第4回 介助犬のお仕事紹介(1)
出来ていくことを増やせるのが介助犬
記録的な大きさの台風が来たかと思えば、何だか気温の変化も激しく、体調管理が難しい今日この頃。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、体調といえば、肢体不自由者のなかには、障がいにより体温調整が難しい方が多くおられますが、そんな人もサポートしてくれるのが、今回ご紹介する介助犬です。
介助犬とは、肢体不自由者の日常生活動作のサポートをしてくれる犬のことです。
現在、全国で65頭(H25年10月1日現在。厚生労働省調べ)が実働していますが、盲導犬の1,013頭に比べ、歴史が浅いこともあり、まだまだ数が少ないのが現状です。
また、日本には、約176万人の肢体不自由者がおられますが、そのなかで介助犬を必要としている人の数は、1万5,000人と言われています。
希望者1万5,000人に対して、実働65頭……。盲導犬以上に、まだまだ足りない状況にあります。
そんな介助犬のお仕事について、一つひとつご紹介していきましょう。
落としたものを拾って渡す
手に障がいがある場合は、握力がないことも多く、特に細かいものをつかむことなどが難しくなります。例えばお金の出し入れの際に、落としてしまうこともよくあります。
これは、ある肢体不自由者から聞いた話ですが、コインを落としたときに、見ず知らずの人をわざわざ呼び止め「すみませんが、お金を落としたので拾ってください」と言えるのは、「せめて100円玉以上」なのだそうです。10円玉や1円玉の場合、諦めることも多いとか。
日常、そんな思いをされている障がい者が多くいらっしゃるんですね。でも、チリも積もれば何とやら。よく落とすということであれば、大変な損失ですよね。。。
そんなとき、介助犬がいてくれたらとても安心です。お金の金額などとは関係なく、喜んで拾って渡してくれます♪
これは、ある肢体不自由者から聞いた話ですが、コインを落としたときに、見ず知らずの人をわざわざ呼び止め「すみませんが、お金を落としたので拾ってください」と言えるのは、「せめて100円玉以上」なのだそうです。10円玉や1円玉の場合、諦めることも多いとか。
日常、そんな思いをされている障がい者が多くいらっしゃるんですね。でも、チリも積もれば何とやら。よく落とすということであれば、大変な損失ですよね。。。
そんなとき、介助犬がいてくれたらとても安心です。お金の金額などとは関係なく、喜んで拾って渡してくれます♪
指示したものを持ってきて渡す
肢体不自由のある方の自宅内移動は、車椅子だったり、手すり等での伝い歩きだったりなど大変です。特に、ベッドなどで寝ている状態から、身体を起こし、車椅子に移乗するという作業は、1人でできない方も多いですし、できたとしても、とても体力と時間がかかる作業です。
例えば、寝ている間に具合が悪くなった方が、自力では起き上がれず、誰にも連絡が取れずに、家族が気づいたときには救急車を呼ぶ容体に!ということは、よくあるとうかがいます。
また、体温調整機能にも障害がある肢体不自由者が多いので、健常者よりも多くの水分補給が必要となります。でも、具合が悪くなったことでその水分を取りに行けず、結果として病状が悪化することだってあります。
そんなとき、ベッド上から介助犬に指示をすれば、
「冷蔵庫まで行く」→「ドアを開ける」→「中のペットボトルを取り出す」→「ドアを閉める」→「手元まで持ってくる」
というお仕事をしてくれます。これはまさに、命を守る大切なお仕事です!
その他、体幹バランスが悪いと、車椅子から転倒することもよくあるそうです。それが心配で、家族が出かけられなかったり、出かけていても、転倒していないか3時間おきに電話をかけ、その電話に出なかったら「転倒しているかも?」と飛んで帰ってくる……
もし、介助犬がいれば、転倒したとしても、指示をすれば手元まで携帯電話や電話の子機を持ってきてくれるので、緊急連絡手段の確保ができ、家に残る本人も、外出する家族も、安心した日々が送れるようになります。
例えば、寝ている間に具合が悪くなった方が、自力では起き上がれず、誰にも連絡が取れずに、家族が気づいたときには救急車を呼ぶ容体に!ということは、よくあるとうかがいます。
また、体温調整機能にも障害がある肢体不自由者が多いので、健常者よりも多くの水分補給が必要となります。でも、具合が悪くなったことでその水分を取りに行けず、結果として病状が悪化することだってあります。
そんなとき、ベッド上から介助犬に指示をすれば、
「冷蔵庫まで行く」→「ドアを開ける」→「中のペットボトルを取り出す」→「ドアを閉める」→「手元まで持ってくる」
というお仕事をしてくれます。これはまさに、命を守る大切なお仕事です!
その他、体幹バランスが悪いと、車椅子から転倒することもよくあるそうです。それが心配で、家族が出かけられなかったり、出かけていても、転倒していないか3時間おきに電話をかけ、その電話に出なかったら「転倒しているかも?」と飛んで帰ってくる……
もし、介助犬がいれば、転倒したとしても、指示をすれば手元まで携帯電話や電話の子機を持ってきてくれるので、緊急連絡手段の確保ができ、家に残る本人も、外出する家族も、安心した日々が送れるようになります。
衣服の着脱を介助する
皆さんは、家に帰ったら、まず靴を脱ぎ、上着を脱ぎますよね。なかには、靴下をすぐに脱ぎたいという人もいらっしゃるのではないでしょうか?
