最終回 木洩れ日の中で…
Aさんは1か月前の痛みが嘘のように、テラスの籐椅子に座りながら春の日差しを浴び、キリマンジャロコーヒーの酸味を楽しみながらここまでの自分の時の流れを思い返していました。末期がんの告知を受けて3か月。刻々と忍び寄る天国への旅立ちの前に、痛みは体力も心の安定も奪っていきました。麻薬を使い始めてから、疼く様な痛みを感じることはあっても、麻薬による副作用もコントロールされ、今のこの木洩れ日の中での平和な日々があることを感じていました。
「薬」はAさんのように、痛みという苦しみを解放すために使う場合等、病気を治したり、病気を予防したり、人の健康を守るとても優れた道具であると思います。何回もお話したようにその道具をきちんと使うことがとても大切です。今までのお話が少しでも、介護の現場でお役に立てれば幸いです。
薬は患者様側からの目線でみると、下記のように分かれます。
「薬」はAさんのように、痛みという苦しみを解放すために使う場合等、病気を治したり、病気を予防したり、人の健康を守るとても優れた道具であると思います。何回もお話したようにその道具をきちんと使うことがとても大切です。今までのお話が少しでも、介護の現場でお役に立てれば幸いです。
薬は患者様側からの目線でみると、下記のように分かれます。
どの薬も決められた量、決められた回数服用することが重要です。薬の内容、効果服薬の仕方は医師や薬局の薬剤師からお話がありますし、お薬情報や薬の袋(薬袋)にも書かれています。また、お薬手帳も希望によって配布してくれます。
ただ、病気を治すとても優れた薬という道具が「副作用」といって、目的以外の作用が出てしまうことがあります。
よくある副作用は、発疹・発赤・食欲不振・悪心・嘔吐・腹痛・便秘・下痢・眠気・不眠・頭痛・めまいなどです。
重大な副作用はアナフィラキシー(ショック状態、急激なアレルギー反応、顔や上半身の紅潮・熱感、冷や汗、胸苦しさ、呼吸困難)、横紋筋融解症(手足のしびれ、全身の筋肉の痛み、だるい、尿が赤褐色)、スティーブンス・ジョンソン症候群(発熱、関節痛、皮膚が斑に赤くなる、水膨れ、目の充血、口内が荒れる)などです。
薬を服用するときに、常に副作用の可能性を考えておく必要があります。また、その症状が、ある疾患の始まりの症状なのか、副作用なのか、医療関係者と連携する必要があります。
今後、医療的依存度の高い高齢者が増加する中で、薬を使う高齢者は、ますます増え続けると思います。在宅で病気と共存しなから生活している要介護状態の高齢者を支えていくのが私たち介護者の使命です。
長い間、「節子の部屋」をお読み頂き有難うございました。しかし、24回ではなかなか語りきることができませんでした。しかしこの連載で、皆様がより薬に対して興味を持って頂くことを願いつつお別れします。
長い間、お付き合い下さり、感謝しています。
ただ、病気を治すとても優れた薬という道具が「副作用」といって、目的以外の作用が出てしまうことがあります。
よくある副作用は、発疹・発赤・食欲不振・悪心・嘔吐・腹痛・便秘・下痢・眠気・不眠・頭痛・めまいなどです。
重大な副作用はアナフィラキシー(ショック状態、急激なアレルギー反応、顔や上半身の紅潮・熱感、冷や汗、胸苦しさ、呼吸困難)、横紋筋融解症(手足のしびれ、全身の筋肉の痛み、だるい、尿が赤褐色)、スティーブンス・ジョンソン症候群(発熱、関節痛、皮膚が斑に赤くなる、水膨れ、目の充血、口内が荒れる)などです。
薬を服用するときに、常に副作用の可能性を考えておく必要があります。また、その症状が、ある疾患の始まりの症状なのか、副作用なのか、医療関係者と連携する必要があります。
今後、医療的依存度の高い高齢者が増加する中で、薬を使う高齢者は、ますます増え続けると思います。在宅で病気と共存しなから生活している要介護状態の高齢者を支えていくのが私たち介護者の使命です。
長い間、「節子の部屋」をお読み頂き有難うございました。しかし、24回ではなかなか語りきることができませんでした。しかしこの連載で、皆様がより薬に対して興味を持って頂くことを願いつつお別れします。
長い間、お付き合い下さり、感謝しています。