第3回 薬と食べ物 どう影響しているの?(くすりのはたらき)
薬局で、薬をもらう際、薬剤師さんから、「この薬は食後30分位でのんで下さいね!」とか、「食事をする直前、お箸を持つ前に薬をとり、薬をのんでからお食事を始めて下さいね!」などといわれることがあるかと思います。のみ薬はかなり食べ物と関係しているようですが、薬と食べ物は、口に入ってから、どのように体の中に入っていくのでしょうか? 同じルートで入っていくのでしょうか?
食べ物が口から入って栄養になるまで
消化とは、食べ物を吸収できる形にまで分解する過程をいいますが、まず食べ物は口の中で噛み砕かれ、炭水化物(ごはんやうどんなど)が分解されます。食べ物は食道を通り、胃へ送られます。胃に入った食べ物は、蛋白質(肉や魚など)が分解されます。そして、十二指腸・空腸に送られ、脂肪(油など)が分解され、最終的に栄養は小腸で吸収され、私たちの体をつくったり、活動のエネルギーとなったりするのです。小腸で吸収された栄養は、門脈をとおり肝臓に送られ代謝を受けます。小腸で吸収された栄養が、人体にとって有害な物質ではないか、肝臓で選別され、無害な物質に代謝されるのです。
一方、薬も口から入って、食道・胃を通り小腸で吸収され、門脈を経由して肝臓に運ばれます。薬も栄養と同じように無害な物に代謝されます。
一方、薬も口から入って、食道・胃を通り小腸で吸収され、門脈を経由して肝臓に運ばれます。薬も栄養と同じように無害な物に代謝されます。
相互作用について
このように薬も、口⇒食道⇒胃⇒小腸⇒肝臓の経路を経て体全体に送られます。
食べ物と同じルートを通るのですから、薬と食べ物が仲良く手をつないで通る場合と、横をむいて毛嫌いしながら通る場合と、お互いに関係せずに通る場合があります。
ですから、影響し合って薬の効果が強く出てしまう場合、効果が弱くなってしまう場合など、いろいろ考えられます。
例えば…
○グレープフルーツ(バイオフラボノイド)と血圧(アダラート)のお薬で、薬の効果が強くなります!
○納豆やクロレラなど、ビタミンKを多く含む食べ物と、血栓予防薬のワーファリンで、薬の効果がなくなります。
このように、薬と食べ物が、影響しあうのを相互作用といいます。
薬局では、薬剤師さんがそれぞれの影響を丁寧に教えてくれます。
食べ物と同じルートを通るのですから、薬と食べ物が仲良く手をつないで通る場合と、横をむいて毛嫌いしながら通る場合と、お互いに関係せずに通る場合があります。
ですから、影響し合って薬の効果が強く出てしまう場合、効果が弱くなってしまう場合など、いろいろ考えられます。
例えば…
○グレープフルーツ(バイオフラボノイド)と血圧(アダラート)のお薬で、薬の効果が強くなります!
○納豆やクロレラなど、ビタミンKを多く含む食べ物と、血栓予防薬のワーファリンで、薬の効果がなくなります。
このように、薬と食べ物が、影響しあうのを相互作用といいます。
薬局では、薬剤師さんがそれぞれの影響を丁寧に教えてくれます。
人の体の中に薬が入っていくことを吸収といい、そして血液循環にのって薬が体におくられることを分布、薬が肝臓に入って無害なものに分解されることを代謝、最後に代謝された薬が水と一緒に尿となり体の外にだされること排泄といいます。