第6回 「聴導犬」のお仕事紹介(1)
紅葉シーズン真っただ中! 皆さん楽しんでおられますか?
冬の寒さまでの束の間の秋、楽しみましょう♪ 犬たちも、落葉の感触が好きだったりしますよね♪
さて、今回は、「聴導犬」のお仕事について紹介します。
冬の寒さまでの束の間の秋、楽しみましょう♪ 犬たちも、落葉の感触が好きだったりしますよね♪
さて、今回は、「聴導犬」のお仕事について紹介します。
聴導犬って、知っていますか?
聴導犬は、補助犬3種(盲導犬、介助犬、聴導犬)の中で、最も知名度の低い補助犬です。
私は、色々なイベントや学校などでお話しする際に、必ず最初に、「盲導犬知っている人?」「介助犬知っている人?」「聴導犬知っている人?」と聞くようにしています。
盲導犬は、さすがに多くの方が手を挙げてくださいます。しかし、介助犬になると、ガクッと数が減り半分くらいになります。そして聴導犬となると、さらにガクッと減ってしまいます(中には手が挙がらない事も……)。
これには、いくつかの要因があるかと思われます。
まずは、何と言っても数が少ない。
盲導犬:1,013頭
介助犬:65頭
聴導犬:51頭 (厚生労働省調べ2013年11月1日現在)
まだ、見たことがないという方が、ほとんどではないでしょうか。
そしてもう1つは、歴史の浅さ。日本でも1981年から訓練が開始されましたが(http://www.hearingdogjp.org/rekisi/)、法律上認められたのは2002年の身体障害者補助犬法が最初となります。
私は、色々なイベントや学校などでお話しする際に、必ず最初に、「盲導犬知っている人?」「介助犬知っている人?」「聴導犬知っている人?」と聞くようにしています。
盲導犬は、さすがに多くの方が手を挙げてくださいます。しかし、介助犬になると、ガクッと数が減り半分くらいになります。そして聴導犬となると、さらにガクッと減ってしまいます(中には手が挙がらない事も……)。
これには、いくつかの要因があるかと思われます。
まずは、何と言っても数が少ない。
盲導犬:1,013頭
介助犬:65頭
聴導犬:51頭 (厚生労働省調べ2013年11月1日現在)
まだ、見たことがないという方が、ほとんどではないでしょうか。
そしてもう1つは、歴史の浅さ。日本でも1981年から訓練が開始されましたが(http://www.hearingdogjp.org/rekisi/)、法律上認められたのは2002年の身体障害者補助犬法が最初となります。
必要な音を教え、音源まで誘導してくれます
では、この聴導犬、一体どんなお仕事をしてくれるのでしょうか?
まずは皆さん、「耳が聞こえないとどんなときに困るか」を想像してみてください。前にもお伝えしましたが、『想像する気持ち』が『思いやり』へとつながっていきます♪
例えば、家の中では、どんな音が聞こえないと困るのか。
チャイムの音、電子レンジの終了音、洗濯機の終了音、お湯の沸いたやかんの音、キッチンタイマーの音、携帯電話の着信音、FAXが届いた音、お風呂の沸いた音、目覚まし時計、赤ちゃんの泣き声……。
私たちは普段、当たり前のように、様々な音から情報を得て生活しています。
もし、これらの音が聞こえなかったら、どうなるでしょうか。とても不安になりますよね。
「家にいるのに、宅配便の不在票がよく入る。人がいつ来るかわからず不安で、いつも室内の信号装置(日常生活での様々な音を、光に変えて知らせる装置)ばかりが気になり、リラックスできる時間がない。」
「やかんや鍋の沸騰に気づかず、空炊きやガス漏れの不安があるので、お湯が吹きこぼれないようずっと見ている。」
「明日の早朝は、どうしても遅れてはいけないアポがあるから、寝ないでおこう!(目覚まし時計の音がわからず不安)」
これらすべて、実際の聴覚に障がいのある方からのお話です。
このようなことは特別なことではなく、聴覚に障がいのある方にとっては、日常茶飯事の心配ごとなのです。
一般的には、腕時計式のアラームの振動や、色々な電子音に反応して室内で光るライト、振動する機械を枕の下に入れたり、様々な機器を使用して「音を知る」工夫をしておられます。
でも、例えばお洗濯を干している間に室内でライトが光ってもわからない、寝ている間に振動機器が枕から離れてしまったらわからない……など、限界があります。
(ちなみに、私なら、寝てしまったら枕はどこかに行ってしまい、腕時計式目覚ましの振動くらいでは、起きる自信は全くありません)
これら生活に必要な音を教えてくれ、どこで鳴っているのか、音の源まで誘導してくれるのが、「聴導犬」です。
まずは皆さん、「耳が聞こえないとどんなときに困るか」を想像してみてください。前にもお伝えしましたが、『想像する気持ち』が『思いやり』へとつながっていきます♪
例えば、家の中では、どんな音が聞こえないと困るのか。
