第2回 情報の伝え方の工夫(1)〜1週間の予定表を掲示する工夫〜
何曜日の何時に誰が来て、いつデイサービスに行くのかを分らなくなってしまうことはありませんか。突然人が来て混乱してしまう場合もあるのではないでしょうか。そこで、1週間の予定が一目でわかり、自分で見て確かめられるよう予定表に工夫をこらした例をご紹介します。
住まいの工夫の内容
月曜日から土曜日まで1週間分のスケジュールを書いた予定表を張り、ご本人の見やすい場所に張っていました。
内容は、曜日ごとに、ホームヘルパーさんのお名前と支援に入る時間、デイサービスに行く曜日にはデイサービス名が書かれています。 その他に、施設やご家族の携帯電話やケアマネジャーさんの連絡先など重要な連絡先も書かれていました。
内容は、曜日ごとに、ホームヘルパーさんのお名前と支援に入る時間、デイサービスに行く曜日にはデイサービス名が書かれています。 その他に、施設やご家族の携帯電話やケアマネジャーさんの連絡先など重要な連絡先も書かれていました。
住まいの工夫を行った理由・ねらい
毎日同じホームヘルパーさんが来るわけではないので、たまに何曜日担当のヘルパーさんなのか分からなくなり ご本人が混乱することがありました。
そこで、今日は何があり、誰が来る日かわかり、混乱しなくなるように、自分で見て確かめられる予定表をつくりました。
そこで、今日は何があり、誰が来る日かわかり、混乱しなくなるように、自分で見て確かめられる予定表をつくりました。
(家族から見て)住まいの工夫が役立つと感じる理由
1週間の予定表があることで、ご本人が混乱することなく、その日は何がある日か理解することが可能になっていました。
ご本人は毎日みて、デイサービスに行く日は準備ができるようになりました。
ヘルパーさんも1週間のスケジュールが分かるので助かるとのことで、ご本人、ご家族だけでなく支援者にも活用されている工夫でした。
ご本人は毎日みて、デイサービスに行く日は準備ができるようになりました。
ヘルパーさんも1週間のスケジュールが分かるので助かるとのことで、ご本人、ご家族だけでなく支援者にも活用されている工夫でした。
専門家からみたひとこと
1週間の予定表を作り、壁などに張る工夫を実践しているお宅は他にもあるのではないかと思います。この事例では、日によって違うヘルパーさんが来るためにご本人が混乱してしまう、ということに対して、ヘルパーさんの名前を曜日の下に書いていました。
ご本人の「困っていること」に合わせて予定表に書く情報を工夫していたことが、この工夫が上手くいった理由のひとつであったと思います。
また、この事例の場合、「予定表を張る場所」もポイントだったと思います。予定表は、ご本人の普段の居場所から一番良く見える位置に張られていました。ご家族曰く「張る場所は、この場所、この位置しか考えられなかった」とのことです。
認知症に限らず高齢者の場合、私たちが思っている以上に見えている範囲が狭かったり、目線が低い場合があります。
張り紙や何らかのサインを見ていない、と思われる場合、これまでよりも低い位置に張ってみるなど、張る位置を変えてみることも一案ではないでしょうか。
ご本人の「困っていること」に合わせて予定表に書く情報を工夫していたことが、この工夫が上手くいった理由のひとつであったと思います。
また、この事例の場合、「予定表を張る場所」もポイントだったと思います。予定表は、ご本人の普段の居場所から一番良く見える位置に張られていました。ご家族曰く「張る場所は、この場所、この位置しか考えられなかった」とのことです。
認知症に限らず高齢者の場合、私たちが思っている以上に見えている範囲が狭かったり、目線が低い場合があります。
張り紙や何らかのサインを見ていない、と思われる場合、これまでよりも低い位置に張ってみるなど、張る位置を変えてみることも一案ではないでしょうか。