第3回 山歩きと服装
安全な山歩きにはまず服装に注意
各地のソメイヨシノの開花宣言やお花見も終わり、5月の連休とともに行楽シーズンを迎えました。
そこで、これから新緑に、残雪に、はたまた、ミズバショウやコブシ、ケショウヤナギ、スズランなどの山野草や高山植物の鑑賞などにと、ハイキングや登山の計画を立てている方も少なくないと思います。
今回は、安全で快適な山歩きのために欠かせない装備、平たくいえば服装について考えてみましょう。
それというのも、山ではその高さやコースに限らず、平地と違って、いざというとき、すぐにだれかに「SOS」を発信して助けを求めるわけにはいかない場合が多いからです。
また、携帯電話が普及しているとはいえ、おいそれと現場に駆けつけてくれるにはかなりのタイムラグがあります。そればかりか、携帯電話がつながらないところもあるからです。
そこで、これから新緑に、残雪に、はたまた、ミズバショウやコブシ、ケショウヤナギ、スズランなどの山野草や高山植物の鑑賞などにと、ハイキングや登山の計画を立てている方も少なくないと思います。
今回は、安全で快適な山歩きのために欠かせない装備、平たくいえば服装について考えてみましょう。
それというのも、山ではその高さやコースに限らず、平地と違って、いざというとき、すぐにだれかに「SOS」を発信して助けを求めるわけにはいかない場合が多いからです。
また、携帯電話が普及しているとはいえ、おいそれと現場に駆けつけてくれるにはかなりのタイムラグがあります。そればかりか、携帯電話がつながらないところもあるからです。
オシャレも大事だが、防寒・防水に一番の気配りを
さて、かつては山の服装といえば、洗濯もろくにせず、汗臭いセーターにニッカーズボンと靴下で身を固めたカニ族――といっても若いハイカーにはわからないでしょう。大人一人が歩くだけで精一杯というような道幅の狭い登山道を大きなキャラバンを背負った若者が上り下りしていました。そのころとは異なり、最近ではすっかりカラフルで、しかもオシャレな服装が出回っています。
それだけに、人気のあるコースでは普段の生活とあまり変わらないモダンなハイカーでにぎわっており、微笑ましい限りですが、しょせんは自然の中です。どんなに交通機関が便利になって入山が気軽にできてもハイヒールや革靴は絶対に避けたいものです。
必ず守ってほしいのは、四季を問わず、防寒・防水に一番の気配りをすることです。なぜなら、夏山でも北アルプスなどの高峰では凍死をするおそれがあるからです。
それだけに、人気のあるコースでは普段の生活とあまり変わらないモダンなハイカーでにぎわっており、微笑ましい限りですが、しょせんは自然の中です。どんなに交通機関が便利になって入山が気軽にできてもハイヒールや革靴は絶対に避けたいものです。
必ず守ってほしいのは、四季を問わず、防寒・防水に一番の気配りをすることです。なぜなら、夏山でも北アルプスなどの高峰では凍死をするおそれがあるからです。
なかでも靴にはお金をかけたい
たとえば、セーターや靴下は化学繊維のものを避け、綿製のものにします。シャツは夏山でも長袖にすることによって、日焼けの防止だけでなく、発汗による体力の消耗も防ぎます。また、ズボンは上り下りをする際、膝に必要以上に負担をかけないよう、伸び縮みが自由なものを選びます。その意味で、昔ながらのニッカーズボンは最適ですが、少しオシャレも楽しみたいという人はゴルフズボンやトレーニングウエアでもいいでしょう。
このほか、帽子をかぶっていない人を時々見受けますが、コースやそのときの気候や天気によっては、いつ、なんどき、頭上から物が落ちてくるかわかりません。山では前後や左右を注意して歩くものの、意外に注意が散漫になるのは頭上です。そこで、必ず帽子をかぶりましょう。
さらに、手には軍手をはめ、小枝などでかすり傷を負わないようにします。
最後に靴ですが、これが一番大切です。運動靴やジョギングシューズは避け、トレッキングシューズや登山靴を準備してください。
具体的には厚手の靴下を登山用品店に持参し、かかとに人指し指が軽く入るくらいの少し余裕のあるものを選びます。わからなければ、山のエキスパートである店員に気軽に相談するといいでしょう。
そして、コースや季節、難度に応じて履き替えるなど、足元をしっかり固めてから現地に向かいましょう。
次回は「山のグッズ」をお伝えします。
このほか、帽子をかぶっていない人を時々見受けますが、コースやそのときの気候や天気によっては、いつ、なんどき、頭上から物が落ちてくるかわかりません。山では前後や左右を注意して歩くものの、意外に注意が散漫になるのは頭上です。そこで、必ず帽子をかぶりましょう。
さらに、手には軍手をはめ、小枝などでかすり傷を負わないようにします。
最後に靴ですが、これが一番大切です。運動靴やジョギングシューズは避け、トレッキングシューズや登山靴を準備してください。
具体的には厚手の靴下を登山用品店に持参し、かかとに人指し指が軽く入るくらいの少し余裕のあるものを選びます。わからなければ、山のエキスパートである店員に気軽に相談するといいでしょう。
そして、コースや季節、難度に応じて履き替えるなど、足元をしっかり固めてから現地に向かいましょう。
次回は「山のグッズ」をお伝えします。