第16回 介助犬ユーザーにあなたができること……もしあなたが、車椅子ユーザーだったら?
今回は、介助犬ユーザーに対し、あなたができることを考えてみましょう。
あなたが介助犬ユーザーだったら……?
介助犬は、「肢体不自由者の日常生活動作のサポート」をしています。多くの場合、車いすユーザーですが、中には歩行介助をする介助犬もいます。
ではここで、みなさんご自身が【車椅子ユーザー】だったら?と、想像してみてください。
生活の中で、どんなことに困りますでしょうか?
まず、朝起きて『起き上がる』という作業が大変です。
自力では無理な人もいます。また、自力でできたとしても、とても時間がかかる作業の1つとなります(実際に、毎日2時間かけて自力で起き上がっていた方が、介助犬にサポートしてもらうことで、30分以内に短縮できたという例があります)。
その他にも、ベッドから車いすへの移乗、着替え、トイレ、部屋の移動、身支度、食事……皆さんにとって当たり前と思えるこれらの行程すべてに、様々な困難があります。
そして『外出』するとなると、さらに大変になります。
玄関を出る、移動する、駅の券売機で切符を買う、改札を通る、電車に乗り込む、電車を降りる、買い物、トイレ、食事……。また、途中に落とし物をしてしまったら? 溝に車輪がはまって身動きできなくなったら? 転倒したら?
これらの様々な不安から、『外出』自体を諦めている方も、たくさんおられます。
我々にとって、できることが「当たり前」である日常生活自体が、肢体不自由者にとっては、とても困難なことの連続であることが、想像できると思います。
さて、そのただでさえ大変ななか、さらに、放置自転車が歩道を占領していたり、車いす用の駐車スペースや多目的トイレが使われていたりしたら、どうでしょうか。
現実には、一部の方のモラル不足&社会の無関心から、肢体不自由者の社会参加を阻害しているケースも多々あるのです。
そこで、皆さんに今日からぜひ実践していただきたい『3つのこと』があります♪ それは……
ではここで、みなさんご自身が【車椅子ユーザー】だったら?と、想像してみてください。
生活の中で、どんなことに困りますでしょうか?
まず、朝起きて『起き上がる』という作業が大変です。
自力では無理な人もいます。また、自力でできたとしても、とても時間がかかる作業の1つとなります(実際に、毎日2時間かけて自力で起き上がっていた方が、介助犬にサポートしてもらうことで、30分以内に短縮できたという例があります)。
その他にも、ベッドから車いすへの移乗、着替え、トイレ、部屋の移動、身支度、食事……皆さんにとって当たり前と思えるこれらの行程すべてに、様々な困難があります。
そして『外出』するとなると、さらに大変になります。
玄関を出る、移動する、駅の券売機で切符を買う、改札を通る、電車に乗り込む、電車を降りる、買い物、トイレ、食事……。また、途中に落とし物をしてしまったら? 溝に車輪がはまって身動きできなくなったら? 転倒したら?
これらの様々な不安から、『外出』自体を諦めている方も、たくさんおられます。
我々にとって、できることが「当たり前」である日常生活自体が、肢体不自由者にとっては、とても困難なことの連続であることが、想像できると思います。
さて、そのただでさえ大変ななか、さらに、放置自転車が歩道を占領していたり、車いす用の駐車スペースや多目的トイレが使われていたりしたら、どうでしょうか。
現実には、一部の方のモラル不足&社会の無関心から、肢体不自由者の社会参加を阻害しているケースも多々あるのです。
そこで、皆さんに今日からぜひ実践していただきたい『3つのこと』があります♪ それは……
1) | 歩道に自転車を放置しないでください(もし通行の邪魔になっていたら、退けるお手伝いをしてください) |
2) | 車いす用駐車スペースには駐車しないでください(入口付近の最も良い場所にあるのは、移動が困難な方のためです。また、周りに十分なスペースがないと、車いすの乗り降りができなくなります) |
3) | 「みんなのトイレ」「多目的トイレ」の利用に関しては、 このトイレしか使えない肢体不自由者の方がいることを知ってください。 |
特に、3)に関しては、最近、「みんなのトイレ」が増え、障がいのある方以外の方もどうぞ♪となっています。子どもさんが小さい間はベビーカーが必須です。昨今のベビーカーは大型化しており、この「みんなのトイレ」でないと入れない!という方も多いと思います。
私自身、子どもが小さかった時代には利用したことがあります。でも、離れたところにベビーカーを置いて、赤ちゃんを抱っこして、一般の列に並ぶことも、できなくはないわけです(かなり大変ではありますが、できないことではない♪のです)
障がいのある方の中には、このトイレしか使えない方がおられます。そのことを、ぜひ知っておいていただきたいのです(もし長時間待たせてしまったら「お待たせしてスミマセン」の声かけをしてください。子どもたちにもその意味を伝えていきましょう!)。
※参考
多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について ―多様な利用者に配慮したトイレの整備方策に関する調査研究報告書のとりまとめ―(国交省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000044.html
その他、肢体不自由者は、体温調整が難しかったり、姿勢保持自体が大変だったりします。「当たり前の生活」を送るために、壮絶なリハビリを経て、日々の生活の中でも様々な努力と工夫を重ねるなど、健常者である私たちからは見えない、想像できないご苦労の積み重ねをされています。
介助犬がいれば、できることは増えます。でも、それでもできないこともたくさんあります。「何かお手伝いしましょうか?」の一言で、誰もが暮らしやすい社会になっていくと思います♪
次回は「聴導犬ユーザーから学んだこと」をご紹介します。お楽しみに♪
※前回のブログの最後に、次回は「聴導犬ユーザーから学んだこと」をご紹介しますと書きましたが、これはこの次のテーマでした。失礼しました。
私自身、子どもが小さかった時代には利用したことがあります。でも、離れたところにベビーカーを置いて、赤ちゃんを抱っこして、一般の列に並ぶことも、できなくはないわけです(かなり大変ではありますが、できないことではない♪のです)
障がいのある方の中には、このトイレしか使えない方がおられます。そのことを、ぜひ知っておいていただきたいのです(もし長時間待たせてしまったら「お待たせしてスミマセン」の声かけをしてください。子どもたちにもその意味を伝えていきましょう!)。
※参考
多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について ―多様な利用者に配慮したトイレの整備方策に関する調査研究報告書のとりまとめ―(国交省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000044.html
その他、肢体不自由者は、体温調整が難しかったり、姿勢保持自体が大変だったりします。「当たり前の生活」を送るために、壮絶なリハビリを経て、日々の生活の中でも様々な努力と工夫を重ねるなど、健常者である私たちからは見えない、想像できないご苦労の積み重ねをされています。
介助犬がいれば、できることは増えます。でも、それでもできないこともたくさんあります。「何かお手伝いしましょうか?」の一言で、誰もが暮らしやすい社会になっていくと思います♪
次回は「聴導犬ユーザーから学んだこと」をご紹介します。お楽しみに♪
※前回のブログの最後に、次回は「聴導犬ユーザーから学んだこと」をご紹介しますと書きましたが、これはこの次のテーマでした。失礼しました。
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