第11回 「男の料理教室」の始まり
「“そば打ち”をやりたいと思うのだが、希望者はいませんか」
と、Kさんが提案しました。6名の人が賛成しました。
「そば打ちだけではなく、男の人は料理の勉強をしたほうが良いんじゃないですか」とは、Iさんからの提案です。
2人の提案について、それぞれ賛成者があり、8人で料理を勉強することになりました。早速このグループを、どのようにして今後運営していくかの話し合いが始まりました。目的は料理を勉強することだから、グループ名は「男の料理教室」とすることにしました。
「そういえば皆男達だね」
顔を見合わせ、一同納得の様子です。会長は言い出しっぺのKさんで、事務局は市役所に勤めていたSさんと決まりました。
しかし、それからが大変です。料理の勉強をするといっても、なにをどうして良いやら、皆目見当がつかないのですから…。
と、Kさんが提案しました。6名の人が賛成しました。
「そば打ちだけではなく、男の人は料理の勉強をしたほうが良いんじゃないですか」とは、Iさんからの提案です。
2人の提案について、それぞれ賛成者があり、8人で料理を勉強することになりました。早速このグループを、どのようにして今後運営していくかの話し合いが始まりました。目的は料理を勉強することだから、グループ名は「男の料理教室」とすることにしました。
「そういえば皆男達だね」
顔を見合わせ、一同納得の様子です。会長は言い出しっぺのKさんで、事務局は市役所に勤めていたSさんと決まりました。
しかし、それからが大変です。料理の勉強をするといっても、なにをどうして良いやら、皆目見当がつかないのですから…。
料理はいろいろあるけれど…
そこで、Kさんは、
「みんなの思いや希望もあるだろうが、まずはこの会の運営から話し合おう」ととりなしました。
事務局担当のSさんから、料理を作れる会場の確保をしなければいけないことと、先生を探さなければならないことが提案されました。
「誰か心当たりはありませんか」と、Sさんが言ったところ
「俺は商社勤務が長かったので、地元のことは全くわからないんだ、Sさん頼むよ」と、Oさんが言い出しました。大方の人もOさんの意見に同調しています。
Sさんは、
「私に任されても困ります。皆で考えてください」と、困惑気味。
会長のKさんも、
「この会は皆で作っていかないとうまくいかないよね。ボランティアやこんな会をやるのは初めての人達ばかりなのだから」と、あきれ返った様子でした。
これは、地域生活にあまり関わりのないサラリーマンの人達が、地域で何か始めることの大変さを物語る会話の一部です。
企業での仕事なら、新しい仕事でも、経験のないことでも、どうすれば良いのか、皆真剣になって考え、努力することが当たり前なのに、サラリーマンをやめて数年が経過し、のんびりと過ごすことだけしか考えていないと、どうしてもこうした会話になるようです。
「それでは次回の集まりまでに、皆で会場のこと、先生のことについて考えてきてください。情報の収集から始めることにしましょう」
さすがは、会長に選ばれたKさんです。うまくまとめて、この場はお開きとなりました。
そして、駅前の居酒屋で、「男の料理教室の発会式」が始まりました。飲むうちに早くも夢は、“料理人”になっていました。
(2008年7月11日)
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