第5回 あなたは何時間使えますか
―どうやって過ごす11万4千時間―
長寿社会となった日本人の平均余命はまもなく85歳になるだろうといわれています。団塊の世代が定年退職を迎え、多くの人が地域社会での生活者となりますが、この人達がどのように生活をしていくのか、さまざまな議論が展開されています。この一つに、退職後の自由時間「11万4千時間」というものがあります。
今回は、この「11万4千時間」とは何を意味する議論なのかを考えてみようと思います。
多くの人達が企業を退職する年齢は、現状ではそのほとんどが定年60歳です。定年退職後、仕事をしないで過ごそうと考えている人達にとっては、60歳から平均余命85歳までの25年間がその人が自由に使える時間となります。25年間という年月は、決して余生などというものではなく、かなり長いものといえます。これを時間に換算したのが「11万4千時間」といわれるものなのです。
では、その換算法を具体的に挙げてみましょう。
1.睡眠時間を8時間
2.食事時間 朝、昼、夜の合計2時間
3.風呂、トイレ、洗面などの時間 1時間30分
この誰もが必要とする時間の合計を11時間30分とします。これを1日24時間から差し引きますと、その人が自由に使える1日の時間が12時間30分あることになります。この時間を1年=365日に換算して、平均余命85年までの25年を掛けると、
12時間30分×365日×25年間≒11万4千時間 となるのです。
さらに、人生85年を同じように時間に直すと、
1日24時間×365日×85年≒74万4千時間 となります。
なんと人生の約15%が退職後の自由時間ということになります。
また、1日10時間、365日働いたとしても「11万4千時間」は約31年間働くことができる時間でもあります。実に膨大な時間だということがお分かりになるでしょう。
今回は、この「11万4千時間」とは何を意味する議論なのかを考えてみようと思います。
多くの人達が企業を退職する年齢は、現状ではそのほとんどが定年60歳です。定年退職後、仕事をしないで過ごそうと考えている人達にとっては、60歳から平均余命85歳までの25年間がその人が自由に使える時間となります。25年間という年月は、決して余生などというものではなく、かなり長いものといえます。これを時間に換算したのが「11万4千時間」といわれるものなのです。
では、その換算法を具体的に挙げてみましょう。
1.睡眠時間を8時間
2.食事時間 朝、昼、夜の合計2時間
3.風呂、トイレ、洗面などの時間 1時間30分
この誰もが必要とする時間の合計を11時間30分とします。これを1日24時間から差し引きますと、その人が自由に使える1日の時間が12時間30分あることになります。この時間を1年=365日に換算して、平均余命85年までの25年を掛けると、
12時間30分×365日×25年間≒11万4千時間 となるのです。
さらに、人生85年を同じように時間に直すと、
1日24時間×365日×85年≒74万4千時間 となります。
なんと人生の約15%が退職後の自由時間ということになります。
また、1日10時間、365日働いたとしても「11万4千時間」は約31年間働くことができる時間でもあります。実に膨大な時間だということがお分かりになるでしょう。
もう一度の人生を素敵なものにするために
「11万4千時間」をどのように過ごすのかはあなたの勝手です。しかし、毎日何の目的もなく、ぶらぶらと過ごすことを想定してみてください。奥さんからは「うとっしい」「邪魔」な存在として扱われ、「濡れ落ち葉」や「粗大ごみ」に至っては、地獄としかいいようがありません。揚げ句の果てが、「高齢者ひきこもり病」にでもなれば、身体の衰えも早くなり、要介護の期間が長くなることにもなるのです。
あなたはどちらを希望されますか。特に男性は「仕事はいいよ」が染み付いた人生から脱却しなくては、あるいは、脱却するためには、仕事以外の新しい価値観を見出すことが大切です。「11万4千時間」を前向きにとらえ、「もう一度新しい人生にチャレンジできるのだ」と考えることができれば、奥さんをはじめ家族の方も、友人も、地域の方々もきっと応援してくれるのではないでしょうか。
「11万4千時間」は、85年の人生を二度に分けて、生き方を考えようという機会を与えてくれることでもあります。これから退職し、地域生活者になられる方もこの機会にセカンドライフについて考えてみませんか。
「11万4千時間」は、85年の人生を二度に分けて、生き方を考えようという機会を与えてくれることでもあります。これから退職し、地域生活者になられる方もこの機会にセカンドライフについて考えてみませんか。
(2008年5月9日)
- 「NPO事業サポートセンター」へのお問い合わせ先
-
特定非営利活動法人NPO事業サポートセンター
〒105-0014 東京都港区芝2-8-18 HSビル2階
TEL:03-3456-1611
FAX:03-6808-3788
ホームページ:http://www.npo-support.jp/