第5回 介助犬のお仕事紹介(2)
先週末、台風接近のため、1時間遅れで開催した「第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会」でしたが、当初の予想進路がそれたため、全国から例年通り約100名の参加者の皆様にお越しいただき、無事に開催することができました。
今年も盲導犬6組、介助犬1組、聴導犬1組のユーザーさんにもご参加いただき、活発なご質問も飛び交って、非常に有意義な2日間となりました。ありがとうございました。第7回もお楽しみに!
さて、今回も介助犬のお仕事について紹介します。
今年も盲導犬6組、介助犬1組、聴導犬1組のユーザーさんにもご参加いただき、活発なご質問も飛び交って、非常に有意義な2日間となりました。ありがとうございました。第7回もお楽しみに!
さて、今回も介助犬のお仕事について紹介します。
歩行の介助をする介助犬もいるんです!
介助犬とは、肢体不自由者の日常生活動作をサポートする犬のことです。
介助犬って、車いすの人の横にいるというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、肢体不自由とは、非常に幅が広い障がいです。
足だけに障がいのある人、手だけに障がいのある人、麻痺のある人ない人、手動車いすの人、電動車いすの人、杖で歩く人……本当に様々なのです。
介助犬には、このように、一人ひとりの幅広い状態に合わせたオーダーメイドの訓練が行われています。ですので、実際に片麻痺などがあり、杖で歩行する方の横に寄り添い、バランスをとって歩くお手伝い(歩行介助)をしてくれる介助犬もいるのです!
介助犬って、車いすの人の横にいるというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、肢体不自由とは、非常に幅が広い障がいです。
足だけに障がいのある人、手だけに障がいのある人、麻痺のある人ない人、手動車いすの人、電動車いすの人、杖で歩く人……本当に様々なのです。
介助犬には、このように、一人ひとりの幅広い状態に合わせたオーダーメイドの訓練が行われています。ですので、実際に片麻痺などがあり、杖で歩行する方の横に寄り添い、バランスをとって歩くお手伝い(歩行介助)をしてくれる介助犬もいるのです!
歩行介助をする介助犬
写真提供:社会福祉法人 日本介助犬協会
写真提供:社会福祉法人 日本介助犬協会
写真のように、歩行介助用のハーネス(胴輪)を着け、そこを持って歩きます。介助犬は、いつでもどこでも、ちょうどよい場所にいてくれる「動く手すり」だと思ってください。
杖だけで歩行するよりも、数倍安心して快適に歩くことが可能です。特に階段の上り下りには、非常に有効性を発揮してくれます。
ただ、決して介助犬に全体重をかけたりすることはしません。基本的に犬の福祉に反するようなことは、作業としてさせることはありません。
犬の福祉が大切にされて初めて、人の福祉にも役立つと考えています。ですから、トレーニングも「厳しい」ものではなく、「ほめながら楽しい」トレーニングを行います。トレーニングに関しては、またあらためて詳しくご紹介しますね♪
杖だけで歩行するよりも、数倍安心して快適に歩くことが可能です。特に階段の上り下りには、非常に有効性を発揮してくれます。
ただ、決して介助犬に全体重をかけたりすることはしません。基本的に犬の福祉に反するようなことは、作業としてさせることはありません。
犬の福祉が大切にされて初めて、人の福祉にも役立つと考えています。ですから、トレーニングも「厳しい」ものではなく、「ほめながら楽しい」トレーニングを行います。トレーニングに関しては、またあらためて詳しくご紹介しますね♪
オーダーメイドの様々な作業があります
そのほかの主な作業についてご紹介します。
車いすの牽引
車いすの前方足もとに、バンダナなど犬がくわえやすいものをくくりつけておき、指示をしたらそれをくわえ、引っ張ってもらいます。
ただし、全体重を犬だけの力で引っ張るわけではありません。ユーザー一人では乗り越えにくい段差や、一人では大変なスロープ(まだまだ規定より傾斜が大きかったり長かったりする所も多いのです)を乗り越える際に、力を合わせることで乗り越えることができるのです。
