第8回 海外旅行に頑張って行きたいな?―海外にもっていくことができる薬―
新聞やテレビで、介護旅行が話題になっています。
難病に罹ってしまっても、障害をもってしまっても、生きている限り人生を楽しみ、精一杯生きて行くことは、とても大切です。
介護保険の給付対象ではありませんが、研修会などで、車椅子でヘルパーさんと山に登った!障害をもってから20年間、外出をしたこともなかったがはじめて北海道まで旅行をした! 等、要介護状態の利用者が、ヘルパーさんの手をかりて人生を謳歌している話を聞きます。先日、末期がんのだんなさんが奥様との思い出の地であるハワイへ、ヘルパーさんと3人で三泊四日の旅行に行ったお話を伺いました。
麻薬をもってのかなりタイトな旅行のようでしたが、思い出の地を回り、無事帰国されました。
難病に罹ってしまっても、障害をもってしまっても、生きている限り人生を楽しみ、精一杯生きて行くことは、とても大切です。
介護保険の給付対象ではありませんが、研修会などで、車椅子でヘルパーさんと山に登った!障害をもってから20年間、外出をしたこともなかったがはじめて北海道まで旅行をした! 等、要介護状態の利用者が、ヘルパーさんの手をかりて人生を謳歌している話を聞きます。先日、末期がんのだんなさんが奥様との思い出の地であるハワイへ、ヘルパーさんと3人で三泊四日の旅行に行ったお話を伺いました。
麻薬をもってのかなりタイトな旅行のようでしたが、思い出の地を回り、無事帰国されました。
海外旅行にくすりはもっていける?
さて、どんな薬でも海外にもって行けるのでしょうか?
国によって、もちこめる薬が異なり、病気の治療を目的としていてももち込めない薬があります。次のような場合、治療用であっても、入国の際に問題となります。
○営利目的と間違えられる大量の医薬品
○その国で使用が禁じられている医薬品
○麻薬・向精神薬などの管理が厳しい医薬品 などです。
ただし、かぜ薬・頭痛薬・下痢止めなどの常備薬を個人用としてもって出るのは問題ありません。
がん等の激しい痛みを取るのに使われる麻薬については、病気治療のためにもちこむ場合でも、携帯輸出許可が必要です。
また、向精神薬は、量や種類について「麻薬及び向精神薬取締法」施行規制第30条によりもち出しの量と成分が決められています。それ以上の量をもち出す場合は、処方箋の写しか患者の氏名・住所ならびに携帯する向精神薬の品名と数量を記載した医師の証明書が必要です。しかし、アメリカでは、フルニトラゼパム製剤の不眠症に使われるサイレース・ロヒプノールなどは量に関係なくもち込みが一切禁止されています。
薬の成分については、その国々の規制が違っていますので、あらかじめ税関や各国の大使館に聞くか、日本貿易振興会(JETRO)や麻薬取締官事務所などに問い合わせてください。
国によって、もちこめる薬が異なり、病気の治療を目的としていてももち込めない薬があります。次のような場合、治療用であっても、入国の際に問題となります。
○営利目的と間違えられる大量の医薬品
○その国で使用が禁じられている医薬品
○麻薬・向精神薬などの管理が厳しい医薬品 などです。
ただし、かぜ薬・頭痛薬・下痢止めなどの常備薬を個人用としてもって出るのは問題ありません。
がん等の激しい痛みを取るのに使われる麻薬については、病気治療のためにもちこむ場合でも、携帯輸出許可が必要です。
また、向精神薬は、量や種類について「麻薬及び向精神薬取締法」施行規制第30条によりもち出しの量と成分が決められています。それ以上の量をもち出す場合は、処方箋の写しか患者の氏名・住所ならびに携帯する向精神薬の品名と数量を記載した医師の証明書が必要です。しかし、アメリカでは、フルニトラゼパム製剤の不眠症に使われるサイレース・ロヒプノールなどは量に関係なくもち込みが一切禁止されています。
薬の成分については、その国々の規制が違っていますので、あらかじめ税関や各国の大使館に聞くか、日本貿易振興会(JETRO)や麻薬取締官事務所などに問い合わせてください。
【一口アドバイス】 ・医師から処方されている薬については、成分名を英語での記載してもらうと便利です。 ・機内にもちこめる液体の量は、100ml(g)以下とされていますので、シロップ薬などは小分けにしておくと便利です。 ・帰国の際にももち込めない薬があります。 |
参考文献
社団法人静岡県薬剤師会編『スキルアップシリーズ
スキルアップのためのおくすり相談Q&A101〜200』南山堂、2006年.
社団法人静岡県薬剤師会編『スキルアップシリーズ
スキルアップのためのおくすり相談Q&A101〜200』南山堂、2006年.