第8回 コースの選び方
まず目的を考える
これまで山歩きに関する服装や食料、地図の読み方、天気予報での注意などを紹介してきたので、今回は、いよいよ具体的な計画を立てる際、重要なポイントとなるコースの選び方について解説しましょう。
まず、何を目当てに山へ行くのか、目的を仲間と話し合い、具体的にしましょう。
たとえば、春なら梅見や花見を兼ねる、ロウバイやコブシなどを鑑賞する、カラマツの芽吹きなど新緑を楽しむことなどがあげられるでしょう。また、梅雨の中休みには、レンゲツツジの群落やアジサイを眺めることもできます。真夏なら標高3000メートル級の高い山にチャレンジし、アルペンムードを味わったり、森林浴に浸ったりして大自然に抱かれたい人もいるでしょう。さらに、秋には紅葉の名所旧跡や、「食欲の秋」にちなみ、麓で落ちアユや新ソバなどの郷土料理に舌鼓を打てる場所、露天風呂のある近郊の山なども候補にあげられるのではないでしょうか。
そして、冬なら静かな日だまりハイキングのできる低山や里山も人気があります。そこで、雑誌やガイドブック、ビデオ、インターネット、地図(地形図)などで調べてみましょう。
まず、何を目当てに山へ行くのか、目的を仲間と話し合い、具体的にしましょう。
たとえば、春なら梅見や花見を兼ねる、ロウバイやコブシなどを鑑賞する、カラマツの芽吹きなど新緑を楽しむことなどがあげられるでしょう。また、梅雨の中休みには、レンゲツツジの群落やアジサイを眺めることもできます。真夏なら標高3000メートル級の高い山にチャレンジし、アルペンムードを味わったり、森林浴に浸ったりして大自然に抱かれたい人もいるでしょう。さらに、秋には紅葉の名所旧跡や、「食欲の秋」にちなみ、麓で落ちアユや新ソバなどの郷土料理に舌鼓を打てる場所、露天風呂のある近郊の山なども候補にあげられるのではないでしょうか。
そして、冬なら静かな日だまりハイキングのできる低山や里山も人気があります。そこで、雑誌やガイドブック、ビデオ、インターネット、地図(地形図)などで調べてみましょう。
次は仲間の技術や経験、体力を考える
さて、目的が決まったら、参加希望者を募りますが、その際、あらかじめ互いの技術や経験、体力を確認し合い、ベテランから中堅、初心者、さらには男女の数を半々にしたり、年齢も適当に分散させるなどして5〜20人程度のパーティを編成します。そのうえで、だれが技術的に最も長けており、かつそのコースの経験が豊富で土地勘もあるのか、また、体力のレベルも話し合い、リーダーとサブリーダーを決めます。
そして、パーティ全体のレベルから、目的に沿う登山口とコースを選びます。歩行時間はもとより、崖やくぼ地、稜線、ガレ場(岩がゴロゴロした所)、滝、谷、湿地帯、河川、吊り橋など、危険箇所の有無や整備状況、また、難易度や水場、山小屋、キャンプ場(野営場)の位置などを調べます。中腹のトレッキングをする、尾根歩きをする、いくつかの山を縦走するなどと、さらに目的を絞り込んで行程表(ロードマップ)を決定し、そこにパーティ全員の名前や留守宅などの連絡先を書き添えます。
そして、パーティ全体のレベルから、目的に沿う登山口とコースを選びます。歩行時間はもとより、崖やくぼ地、稜線、ガレ場(岩がゴロゴロした所)、滝、谷、湿地帯、河川、吊り橋など、危険箇所の有無や整備状況、また、難易度や水場、山小屋、キャンプ場(野営場)の位置などを調べます。中腹のトレッキングをする、尾根歩きをする、いくつかの山を縦走するなどと、さらに目的を絞り込んで行程表(ロードマップ)を決定し、そこにパーティ全員の名前や留守宅などの連絡先を書き添えます。
登山計画書を作成して万一に備える
この場合、大切なことは食料や医薬品などを用意する人や、行程を記録する人など、それぞれの役割を決めることです。また、いつ、どこに集合して歩き始め、何分経ったら何分休憩するのか、昼食はどこで取るのか。さらに登頂や下山、帰宅の時刻、日帰りか、山小屋に宿泊するか、テントを設営して野営するのかも確認のうえ、これらの内容を整理して登山計画書を作成し、入山時に所定の場所へ提出します。
いずれにしても、山は平地と違い、いつ、何が起きても不思議ではありません。なぜなら、急に天気が崩れて風雨にさらされたり、仲間が疲労や高山病などで体調を崩したり、石につまずいてケガをするなど、下界では考えられないようなアクシデントが待ち受けているからです。
そこで、このようなときは、ハエマツの茂みや、木・岩などの陰に身を潜めたり、応急措置がとれるよう医薬品を携帯したりしますが、最悪の場合、ベテランの仲間を伝令として出すこともあります。その意味でも、近くの山小屋や麓の警察署、消防署、森林管理署、役所、民家などへ救助を求めることも可能なコースを選ぶことが大切です。
次回は「山での歩き方」についてお伝えします。
いずれにしても、山は平地と違い、いつ、何が起きても不思議ではありません。なぜなら、急に天気が崩れて風雨にさらされたり、仲間が疲労や高山病などで体調を崩したり、石につまずいてケガをするなど、下界では考えられないようなアクシデントが待ち受けているからです。
そこで、このようなときは、ハエマツの茂みや、木・岩などの陰に身を潜めたり、応急措置がとれるよう医薬品を携帯したりしますが、最悪の場合、ベテランの仲間を伝令として出すこともあります。その意味でも、近くの山小屋や麓の警察署、消防署、森林管理署、役所、民家などへ救助を求めることも可能なコースを選ぶことが大切です。
次回は「山での歩き方」についてお伝えします。