肢体不自由者も同じです。足の感覚がないんだから、靴を履かなくていいんじゃない?ってことにはなりません(車椅子に乗っていてもオシャレな靴を履く。それは障がいの有無にかかわりません)。
ただそのときに、誰かに手伝ってもらわなければ自分では脱げない肢体不自由者は、たくさんいらっしゃいます。
たとえ家族であっても、「ちょっと、靴脱がせてくれない?」「上着を脱ぎたいから手伝って」とお願いするには、相手のタイミングを見ながら、多少の気兼ねがあったりするようです。特に、家族がバタバタ忙しくしていたりすると、余計に言いにくくなります。また、ヘルパーさんにお願いすることもありますが、やはりその際には、「すみませんね〜」という言葉がつい出てしまいます。
そんなとき、介助犬なら、いつでも喜んでお手伝いをしてくれます。
「かかとから上手に靴をくわえて脱がす」→「手元に渡す」→「靴下もかかとの部分を前歯で優しくつまみ脱がす」→「指示された洗濯かごなどへ入れる」
といった感じです。人にお願いした作業は『やってもらった作業』ですが、介助犬に指示をした作業は『自分がやった作業』と感じることができます。これは大きな自尊心につながり、介助犬ユーザーの自立に大きく寄与することとなります。
前に、こんなことをおっしゃったユーザーさんがいました。
出来なくなることはあっても、出来ていくことは少ない
出来ていくことを増やせるのが、介助犬
次回も、介助犬のお仕事について紹介します。お楽しみに〜♪
肢体不自由者も同じです。足の感覚がないんだから、靴を履かなくていいんじゃない?ってことにはなりません(車椅子に乗っていてもオシャレな靴を履く。それは障がいの有無にかかわりません)。
ただそのときに、誰かに手伝ってもらわなければ自分では脱げない肢体不自由者は、たくさんいらっしゃいます。
たとえ家族であっても、「ちょっと、靴脱がせてくれない?」「上着を脱ぎたいから手伝って」とお願いするには、相手のタイミングを見ながら、多少の気兼ねがあったりするようです。特に、家族がバタバタ忙しくしていたりすると、余計に言いにくくなります。また、ヘルパーさんにお願いすることもありますが、やはりその際には、「すみませんね〜」という言葉がつい出てしまいます。
そんなとき、介助犬なら、いつでも喜んでお手伝いをしてくれます。
「かかとから上手に靴をくわえて脱がす」→「手元に渡す」→「靴下もかかとの部分を前歯で優しくつまみ脱がす」→「指示された洗濯かごなどへ入れる」
といった感じです。人にお願いした作業は『やってもらった作業』ですが、介助犬に指示をした作業は『自分がやった作業』と感じることができます。これは大きな自尊心につながり、介助犬ユーザーの自立に大きく寄与することとなります。
前に、こんなことをおっしゃったユーザーさんがいました。
出来なくなることはあっても、出来ていくことは少ない
出来ていくことを増やせるのが、介助犬
次回も、介助犬のお仕事について紹介します。お楽しみに〜♪
☆今週末の26日(土)・27日(日)に、日本大学松戸歯学部にて、補助犬学会を開催いたします! 当日参加も可能ですので、ぜひ、ご興味がおありの方はお気軽にご参加くださいませ♪
初日の補助犬啓発セミナーのみ参加は1000円です♪
お見逃しなく〜♪♪♪ ↓↓↓
初日の補助犬啓発セミナーのみ参加は1000円です♪
お見逃しなく〜♪♪♪ ↓↓↓
<告知!>
『第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会』が開催されます!
3種の補助犬のデモンストレーションが一度に見られる貴重なチャンス。その他、「高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集講座」や、「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」など、貴重な情報が満載です。ぜひ、ご来場ください!
※詳細は→ http://www.jssdr.net/taikai.html
◆第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会◆
日程: 2013年10月26日(土)・27日(日)
会場: 日本大学松戸歯学部(JR松戸駅=上野駅から19分)
プログラム:
【1日目】
●盲導犬・介助犬・聴導犬のデモンストレーション
●補助犬トレーナーから学ぶ!『犬とのコミュニケーション術』
〜高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集!〜
【2日目】
●教育講演「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」日本社会事業大学特任教授 佐藤久夫
●教育講演「改正動物愛護法について」環境省自然環境局総務課動物愛護管理室室長補佐 大倉弘二
●大会長講演「補助犬の歯を守る」 林一彦 大会長 他
3種の補助犬のデモンストレーションが一度に見られる貴重なチャンス。その他、「高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集講座」や、「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」など、貴重な情報が満載です。ぜひ、ご来場ください!
※詳細は→ http://www.jssdr.net/taikai.html
◆第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会◆
日程: 2013年10月26日(土)・27日(日)
会場: 日本大学松戸歯学部(JR松戸駅=上野駅から19分)
プログラム:
【1日目】
●盲導犬・介助犬・聴導犬のデモンストレーション
●補助犬トレーナーから学ぶ!『犬とのコミュニケーション術』
〜高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集!〜
【2日目】
●教育講演「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」日本社会事業大学特任教授 佐藤久夫
●教育講演「改正動物愛護法について」環境省自然環境局総務課動物愛護管理室室長補佐 大倉弘二
●大会長講演「補助犬の歯を守る」 林一彦 大会長 他
- ご寄付のお願い
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当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▼ご寄付の受付はこちらから
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★日本身体障害者補助犬学会
http://www.jssdr.net/
★政府インターネットTVによる補助犬特集
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6301.html