第12回 盲導犬ユーザーから学んだこと(2)・・・「PC操作とメンタルマップ」
いよいよ寒くなってきましたね。
12月4日の国会では、国連の障害者権利条約を批准することが承認されました! 大きな歴史の一歩となりますが、まだまだ問題山積……。とにかくこれが画に描いた餅にならないよう、社会全体が変わる努力をしていかねば!ですね。
さて、前回に続いて、私が盲導犬ユーザーさんから学んだことをご紹介します♪
12月4日の国会では、国連の障害者権利条約を批准することが承認されました! 大きな歴史の一歩となりますが、まだまだ問題山積……。とにかくこれが画に描いた餅にならないよう、社会全体が変わる努力をしていかねば!ですね。
さて、前回に続いて、私が盲導犬ユーザーさんから学んだことをご紹介します♪
イベント会場にて自分のマットの上でくつろぐ盲導犬。
お洋服はただのオシャレではなく、抜け毛防止のマナーも兼ねてます♪
お洋服はただのオシャレではなく、抜け毛防止のマナーも兼ねてます♪
前回ご紹介した盲導犬ユーザーのSさん。この方は盲学校の先生をしておられ、お忙しい合間を縫って、補助犬関連の活動をしてくださっています。
いつもフットワークが軽く、遠方から新幹線で来てくださるのですが、大変お忙しい方なので、私が同行している最中も、たくさんの電話やらメールやらが入ります。目に障がいがある方ですから、メールを目で読むことはできません。ですので、すべて音声に変えて聞いています。
PCにも携帯にも、「音声読み上げソフト」が入っており、最近ではスマホの読み上げアプリもあります。【アクセシビリティ】の設定をご覧になってみてください。様々な設定の工夫があることに驚きますよ♪
さて、このSさんが、携帯メールを音声で確認したり、PCで文書を確認されているのを聞くと、本当に驚きます! もの凄いスピードなのです!!!
この読み上げソフト、複数の種類があり、速度も変更できます。慣れると、最高速度(一般的に健聴者が普通に感じる早さの2倍速)で聞かれる方がほとんどだそうです。きっと、設定が2倍速までしかないので、その最速を使用されるのだと思いますが、中にはもっと早くても聞き取れる方は多くおられる気がします。
タイムリーな日々の情報が「新聞」しかなかった時代には、誰かに読んでもらわなければ得られなかった情報が、今ではインターネット上でタイムリーに音声情報として入手できるようになりました。これは大きな進化です!
そしてテレビでも、最近では【副音声】で台詞等だけでは表現しきれないト書き的な情景描写等を保管説明してくれるので、雰囲気も含めて楽しめるようになってきました。
また、最近ご一緒する機会の多い盲導犬ユーザーのHさん。彼は“メンタルマップ”の達人です。
第2回のブログでも書きましたが、視覚障害者の方々は、ご自身の知っている場所であれば、メンタルマップという想像の地図を描き、それに従って歩行されています。「家から出て左折」→「1つめの角を右折」→「2つ目の角を左折」……という具合に歩かれています。
もちろん、自分の現在地を目で確認することができませんから、正しい道を歩いているか?いくつ目の角か?安全か?などについて、耳から入ってくる音の情報に神経を集中させておられます。慣れていない場所ならなおさら……ですので、私たち周囲の人間の声かけは、何より心強いサポートになります。
Hさんは、とにかく初めての場所でも、盲導犬と一緒に颯爽と歩かれます! 思わず「知っている道ですか?」と聞きたくなるくらいです。でも、そこにはやはり努力があるのです。
初めての場所に行く前には、PCで交通機関ルートと地図を調べます。音声読み上げソフト対応の地図は自力で、読み上げソフトに対応していない地図はご家族等にご協力いただき、頭に叩き込むそうです! その上で、駅などで誰かと待ち合わせて、メンタルマップに照らし合わせながら歩くとのことで、かっこよく颯爽と歩くことができるのです。
彼も盲導犬との出会いで、「大きく世界が広がった」とおっしゃっています。素晴らしいことですね♪皆さんは初めて行く場所でも、かっこよく歩けてますか?
さて、次回は「視覚障害者のサポート」について考えてみたいと思います。
いつもフットワークが軽く、遠方から新幹線で来てくださるのですが、大変お忙しい方なので、私が同行している最中も、たくさんの電話やらメールやらが入ります。目に障がいがある方ですから、メールを目で読むことはできません。ですので、すべて音声に変えて聞いています。
PCにも携帯にも、「音声読み上げソフト」が入っており、最近ではスマホの読み上げアプリもあります。【アクセシビリティ】の設定をご覧になってみてください。様々な設定の工夫があることに驚きますよ♪
さて、このSさんが、携帯メールを音声で確認したり、PCで文書を確認されているのを聞くと、本当に驚きます! もの凄いスピードなのです!!!
この読み上げソフト、複数の種類があり、速度も変更できます。慣れると、最高速度(一般的に健聴者が普通に感じる早さの2倍速)で聞かれる方がほとんどだそうです。きっと、設定が2倍速までしかないので、その最速を使用されるのだと思いますが、中にはもっと早くても聞き取れる方は多くおられる気がします。
タイムリーな日々の情報が「新聞」しかなかった時代には、誰かに読んでもらわなければ得られなかった情報が、今ではインターネット上でタイムリーに音声情報として入手できるようになりました。これは大きな進化です!
そしてテレビでも、最近では【副音声】で台詞等だけでは表現しきれないト書き的な情景描写等を保管説明してくれるので、雰囲気も含めて楽しめるようになってきました。
また、最近ご一緒する機会の多い盲導犬ユーザーのHさん。彼は“メンタルマップ”の達人です。
第2回のブログでも書きましたが、視覚障害者の方々は、ご自身の知っている場所であれば、メンタルマップという想像の地図を描き、それに従って歩行されています。「家から出て左折」→「1つめの角を右折」→「2つ目の角を左折」……という具合に歩かれています。
もちろん、自分の現在地を目で確認することができませんから、正しい道を歩いているか?いくつ目の角か?安全か?などについて、耳から入ってくる音の情報に神経を集中させておられます。慣れていない場所ならなおさら……ですので、私たち周囲の人間の声かけは、何より心強いサポートになります。
Hさんは、とにかく初めての場所でも、盲導犬と一緒に颯爽と歩かれます! 思わず「知っている道ですか?」と聞きたくなるくらいです。でも、そこにはやはり努力があるのです。
初めての場所に行く前には、PCで交通機関ルートと地図を調べます。音声読み上げソフト対応の地図は自力で、読み上げソフトに対応していない地図はご家族等にご協力いただき、頭に叩き込むそうです! その上で、駅などで誰かと待ち合わせて、メンタルマップに照らし合わせながら歩くとのことで、かっこよく颯爽と歩くことができるのです。
彼も盲導犬との出会いで、「大きく世界が広がった」とおっしゃっています。素晴らしいことですね♪皆さんは初めて行く場所でも、かっこよく歩けてますか?
さて、次回は「視覚障害者のサポート」について考えてみたいと思います。
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