎて疲れやすいからです。
また、滑りやすい所では、上りはかかとから、下りはつま先から着地するようにして歩くようにしましょう。このほか、山歩きはマラソンと同様、体力だけでなく、持久力も求められます。このため、歩き始めは意識的にゆっくりとしたぺ−スで歩きます。大きな段差のある所では、より小さめの歩幅で小刻みに登りましょう。
そして、常にコンデションを保つために定期的に休憩し、水分やエネルギーの補給を忘れないようにしましょう。そうすればまずバテるようなことはないはずです。休憩は、おおむね50分歩いたら10分程度とるのが一般的です。
なお、パーティの場合、最も遅い人のペースに合わせるのがルールですが、メンバーについていく自信のない人はもう少し楽な別のコースを選ぶなど、自分のレベルに合った山歩きに参加することが大切です。
また、滑りやすい所では、上りはかかとから、下りはつま先から着地するようにして歩くようにしましょう。このほか、山歩きはマラソンと同様、体力だけでなく、持久力も求められます。このため、歩き始めは意識的にゆっくりとしたぺ−スで歩きます。大きな段差のある所では、より小さめの歩幅で小刻みに登りましょう。
そして、常にコンデションを保つために定期的に休憩し、水分やエネルギーの補給を忘れないようにしましょう。そうすればまずバテるようなことはないはずです。休憩は、おおむね50分歩いたら10分程度とるのが一般的です。
なお、パーティの場合、最も遅い人のペースに合わせるのがルールですが、メンバーについていく自信のない人はもう少し楽な別のコースを選ぶなど、自分のレベルに合った山歩きに参加することが大切です。
渓谷や岩稜などでの上りでは「三点確保」
さて、麓の登山口から尾根に向けて歩くと、やがて稜線に出ます。展望が開けて楽しさも一気に広がりますが、景色に見とれて浮石に足を取られて滑落したり、湿地やくぼ地にはまらないよう、周りの様子に目をやりながら着地します。
また、水で滑りやすい渓谷や岩稜での上りでは両足で足場を安定させ、片手で木の根や岩の角をつかむ、すなわち、「三点確保」で体重を移動し、一歩ずつ慎重に行動しましょう。落石にも要注意です。鎖やはしごが取り付けられた難所では、より一層の注意が必要です。
いずれにしても、けがや足のもつれ、膝の水溜りによる関節炎などのトラブルは、上りよりも体力が消耗している下りの方が筋肉への負荷も大きいため、十分注意しましょう。山歩きは登頂も大きな目的の一つですが、それよりももっと大事なことは、全員が無事に下山することです。そのことを肝に銘じたいものです。
次回は「パーティーの編成法」についてお伝えします。
また、水で滑りやすい渓谷や岩稜での上りでは両足で足場を安定させ、片手で木の根や岩の角をつかむ、すなわち、「三点確保」で体重を移動し、一歩ずつ慎重に行動しましょう。落石にも要注意です。鎖やはしごが取り付けられた難所では、より一層の注意が必要です。
いずれにしても、けがや足のもつれ、膝の水溜りによる関節炎などのトラブルは、上りよりも体力が消耗している下りの方が筋肉への負荷も大きいため、十分注意しましょう。山歩きは登頂も大きな目的の一つですが、それよりももっと大事なことは、全員が無事に下山することです。そのことを肝に銘じたいものです。
次回は「パーティーの編成法」についてお伝えします。