第14回 風邪薬について
第12回で風邪と風邪薬について紹介しましたが、今回はもう少し詳しくお話したいと思います。今年の夏は猛暑続きで、秋口に入り体調を崩している高齢者が多くいますし、寒く空気も乾燥する冬場に向けて注意が必要です。
風邪や喘息もその一つです。
風邪や喘息もその一つです。
風邪
私たちがよくかかる風邪を、医学的には「風邪症候群」といいます。
鼻や喉などの上気道に、ウイルスや細菌などの病原微生物が感染し、急性に炎症を起し、咳やくしゃみなどの症状を発生した疾患の総称をいいます。
風邪の原因となる病原性微生物の約9割がウイルスといわれていて、種類は200種類以上あります。
鼻や口から肺に至る空気の通り道を「気道」といい、鼻やのどの部分を「上気道」、それより下の部分を「下気道」といいます。
鼻や喉などの上気道に、ウイルスや細菌などの病原微生物が感染し、急性に炎症を起し、咳やくしゃみなどの症状を発生した疾患の総称をいいます。
風邪の原因となる病原性微生物の約9割がウイルスといわれていて、種類は200種類以上あります。
鼻や口から肺に至る空気の通り道を「気道」といい、鼻やのどの部分を「上気道」、それより下の部分を「下気道」といいます。
気道はウイルスが進入しやすい場所で、「風邪」は、「ライノウイルス」や「アデノウイルス」などのウイルスが主に「上気道」の粘膜に感染して、鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛み、微熱などの“風邪症状”が出現するものです。
「風邪は万病の元」といって、肺炎や髄膜炎・中耳炎・結膜炎・副鼻腔炎などの合併症を起こす可能性もあります。
主な感染経路は、接触感染です。
風邪にかかった人の鼻水、痰、唾液などが付着した手で、目や鼻などにふれると、そこの粘膜から体内に病原体が入り込み感染します。
「風邪は万病の元」といって、肺炎や髄膜炎・中耳炎・結膜炎・副鼻腔炎などの合併症を起こす可能性もあります。
主な感染経路は、接触感染です。
風邪にかかった人の鼻水、痰、唾液などが付着した手で、目や鼻などにふれると、そこの粘膜から体内に病原体が入り込み感染します。
風邪薬
ほとんどの風邪症候群の病原微生物はウイルスであるため、細菌に効果のある抗菌薬は風邪の治療には無効とされています。
なお、高齢者の場合、風邪を引いたために、肺炎にかかるといった二次感染をひきおこすことがあります。二次感染である、肺炎球菌などといった細菌でおこる肺炎には抗菌薬を使います。
薬による薬物治療は、ウイルスを死滅させるのではなく、症状を緩和する対処療法が中心になります。
1.くしゃみ・鼻汁
抗ヒスタミン薬が鼻汁を止めます。副作用として眠気を伴います。
商品名:ペリアクチン・ポララミンなど
2.鼻閉
点鼻用局所血管収縮薬が血管を収縮させて鼻閉を治します。
商品名:プリビナ・トークなど
3.咽頭炎・扁桃炎
消炎酵素薬が喉の腫れを抑えます。
商品名:ダーゼン・ノイチームなど
イソジンガーグル(うがい)・アズノールうがい液(うがい)
など
SPトローチ・オラドールなど
4.発熱・頭痛・咽頭痛
解熱性鎮痛薬によって痛みを抑えます。副作用として胃腸障害を起こします。
商品名:カロナール・バファリン・ポンタール・ボルタレンなど
アンヒバ(坐薬)・ボルタレン(坐薬)など
5.咳嗽
鎮咳薬によって咳を沈めます。
商品名:リン酸コデイン散・アスベリン・メジコン・ブロチンなど
6.喀痰
去痰薬によって痰を抑えます。
商品名:ムコダイン・ムコソルバン・ビソルボンなど
7.総合感冒薬
いろいろな作用の薬が組み合わさってかぜ症状を抑えます。
商品名:PL顆粒・ペレックス顆粒・ピーエイ錠など
8.肺炎などの細菌感染には抗菌薬を使用します。
9.一般用医薬品では、それぞれの症状を緩和させる合剤が総合感冒薬として販売されています。
「風邪は万病の元」いわれているように、高齢者の場合は、症状の軽いうちに医療関係者と連携をとり、早めの対応に努めるようにして下さい。
次回は、やはり冬場に気をつけたいインフルエンザについてお話しします。
なお、高齢者の場合、風邪を引いたために、肺炎にかかるといった二次感染をひきおこすことがあります。二次感染である、肺炎球菌などといった細菌でおこる肺炎には抗菌薬を使います。
薬による薬物治療は、ウイルスを死滅させるのではなく、症状を緩和する対処療法が中心になります。
1.くしゃみ・鼻汁
抗ヒスタミン薬が鼻汁を止めます。副作用として眠気を伴います。
商品名:ペリアクチン・ポララミンなど
2.鼻閉
点鼻用局所血管収縮薬が血管を収縮させて鼻閉を治します。
商品名:プリビナ・トークなど
3.咽頭炎・扁桃炎
消炎酵素薬が喉の腫れを抑えます。
商品名:ダーゼン・ノイチームなど
イソジンガーグル(うがい)・アズノールうがい液(うがい)
など
SPトローチ・オラドールなど
4.発熱・頭痛・咽頭痛
解熱性鎮痛薬によって痛みを抑えます。副作用として胃腸障害を起こします。
商品名:カロナール・バファリン・ポンタール・ボルタレンなど
アンヒバ(坐薬)・ボルタレン(坐薬)など
5.咳嗽
鎮咳薬によって咳を沈めます。
商品名:リン酸コデイン散・アスベリン・メジコン・ブロチンなど
6.喀痰
去痰薬によって痰を抑えます。
商品名:ムコダイン・ムコソルバン・ビソルボンなど
7.総合感冒薬
いろいろな作用の薬が組み合わさってかぜ症状を抑えます。
商品名:PL顆粒・ペレックス顆粒・ピーエイ錠など
8.肺炎などの細菌感染には抗菌薬を使用します。
9.一般用医薬品では、それぞれの症状を緩和させる合剤が総合感冒薬として販売されています。
「風邪は万病の元」いわれているように、高齢者の場合は、症状の軽いうちに医療関係者と連携をとり、早めの対応に努めるようにして下さい。
次回は、やはり冬場に気をつけたいインフルエンザについてお話しします。