第11回 盲導犬ユーザーから学んだこと…「太ったことがバレる?」
障害者週間イベント「身体障害者補助犬法ってなぁに?」、無事に終了いたしました。たくさんの方にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。
お子さまからご年配の方まで、様々な方が足を止め、笑顔で拍手してくださり、観て聴いて学んでくださいました! 多くの方に、【障害者週間】について、【補助犬法】について知っていただけたと思います。来年もどうぞお楽しみに♪
さて、今回からは、『私が実際の補助犬ユーザーさんから学んだこと』についてお伝えしたいと思います。
お子さまからご年配の方まで、様々な方が足を止め、笑顔で拍手してくださり、観て聴いて学んでくださいました! 多くの方に、【障害者週間】について、【補助犬法】について知っていただけたと思います。来年もどうぞお楽しみに♪
さて、今回からは、『私が実際の補助犬ユーザーさんから学んだこと』についてお伝えしたいと思います。
ユーザーさんがお話し中、盲導犬は静かに待機しています。
待機状態もお仕事中ですので、触ったり声をかけたりせず、優しく見守ってください♪
待機状態もお仕事中ですので、触ったり声をかけたりせず、優しく見守ってください♪
このお仕事をしていて何より嬉しいのは、やはり、当事者である補助犬ユーザーさんとの交流を持てることです。日頃は事務作業がほとんどで、眉間にしわを寄せていることも多いですが(苦笑)、ユーザーさん&補助犬に会うとそれまでの苦労が一瞬で報われ、「また頑張ろう!」という気になります♪
今回は、そんな私のやる気を特に盛り上げてくださるユーザーさんの一人、盲導犬ユーザーSさんとのやりとりをご紹介します。
今回は、そんな私のやる気を特に盛り上げてくださるユーザーさんの一人、盲導犬ユーザーSさんとのやりとりをご紹介します。
Sさんとの出会いは、11年前の5月22日、補助犬法成立の瞬間に立ち会うため、国会議事堂へアテンドしたのが最初でした。遠方にお住まいのため、その後は会う機会がなかなかありませんでしたが、久々1年半ぶりくらいに会ったとき、「Sさーん!お久しぶり〜」と駆け寄りました。
いつもと変わらず、笑顔で挨拶してくださり、横に寄り添うパートナーにもご挨拶をさせてもらいました。何も変わらない、いつも通りの挨拶。
色々と打ち合わせやら何やら、必要な事を済ませて、さてさてお別れの時間に。最後に私から一つ、ご報告をしました。
「私、来年の夏にお母さんになることになりました」(当時、私は妊娠5カ月。まだ外見上はほとんどわからない妊娠初期でした)
すると、Sさんが、「やっぱり〜!最初、挨拶の声を聞いたときに、こりゃ太ったか妊娠したかだな〜、でも女性に太った?とも聞けないしな〜って思ってたんだよ〜」と。
す、す、すごい!最初の挨拶一言で、すべてお見通しということでした! それ以外にも、誘導の際に肩を持っていただきますが、その感触でも、太ったかやせたかなど、すぐにわかるそうです……恐るべし。
今まで彼に同行して色々なところに行きましたが、その度に驚かされてきました。私には特に気にならない(というか気づかない)わずかな音や匂い、感触の変化、それらに驚くほど敏感なのです。
「広い所に出たね」「屋根がなくなったね」「○○屋の前だね」……など、逆に言われて気づくことも多かったりします。
障がいのある方は、皆さん多かれ少なかれ、失った感覚を補うために他の感覚が研ぎ澄まされ、私たち健常者には、到底真似のできない驚くべき能力を発揮されるのだと思います。
彼は、盲導犬と一緒にまさに【風を切って】歩かれます。その姿はまさに字のごとく。正直、ついて行くこちらが大変なくらいです(汗)。
知らない場所でも、盲導犬がいるから安全に快適に歩ける!という自信に充ち溢れた堂々とした歩き方。あまりに自信満々に違う方向に進むので、大声で引き戻すことも多々あります(笑)。
東京の人ごみも何のそのです!(11年前に関西から上京してきた私は、いまだに東京の人混みで人にぶつかりながらしか歩けないというのに……)
人間は、外部情報を取得するため、その9割を視覚に頼っているという研究があります。人間には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角の五感がありますが、他の動物に比べて、視覚が非常に発達しているそうです。
特に危険を察知するときや、敵や味方か(好きか嫌いか)の判断を下すときには、視覚情報に頼る比率が高いらしいです。ちなみに、陸上の哺乳類(犬等)の多くは嗅覚に、鳥類は聴覚に頼る部分が大きいとか(コウモリは視覚と聴覚の両方を使って飛べますが、暗闇の中では視覚に頼らない方が敏感で正確に飛べるそうです…)。
皆さんは、どの感覚が最も研ぎ澄まされていますか?