これも同じく、犬ができる範囲には限度がありますので、犬の獣医学的観点からも、福祉的な観点からも、しっかりと犬が守られるような配慮をしています。
ただし、全体重を犬だけの力で引っ張るわけではありません。ユーザー一人では乗り越えにくい段差や、一人では大変なスロープ(まだまだ規定より傾斜が大きかったり長かったりする所も多いのです)を乗り越える際に、力を合わせることで乗り越えることができるのです。
これも同じく、犬ができる範囲には限度がありますので、犬の獣医学的観点からも、福祉的な観点からも、しっかりと犬が守られるような配慮をしています。
着布団の移動
前回、肢体不自由者の方の中には、体温調整が難しい方が多いとお話しましたが、そんな方たちの生活ニーズの1つに、着布団の脱ぎ着があります。
夜中、眠いのにわざわざ家族を起こし、着布団の脱ぎ着をお願いするのは、やはり気兼ねしてしまうもの。でも介助犬であれば、喜んで指示に従ってお仕事してくれます。ただ、きっちりまっすぐに掛けることは難しいので、少々の雑さは致しかたなしです(笑)。
犬は、基本的に睡眠が浅い生き物なので、人間のように寝ぼけることなく、スタッとお仕事してくれます。これは、もともと狼だった遺伝子の中に、何か危険が近づいたときにすぐに動ける能力が入っているのだそうです(当然、ノンレム睡眠=爆睡状態のときもあり、夢を見ることもあるので、寝言を言ったり、足をバタバタ走ってみたり・・・と、かわいいですよね♪)。
夜中、眠いのにわざわざ家族を起こし、着布団の脱ぎ着をお願いするのは、やはり気兼ねしてしまうもの。でも介助犬であれば、喜んで指示に従ってお仕事してくれます。ただ、きっちりまっすぐに掛けることは難しいので、少々の雑さは致しかたなしです(笑)。
犬は、基本的に睡眠が浅い生き物なので、人間のように寝ぼけることなく、スタッとお仕事してくれます。これは、もともと狼だった遺伝子の中に、何か危険が近づいたときにすぐに動ける能力が入っているのだそうです(当然、ノンレム睡眠=爆睡状態のときもあり、夢を見ることもあるので、寝言を言ったり、足をバタバタ走ってみたり・・・と、かわいいですよね♪)。
起き上がりの介助
寝ている状態や座っている状態から起き上がるときに、指示により、必要な動きをしてくれます。
例えば、寝ている状態の首の下にもぐりこんで起こしてくれたり、少し横に身体を起こした状態までは自分で頑張り、その後は指示によって脇の下にもぐりこませて起こしてくれたりします。
これも全体重を犬にかけるのではなく、必要な部分を手伝ってもらうなど、力を合わせることで作業が完了します。これまで1〜2時間かけて自力で起き上がっていた人が、介助犬の力を借りて数分で起き上がることができるようになり、何より精神的に楽になっています。
このほかにも、たくさんの作業をしてくれる介助犬。決して「スーパードッグ」ということではなく、ユーザーさんと犬それぞれができることを、無理のない範囲で組み合わせることにより、様々な介助が行えるようになります。
次回は、「聴導犬」のお仕事を紹介していきます。お楽しみに♪
例えば、寝ている状態の首の下にもぐりこんで起こしてくれたり、少し横に身体を起こした状態までは自分で頑張り、その後は指示によって脇の下にもぐりこませて起こしてくれたりします。
これも全体重を犬にかけるのではなく、必要な部分を手伝ってもらうなど、力を合わせることで作業が完了します。これまで1〜2時間かけて自力で起き上がっていた人が、介助犬の力を借りて数分で起き上がることができるようになり、何より精神的に楽になっています。
このほかにも、たくさんの作業をしてくれる介助犬。決して「スーパードッグ」ということではなく、ユーザーさんと犬それぞれができることを、無理のない範囲で組み合わせることにより、様々な介助が行えるようになります。
次回は、「聴導犬」のお仕事を紹介していきます。お楽しみに♪
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