第2回 盲導犬のお仕事紹介(1)
あなたは障がい者にならないと、言い切れますか?
いつの間にか、秋らしい空になりましたね。
地域のお祭りや運動会もあったりと、気分はすっかり秋!
この過ごしやすい気候が続くといいのに〜と、毎年思っちゃいます…
さて、いきなりですが質問です。
「自分は絶対に障がい者にはならない!」と言い切れる人、いらっしゃいますでしょうか?
答えは「いいえ」ですよね。
私も含め、すべての人が障がい者にはならないとは、言い切れないのです。
例えば私は今、頑張ってこの原稿を書いています。事務所を出る頃にはお腹も空き、帰り道ボーっとして交通事故に遭うかもしれない…。
そんなことは誰しも予測ができず、突如、振りかかってくることなのです。
ですから、皆さんにお願いです。
「障がい者の問題」を「他人ごと」だとは思わないでください。
少しの想像力で結構です。「自分のこと」「家族のこと」として考えてみてください。
そんな想像力が、思いやりの気持ちとなるのです。
さて、そんな思いやりの気持ちが集まってできたのが、「身体障害者補助犬法」です。
2002年5月22日に成立、10月1日から施行されました。今から11年前のことです。
そして、この補助犬法のなかで、認められた働く犬たちが、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種のお仕事をする犬たちです。
今回は、そのなかで最も多い「盲導犬」についてご紹介します。
盲導犬が伝えてくれること
盲導犬は、視覚障害者の安全で快適な歩行をサポートする犬です。
現在、全国で1,013頭の盲導犬が実働しています(H25年3月末 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会自立支援部会盲導犬委員会調べ)。
全国には、約31万人の視覚障害者がおられますが、そのなかで盲導犬の適応があり、また、盲導犬との生活を希望されている人の数は、約8,000人と言われています。
希望者8,000人に対して、1,013頭……
まだまだ足りない現状が、おわかりいただけると思います。
そんな盲導犬が伝えてくれることは、実はたったの3つだけ。
(1)曲がり角
(2)段差
(3)障害物
でも、この3つを教えてくれることで、ユーザーである視覚障害者は、これらの情報をご自身で組み合わせながら、安全で快適な歩行を可能にしているのです!
現在、全国で1,013頭の盲導犬が実働しています(H25年3月末 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会自立支援部会盲導犬委員会調べ)。
全国には、約31万人の視覚障害者がおられますが、そのなかで盲導犬の適応があり、また、盲導犬との生活を希望されている人の数は、約8,000人と言われています。
希望者8,000人に対して、1,013頭……
まだまだ足りない現状が、おわかりいただけると思います。
そんな盲導犬が伝えてくれることは、実はたったの3つだけ。
(1)曲がり角
(2)段差
(3)障害物
でも、この3つを教えてくれることで、ユーザーである視覚障害者は、これらの情報をご自身で組み合わせながら、安全で快適な歩行を可能にしているのです!
安全、快適、しかも早い
どういうことかと言いますと、視覚障害者は、ご自身の頭の中に【メンタルマップ】という地図を思い描いて、歩いておられます。
例えば、「自分の家の玄関を出て右折」→「2本目の角を左折」→「3本目の大通りに出ると点字ブロックがあるから、それをたどりながら右折」→「50メートルほどで信号」→「信号を渡ったら直進30メートルで歩道橋があるので渡る」「渡り終えたら2本目の角を左折」→「20メートルほどで目的地(駅など)に到着」といった感じです。
盲導犬がいると、これらの曲がり角や段差、障害物(点字ブロック上にある放置自転車や駐車中の車など)を伝えてくれるため、自分一人のときよりも、安全に快適に歩くことができます。そして、何より早いのです!
よくユーザーさんからは、「目が見えていたときと同じスピードで、何より風を切って歩けることがうれしいです!」との話を伺います。
しかし、いざ外に出てみると、街にはまだまだ危険がいっぱい…。
次回は、そんな盲導犬ユーザーさんの交通事情にまつわるお話をしたいと思います。どうぞお楽しみに〜♪
例えば、「自分の家の玄関を出て右折」→「2本目の角を左折」→「3本目の大通りに出ると点字ブロックがあるから、それをたどりながら右折」→「50メートルほどで信号」→「信号を渡ったら直進30メートルで歩道橋があるので渡る」「渡り終えたら2本目の角を左折」→「20メートルほどで目的地(駅など)に到着」といった感じです。
盲導犬がいると、これらの曲がり角や段差、障害物(点字ブロック上にある放置自転車や駐車中の車など)を伝えてくれるため、自分一人のときよりも、安全に快適に歩くことができます。そして、何より早いのです!
よくユーザーさんからは、「目が見えていたときと同じスピードで、何より風を切って歩けることがうれしいです!」との話を伺います。
しかし、いざ外に出てみると、街にはまだまだ危険がいっぱい…。
次回は、そんな盲導犬ユーザーさんの交通事情にまつわるお話をしたいと思います。どうぞお楽しみに〜♪
<告知!>
『第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会』が開催されます!
3種の補助犬のデモンストレーションが一度に見られる貴重なチャンス。その他、「高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集講座」や、「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」など、貴重な情報が満載です。ぜひ、ご来場ください!
※詳細は→ http://www.jssdr.net/taikai.html
◆第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会◆
日程: 2013年10月26日(土)・27日(日)
会場: 日本大学松戸歯学部(JR松戸駅=上野駅から19分)
プログラム:
【1日目】
●盲導犬・介助犬・聴導犬のデモンストレーション
●補助犬トレーナーから学ぶ!『犬とのコミュニケーション術』
〜高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集!〜
【2日目】
●教育講演「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」日本社会事業大学特任教授 佐藤久夫
●教育講演「改正動物愛護法について」環境省自然環境局総務課動物愛護管理室室長補佐 大倉弘二
●大会長講演「補助犬の歯を守る」 林一彦 大会長 他
3種の補助犬のデモンストレーションが一度に見られる貴重なチャンス。その他、「高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集講座」や、「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」など、貴重な情報が満載です。ぜひ、ご来場ください!
※詳細は→ http://www.jssdr.net/taikai.html
◆第6回日本身体障害者補助犬学会 学術大会◆
日程: 2013年10月26日(土)・27日(日)
会場: 日本大学松戸歯学部(JR松戸駅=上野駅から19分)
プログラム:
【1日目】
●盲導犬・介助犬・聴導犬のデモンストレーション
●補助犬トレーナーから学ぶ!『犬とのコミュニケーション術』
〜高齢者や障がい者がペットと暮らすヒント集!〜
【2日目】
●教育講演「障碍者を取り巻く法制度の動きと展望」日本社会事業大学特任教授 佐藤久夫
●教育講演「改正動物愛護法について」環境省自然環境局総務課動物愛護管理室室長補佐 大倉弘二
●大会長講演「補助犬の歯を守る」 林一彦 大会長 他
- ご寄付のお願い
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当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▼ご寄付の受付はこちらから
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http://www.jssdr.net/
★政府インターネットTVによる補助犬特集
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6301.html