第5回 山の食料
コースや日程、計画によって考える
私たちのふだんの生活のなかでの楽しみの一つに食事がありますが、山歩きの場合、食事といわず、食料といっています。これは、「日常茶飯事」という言葉もあるように、「食事」にはカロリーの摂取の量や栄養のバランスを考えれば、あとはそのとき雰囲気よく過ごせればよい、という意味合いがあるからではないでしょうか。
これに対し、食料というと、単にカロリーの摂取量や栄養のバランスに加えて、腐敗しないものを考えなくてはなりません。ましてや、数あるスポーツのなかでも体力を消耗し、常に危険と背中合わせの山歩きです。いざというときでも2〜3日は耐え忍ぶことができるような用意(覚悟?)も要求されるため、あえて「食料」と言い換えているのではないかと思われます。
ともあれ、山の食料といった場合、一般的には普通食、行動食の二つに大別されます。このため、めざすコースや日程、計画により、いずれを用意すべきか、判断することが大切ですが、どちらにせよ、チョコレートや乾パンなどの非常食は必ず持参しましょう。
これに対し、食料というと、単にカロリーの摂取量や栄養のバランスに加えて、腐敗しないものを考えなくてはなりません。ましてや、数あるスポーツのなかでも体力を消耗し、常に危険と背中合わせの山歩きです。いざというときでも2〜3日は耐え忍ぶことができるような用意(覚悟?)も要求されるため、あえて「食料」と言い換えているのではないかと思われます。
ともあれ、山の食料といった場合、一般的には普通食、行動食の二つに大別されます。このため、めざすコースや日程、計画により、いずれを用意すべきか、判断することが大切ですが、どちらにせよ、チョコレートや乾パンなどの非常食は必ず持参しましょう。
日帰りで低い山ならリッチな普通食
具体的には、日帰りで行けるくらいの低い山なら、ふだん慣れ親しんでいる普通食で十分で、取り立てて準備をするほどのことではないでしょう。そればかりか、山のおいしい空気やオゾンがいっぱいのなか、苦労して到達した頂上で味わう食事はまた格別です。下界ではそれほどおいしいと思われないものでも、思わぬ美味に驚かされることも珍しくありません。
しかし、だからといって、何から何まで持っていっては、荷物がかさばるだけです。そこで、カロリーの摂取量や栄養のバランスを第一にしながら、仲間の好みのものも考えて用意します。
もっとも、この場合でも登山用品店やコンビニ、スーパー、キヨスクなどで並べているレトルト食品やおにぎり、サンドイッチばかりでは味気ないため、あらかじめ「一品持ち寄り」にして、仲間とメニューを楽しんだり、調理の妙を披露したりしてグルメ談義にひたれば、ランチタイムも一層盛り上がることでしょう。
しかし、だからといって、何から何まで持っていっては、荷物がかさばるだけです。そこで、カロリーの摂取量や栄養のバランスを第一にしながら、仲間の好みのものも考えて用意します。
もっとも、この場合でも登山用品店やコンビニ、スーパー、キヨスクなどで並べているレトルト食品やおにぎり、サンドイッチばかりでは味気ないため、あらかじめ「一品持ち寄り」にして、仲間とメニューを楽しんだり、調理の妙を披露したりしてグルメ談義にひたれば、ランチタイムも一層盛り上がることでしょう。
高い山や小屋、テント泊まりなら行動食
一方、小屋泊まりの場合、食料の準備や持っていく手間が省けます。そればかりか、最近の山小屋では、ひところのように下界のレトルト食品を温めて出すところが減っており、周辺で採った山菜のてんぷらや渓流の魚の刺身、漬物などを食膳に並べてくれるところもあるので楽しみです。
しかし、所詮は自然のなかであるため、下界のような食事を期待する方が無理な話です。そこで、ふだん食べ慣れている惣菜や、体力の消耗を防ぎ、エネルギーを適当に補うことができる梅干やレモンのハチミツ漬、大福もち、あんパンなどを持参するといいでしょう。
また、テント泊まりの場合、一切合切を持っていくことになりますが、上述したような、手軽で、軽量なレトルト食品だけでなく、自宅で調理したカレーライスやチャーハン、すき焼き、焼肉などを温められるパックに入れて持参し、食欲の衰えからくる疲労の防止に備えたいものです。
なお、山菜やキノコなどを採って調理する方法もありますが、有毒なものが混じっていたり、私有地の場合もあるので注意が必要です。
また、飲み物は水場があるからといって、持参しないことがないようにしましょう。
次回は「山と地図」についてお伝えします。
しかし、所詮は自然のなかであるため、下界のような食事を期待する方が無理な話です。そこで、ふだん食べ慣れている惣菜や、体力の消耗を防ぎ、エネルギーを適当に補うことができる梅干やレモンのハチミツ漬、大福もち、あんパンなどを持参するといいでしょう。
また、テント泊まりの場合、一切合切を持っていくことになりますが、上述したような、手軽で、軽量なレトルト食品だけでなく、自宅で調理したカレーライスやチャーハン、すき焼き、焼肉などを温められるパックに入れて持参し、食欲の衰えからくる疲労の防止に備えたいものです。
なお、山菜やキノコなどを採って調理する方法もありますが、有毒なものが混じっていたり、私有地の場合もあるので注意が必要です。
また、飲み物は水場があるからといって、持参しないことがないようにしましょう。
次回は「山と地図」についてお伝えします。