第12回 風邪薬には、どんなくすりが入っているの?(くすりの重複投与)
暑い夏が終わると、夏の疲れや、栄養や水分の摂取異常から体調を崩す高齢者をみかけます。
夏風邪も、その一つです。
夏風邪も、その一つです。
風邪とは?
風邪の症状は、くしゃみ、鼻汁・鼻づまり、のどの痛み、頭痛、咳、痰等の呼吸器症状や発熱、関節痛、全身倦怠感等の全身症状が、さまざまに組み合わさって現れます。
風邪は、単一の疾患ではなく、医学的には風邪症候群という、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こるさまざまな症状の総称で、生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば、通常は数日〜1週間程度で自然になおります。
したがって、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本です。しかし、高齢者の場合は、糖尿病や心臓病などの基礎疾患をもっていることが多く、風邪の自然治癒を待っていると重症になることもあり、栄養改善と共に薬による症状改善も重要な意味をもっています。
風邪は、単一の疾患ではなく、医学的には風邪症候群という、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こるさまざまな症状の総称で、生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば、通常は数日〜1週間程度で自然になおります。
したがって、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本です。しかし、高齢者の場合は、糖尿病や心臓病などの基礎疾患をもっていることが多く、風邪の自然治癒を待っていると重症になることもあり、栄養改善と共に薬による症状改善も重要な意味をもっています。
風邪の原因
風邪の原因の9割がウイルスの感染によるものです。その他、細菌感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もあります。原因となるウイルスは200種類もあり、季節や外部環境によって流行するウイルスが異なってきます。
インフルエンザは、風邪と同様、ウイルスの呼吸器感染によるものですが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、風邪とは区別して扱われています。
インフルエンザは、風邪と同様、ウイルスの呼吸器感染によるものですが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、風邪とは区別して扱われています。
風邪薬
ドラックストアやコンビニで買える風邪薬とは、風邪の諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれています。風邪薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から取り除いたりなどの根本治療をするものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗したりしそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものです。
発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などを使用します。
医療機関を受診して、処方される薬は、咳を抑えるために鎮咳薬、鼻水を抑えるために抗ヒスタミン薬、熱を抑えるために鎮痛解熱薬と、単剤で集中的にその症状を抑えるために薬が投与されます。
一方、一般用医薬品の総合感冒薬は、下記のようにいろいろな成分が少しずつ組み合わされてつくられています。
主な配合成分
1. 発熱を鎮め、痛みを和らげる成分(解熱鎮痛成分)
2. くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分)
3. 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を広げる成分(アドレナリン作動成分)
4. 咳を抑える成分(鎮咳成分)
5. 痰の切れを良くする成分(去痰成分)
6. 炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)
7. 鎮静成分・・・鎮痛作用を助けるため
8. 胃酸を中和する成分(制酸成分)
9. カフェイン類・・・鎮痛作用を助けるため
10. その他:ビタミン成分等
このように、一般医薬品として販売されている風邪薬は、通常、複数の有効成分が配合されているため、他の風邪薬や解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、アレルギー用薬、鎮静薬などと併用すると、同じ成分または同種の作用をもつ成分が重複して、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあります。当然、高齢者が服用している他の薬との相互作用によっても、同じような心配があります。
発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などを使用します。
医療機関を受診して、処方される薬は、咳を抑えるために鎮咳薬、鼻水を抑えるために抗ヒスタミン薬、熱を抑えるために鎮痛解熱薬と、単剤で集中的にその症状を抑えるために薬が投与されます。
一方、一般用医薬品の総合感冒薬は、下記のようにいろいろな成分が少しずつ組み合わされてつくられています。
主な配合成分
1. 発熱を鎮め、痛みを和らげる成分(解熱鎮痛成分)
2. くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分)
3. 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を広げる成分(アドレナリン作動成分)
4. 咳を抑える成分(鎮咳成分)
5. 痰の切れを良くする成分(去痰成分)
6. 炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)
7. 鎮静成分・・・鎮痛作用を助けるため
8. 胃酸を中和する成分(制酸成分)
9. カフェイン類・・・鎮痛作用を助けるため
10. その他:ビタミン成分等
このように、一般医薬品として販売されている風邪薬は、通常、複数の有効成分が配合されているため、他の風邪薬や解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、アレルギー用薬、鎮静薬などと併用すると、同じ成分または同種の作用をもつ成分が重複して、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあります。当然、高齢者が服用している他の薬との相互作用によっても、同じような心配があります。
高齢者が風邪薬を飲む際のそのほかの注意点
なお、高齢者の介護にあたって、風邪薬などの購入の依頼を受けることがありますが、
・風邪は万病の元…風邪を軽く考えてはいけない
・風邪症状に似た、違う病気の初期症状の可能性
・風邪薬と他の処方薬とののみ合わせ
・風邪薬と他の一般用医薬品とののみ合わせ
・風邪薬とサプリメントや食品とののみ合わせ
などに留意し、安全性を確保するために、医療職と連携をとってケアにあたる必要があります。