第19回 聴導犬ユーザーにあなたができること……あなたならどう思う?
先週末は、各地で観測史上1位の積雪量を記録し、大変な思いをした方も多かったのでは? 各方面より、「慣れない雪かきに疲れた……」などのご報告を多数聞きましたが、そこに付随していたのは、同じマンションや近隣の方との「助け合い」の気持ちでした(大雪は、良い効果も生み出していたのですね)。
そんななかで、子ども達はとにかく大雪も気にせず、ソリ遊びやらカマクラ作りやらに大忙し……そのお相手に疲れたという方もおられるのでは?(笑) 子どもは風の子ならぬ、雪の子だということも、再確認しました♪
さて、今回は「聴導犬ユーザーにあなたができること」について考えてみましょう。
そんななかで、子ども達はとにかく大雪も気にせず、ソリ遊びやらカマクラ作りやらに大忙し……そのお相手に疲れたという方もおられるのでは?(笑) 子どもは風の子ならぬ、雪の子だということも、再確認しました♪
さて、今回は「聴導犬ユーザーにあなたができること」について考えてみましょう。
“見えない障害”を“見える障がい”に!
これは、前回もご紹介した聴導犬ユーザーMさんの実体験です。
ある日、聴導犬と一緒に電車に乗っていたMさん。読書に夢中になっていると、突然、見知らぬ人からトントンと肩を叩かれました。ふと見上げると、手に持っていたメモ帳を渡されました。
「前を走る電車が事故のため、この電車は先へ進めなくなりました。『この駅で○番線に移動してください』という車内アナウンスが流れています」
Mさんを一見しただけでは、聴覚障害者であることがわかりません。この、車内アナウンスを教えてくださった方は、きっと聴導犬がいたことで、『あ、この方は聴覚障害者だから、車内アナウンスを教えてあげないと!』と想像してくださったのでしょう(素晴らしいことです!)。
Mさんは、過去にもこのような経験を複数回経験。聴導犬の必要性をとても強く感じています。
聴導犬は、様々な音を教えてくれます。
外出先では、非常ベルも、【伏せて知らせる】という方法で教えてくれるので、ユーザーさんは異常事態だということがわかります。ただ、残念ながら緊急放送や、今回のような車内アナウンスは伝えることができないので、周囲にいる皆さんのサポートが必要になってきます。
今後電車の中で、車内アナウンスに気づくことなく、読書にふけっている方がおられたら、もしかしたらその方は、聴覚障害者かもしれません。皆さんのサポートをよろしくお願いいたします。
その際のコミュニケーションの取り方は、前々回←リンク貼るにご紹介しました。口を大きくあけてゆっくり話す「口話(こうわ)」、手のひらや紙に字を書いて話す「筆談」などがあります。
これなら、皆さんにもできるのではないでしょうか♪ 手話ができなくても大丈夫なのです!
最近、「子ども達の想像力が低下している」という話を耳にします。核家族化や地域交流の希薄化といった様々な背景のなかで、実体験の少なさがその要因として挙げられています。きっと、自然や動物とふれあう体験の激減は、実感として、皆さんもお持ちなのではないでしょうか。想像力というのは、コミュニケーション能力に直結しています!
文部科学省の『コミュニケーション教育推進会議』という報告書(平成23年)でも、次のように指摘されています。
――今の時代、あるいはこれからの国際社会を生きていく子どもたちに、本当に必要なコミュニケーション能力とは何でしょうか。その中には、かつては家庭や地域の中で自然に身に付けられたものが、少子化や地域社会の崩壊によって、習得が難しくなっているものもあるかもしれません。(※)
「魚は、切り身の状態で泳いでいる」と思っている子がいると聞くと、悲しくなります。そして、このような実体験のなさが、「相手(人だけでなく動物等も)を思いやる気持ち」を想像できなくさせているのではないでしょうか…。
『補助犬について考えてみる』……これは、大人も子どもも関係なく、「相手の立場になって考える・想像する」ことを始める良いきっかけになると思います。そして、様々な人が社会にはいるんだということを、まずは知っていただきたいと思います。
ぜひ皆さんの周りでも、補助犬について考える機会を作ってみてください♪
「こんなとき、あなたなら何が困るかな〜?」「どう感じるかな〜?」「誰に何をお願いしたいと思うかな〜?」
このような想像力が、社会を変える大きな第一歩になると信じています!
※出典:「子どもたちのコミュニケーション能力を育むために」
ある日、聴導犬と一緒に電車に乗っていたMさん。読書に夢中になっていると、突然、見知らぬ人からトントンと肩を叩かれました。ふと見上げると、手に持っていたメモ帳を渡されました。
「前を走る電車が事故のため、この電車は先へ進めなくなりました。『この駅で○番線に移動してください』という車内アナウンスが流れています」
Mさんを一見しただけでは、聴覚障害者であることがわかりません。この、車内アナウンスを教えてくださった方は、きっと聴導犬がいたことで、『あ、この方は聴覚障害者だから、車内アナウンスを教えてあげないと!』と想像してくださったのでしょう(素晴らしいことです!)。
Mさんは、過去にもこのような経験を複数回経験。聴導犬の必要性をとても強く感じています。
聴導犬は、様々な音を教えてくれます。
外出先では、非常ベルも、【伏せて知らせる】という方法で教えてくれるので、ユーザーさんは異常事態だということがわかります。ただ、残念ながら緊急放送や、今回のような車内アナウンスは伝えることができないので、周囲にいる皆さんのサポートが必要になってきます。
今後電車の中で、車内アナウンスに気づくことなく、読書にふけっている方がおられたら、もしかしたらその方は、聴覚障害者かもしれません。皆さんのサポートをよろしくお願いいたします。
その際のコミュニケーションの取り方は、前々回←リンク貼るにご紹介しました。口を大きくあけてゆっくり話す「口話(こうわ)」、手のひらや紙に字を書いて話す「筆談」などがあります。
これなら、皆さんにもできるのではないでしょうか♪ 手話ができなくても大丈夫なのです!
最近、「子ども達の想像力が低下している」という話を耳にします。核家族化や地域交流の希薄化といった様々な背景のなかで、実体験の少なさがその要因として挙げられています。きっと、自然や動物とふれあう体験の激減は、実感として、皆さんもお持ちなのではないでしょうか。想像力というのは、コミュニケーション能力に直結しています!
文部科学省の『コミュニケーション教育推進会議』という報告書(平成23年)でも、次のように指摘されています。
――今の時代、あるいはこれからの国際社会を生きていく子どもたちに、本当に必要なコミュニケーション能力とは何でしょうか。その中には、かつては家庭や地域の中で自然に身に付けられたものが、少子化や地域社会の崩壊によって、習得が難しくなっているものもあるかもしれません。(※)
「魚は、切り身の状態で泳いでいる」と思っている子がいると聞くと、悲しくなります。そして、このような実体験のなさが、「相手(人だけでなく動物等も)を思いやる気持ち」を想像できなくさせているのではないでしょうか…。
『補助犬について考えてみる』……これは、大人も子どもも関係なく、「相手の立場になって考える・想像する」ことを始める良いきっかけになると思います。そして、様々な人が社会にはいるんだということを、まずは知っていただきたいと思います。
ぜひ皆さんの周りでも、補助犬について考える機会を作ってみてください♪
「こんなとき、あなたなら何が困るかな〜?」「どう感じるかな〜?」「誰に何をお願いしたいと思うかな〜?」
このような想像力が、社会を変える大きな第一歩になると信じています!
※出典:「子どもたちのコミュニケーション能力を育むために」
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