第17回 高血圧と薬
高血圧とは
冬場に入って、気温が下がってくると血管が収縮し、血圧が高くなりがちです。
血圧とは、血液が動脈血管内を流れているときに血管の壁にかかる圧力のことをいいます。心臓が押し出す「血液量」が増えたり、血管が収縮して狭くなったりすると、血液の流れにくさ(血管の「抵抗」)が高くなり血圧は上昇します。
これは狭い川に水が流れているとき、水の量が増えれば増えるほど、川の流れは強くなるのに似ています。
高血圧の症状として頭痛、めまい、耳鳴りなどがありますが、ほとんどの場合は自覚症状もなく、検診などで気がつきます。
高血圧を治療しないでいると、血管壁に高い圧力がかかり続けるため、血管壁が徐々に傷つき、厚くなったり、硬くなったりする「動脈硬化」になります。血管が狭くなり血液の流れが悪くなると、心臓がより強い力で血液を押し出さなければならず、さらに血圧が上がるという悪循環をおこします。
高血圧の主な原因は、運動不足や塩分の取りすぎなどの生活習慣、親から受け継いだ体質などです。中年以降に血圧が高くなる傾向もあります。
運動直後や緊張、ストレスがあるとき、また寒さなどは血圧を上げ、リラックスしているときや入浴後は血圧が下がります。
血圧とは、血液が動脈血管内を流れているときに血管の壁にかかる圧力のことをいいます。心臓が押し出す「血液量」が増えたり、血管が収縮して狭くなったりすると、血液の流れにくさ(血管の「抵抗」)が高くなり血圧は上昇します。
これは狭い川に水が流れているとき、水の量が増えれば増えるほど、川の流れは強くなるのに似ています。
高血圧の症状として頭痛、めまい、耳鳴りなどがありますが、ほとんどの場合は自覚症状もなく、検診などで気がつきます。
高血圧を治療しないでいると、血管壁に高い圧力がかかり続けるため、血管壁が徐々に傷つき、厚くなったり、硬くなったりする「動脈硬化」になります。血管が狭くなり血液の流れが悪くなると、心臓がより強い力で血液を押し出さなければならず、さらに血圧が上がるという悪循環をおこします。
高血圧の主な原因は、運動不足や塩分の取りすぎなどの生活習慣、親から受け継いだ体質などです。中年以降に血圧が高くなる傾向もあります。
運動直後や緊張、ストレスがあるとき、また寒さなどは血圧を上げ、リラックスしているときや入浴後は血圧が下がります。
血圧をどのように下げるのか?
血圧を下げる薬の作用は、主に次の4つに分けられます。
中枢性交感神経遮断薬
・アルドメット・カタプレス
(2)血管に直接作用して、血管を広げ血圧を下げます。
Ca拮抗薬
•アダラート・アムロジン・カルブロ
ック・コニール・セパミット・ニバ
ジール・ノルバスク・ペルジピン
ACE阻害薬
•インヒベース・カプトリル・セタプリル・タナトリル・レニベース・ロ
ンゲス
ARB
・オルメテック・ディオバン・ニューロタン・ブロプレス・ミカルディス
(3)心臓から送り出す血液の量を少なくして血圧を下げます。
β遮断薬
・インデラル・カルビスケン・セロケン・テノーミン・ミケラン
(4)腎臓から水分を排泄して血液量を減らし血圧を下げます。
降圧利尿薬
・アルダクトンA・フルイトラン・ラシックス
高齢者の場合、はじめにCa拮抗薬、ACE阻害薬、ARB、少量の降圧利尿薬などが使われます。このように、高齢者は脳梗塞、心疾患、腎疾患、肝疾患、糖尿病、脂質異常症などの多くの疾患を有しているので、比較的安全な高血圧治療薬が選択されます。薬の効果は、飲みはじめて、副作用などの問題がなければ、4週間を目途とするといわれています。
どんな副作用があるの?
また、トイレや浴室など、居室との温度差も脳卒中や心疾患を発生させる可能性があります。冬場は環境の整備にも気を使いましょう。