私が出会ってきた障がいのある方は、皆さん本当に凄いんです。障がい者=守るべき立場の人、なんてとんでもない! 私は補助犬ユーザーさんたちから、本当にたくさんのことを学ばせていただいています。
次回も盲導犬ユーザーさんとのエピソードを続けます。どうぞお楽しみに♪
いつもと変わらず、笑顔で挨拶してくださり、横に寄り添うパートナーにもご挨拶をさせてもらいました。何も変わらない、いつも通りの挨拶。
色々と打ち合わせやら何やら、必要な事を済ませて、さてさてお別れの時間に。最後に私から一つ、ご報告をしました。
「私、来年の夏にお母さんになることになりました」(当時、私は妊娠5カ月。まだ外見上はほとんどわからない妊娠初期でした)
すると、Sさんが、「やっぱり〜!最初、挨拶の声を聞いたときに、こりゃ太ったか妊娠したかだな〜、でも女性に太った?とも聞けないしな〜って思ってたんだよ〜」と。
す、す、すごい!最初の挨拶一言で、すべてお見通しということでした! それ以外にも、誘導の際に肩を持っていただきますが、その感触でも、太ったかやせたかなど、すぐにわかるそうです……恐るべし。
今まで彼に同行して色々なところに行きましたが、その度に驚かされてきました。私には特に気にならない(というか気づかない)わずかな音や匂い、感触の変化、それらに驚くほど敏感なのです。
「広い所に出たね」「屋根がなくなったね」「○○屋の前だね」……など、逆に言われて気づくことも多かったりします。
障がいのある方は、皆さん多かれ少なかれ、失った感覚を補うために他の感覚が研ぎ澄まされ、私たち健常者には、到底真似のできない驚くべき能力を発揮されるのだと思います。
彼は、盲導犬と一緒にまさに【風を切って】歩かれます。その姿はまさに字のごとく。正直、ついて行くこちらが大変なくらいです(汗)。
知らない場所でも、盲導犬がいるから安全に快適に歩ける!という自信に充ち溢れた堂々とした歩き方。あまりに自信満々に違う方向に進むので、大声で引き戻すことも多々あります(笑)。
東京の人ごみも何のそのです!(11年前に関西から上京してきた私は、いまだに東京の人混みで人にぶつかりながらしか歩けないというのに……)
人間は、外部情報を取得するため、その9割を視覚に頼っているという研究があります。人間には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角の五感がありますが、他の動物に比べて、視覚が非常に発達しているそうです。
特に危険を察知するときや、敵や味方か(好きか嫌いか)の判断を下すときには、視覚情報に頼る比率が高いらしいです。ちなみに、陸上の哺乳類(犬等)の多くは嗅覚に、鳥類は聴覚に頼る部分が大きいとか(コウモリは視覚と聴覚の両方を使って飛べますが、暗闇の中では視覚に頼らない方が敏感で正確に飛べるそうです…)。
皆さんは、どの感覚が最も研ぎ澄まされていますか?
私が出会ってきた障がいのある方は、皆さん本当に凄いんです。障がい者=守るべき立場の人、なんてとんでもない! 私は補助犬ユーザーさんたちから、本当にたくさんのことを学ばせていただいています。
次回も盲導犬ユーザーさんとのエピソードを続けます。どうぞお楽しみに♪
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