チャイムの音、電子レンジの終了音、洗濯機の終了音、お湯の沸いたやかんの音、キッチンタイマーの音、携帯電話の着信音、FAXが届いた音、お風呂の沸いた音、目覚まし時計、赤ちゃんの泣き声……。
私たちは普段、当たり前のように、様々な音から情報を得て生活しています。
もし、これらの音が聞こえなかったら、どうなるでしょうか。とても不安になりますよね。
「家にいるのに、宅配便の不在票がよく入る。人がいつ来るかわからず不安で、いつも室内の信号装置(日常生活での様々な音を、光に変えて知らせる装置)ばかりが気になり、リラックスできる時間がない。」
「やかんや鍋の沸騰に気づかず、空炊きやガス漏れの不安があるので、お湯が吹きこぼれないようずっと見ている。」
「明日の早朝は、どうしても遅れてはいけないアポがあるから、寝ないでおこう!(目覚まし時計の音がわからず不安)」
これらすべて、実際の聴覚に障がいのある方からのお話です。
このようなことは特別なことではなく、聴覚に障がいのある方にとっては、日常茶飯事の心配ごとなのです。
一般的には、腕時計式のアラームの振動や、色々な電子音に反応して室内で光るライト、振動する機械を枕の下に入れたり、様々な機器を使用して「音を知る」工夫をしておられます。
でも、例えばお洗濯を干している間に室内でライトが光ってもわからない、寝ている間に振動機器が枕から離れてしまったらわからない……など、限界があります。
(ちなみに、私なら、寝てしまったら枕はどこかに行ってしまい、腕時計式目覚ましの振動くらいでは、起きる自信は全くありません)
これら生活に必要な音を教えてくれ、どこで鳴っているのか、音の源まで誘導してくれるのが、「聴導犬」です。
音の教え方はいろいろ♪
教え方は、まず教える必要のある音が発生したら、ユーザーさんの近くまで行き、足元をトントンと前足で触れて教えます。ユーザーさんが気づいてくれたら、音源まで誘導します。「ついて来て!」と言わんばかりに、得意げに前を歩く姿は本当に頼もしいんですよ♪
目覚まし時計が鳴ったら、起きるまで起こし続けてくれます。方法はその子の得意な動きやユーザーさんのご希望等によりまちまちですが、布団をはいでくれる子もいれば、頭をカリカリかいてくれたり、首の下に入り込んで来てくれる子もいます。(私も起こしてほしい〜♪)
聴導犬がいてくれるから、「赤ちゃんを産み育てよう!と思えた」というユーザーさんも複数おられます♪素晴らしいことですよね。聴導犬がいるから、安心して読書ができるし、洗濯物も干せる、寝過ごす心配がないので熟睡することもできます。
私たちにとっては、「当たり前」の生活を、聴導犬によって実現できるということが、わかっていただけると思います。
なお、聴導犬は、他の補助犬(盲導犬・介助犬)とは違う特徴があります。それは……
盲導犬も介助犬も、ユーザーさんが指示をした作業を行います。でも聴導犬は、ユーザーさんがわかっていない「音」を判断して教える必要があります。つまり、聴導犬だけが、唯一【自発的に作業をする】必要があるということです。
一方、最もペット化してしまいやすいのも、聴導犬です。犬は賢い生き物ですので、ちゃんと信頼関係が成り立っていないと、「自発的に」よいお仕事をしてくれなくなります。その辺りのフォローも、訓練事業者さんにとって、とても大切な作業となってきます。
次回は、「聴導犬」の外出先でのお仕事をご説明します。お楽しみに〜♪
目覚まし時計が鳴ったら、起きるまで起こし続けてくれます。方法はその子の得意な動きやユーザーさんのご希望等によりまちまちですが、布団をはいでくれる子もいれば、頭をカリカリかいてくれたり、首の下に入り込んで来てくれる子もいます。(私も起こしてほしい〜♪)
聴導犬がいてくれるから、「赤ちゃんを産み育てよう!と思えた」というユーザーさんも複数おられます♪素晴らしいことですよね。聴導犬がいるから、安心して読書ができるし、洗濯物も干せる、寝過ごす心配がないので熟睡することもできます。
私たちにとっては、「当たり前」の生活を、聴導犬によって実現できるということが、わかっていただけると思います。
なお、聴導犬は、他の補助犬(盲導犬・介助犬)とは違う特徴があります。それは……
盲導犬も介助犬も、ユーザーさんが指示をした作業を行います。でも聴導犬は、ユーザーさんがわかっていない「音」を判断して教える必要があります。つまり、聴導犬だけが、唯一【自発的に作業をする】必要があるということです。
一方、最もペット化してしまいやすいのも、聴導犬です。犬は賢い生き物ですので、ちゃんと信頼関係が成り立っていないと、「自発的に」よいお仕事をしてくれなくなります。その辺りのフォローも、訓練事業者さんにとって、とても大切な作業となってきます。
次回は、「聴導犬」の外出先でのお仕事をご説明します。お楽しみに〜♪
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