第8回 ペットとの違いは?
いよいよ寒くなってきましたね〜♪
でも、街で見かけるお散歩中の犬たちは、なんだか嬉しそうに見えます。落葉の感触を楽しんでいたり、なかには、ずっと落葉に鼻先を突っ込んでいる子もいたりして……かわいいですね♪
さて、前回までは、3種の補助犬のお仕事を簡単に紹介してきました。今回は、「ペットと補助犬の違い」についてご説明いたします。
でも、街で見かけるお散歩中の犬たちは、なんだか嬉しそうに見えます。落葉の感触を楽しんでいたり、なかには、ずっと落葉に鼻先を突っ込んでいる子もいたりして……かわいいですね♪
さて、前回までは、3種の補助犬のお仕事を簡単に紹介してきました。今回は、「ペットと補助犬の違い」についてご説明いたします。
自転車が背後から来たことを教えてくれる聴導犬。
外から見て、「聴導犬」であることがわかる表示を必ずつけています。
外から見て、「聴導犬」であることがわかる表示を必ずつけています。
「身体障害者補助犬法」という法律があります!
これまでご紹介してきた「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」は、すべて「身体障害者補助犬法」という法律で定められた犬たちです。
「身体障害者補助犬法」は、これら3種の犬の良質な育成と、これを使用する身体障害者が施設等を円滑に利用するために、2002(平成14)年5月22日に成立、10月1日に施行された法律です。「身体障害者補助犬」という言葉も、この法律によって誕生しました。
簡単に言うと、『補助犬法により認められた障がい者と補助犬のペアが、社会参加することを拒んではならない!』という法律です。
そして私達、受入れ側の日本国民全員にも、【受け入れ義務】が定められました。なんと、障害者差別禁止法がなかった我が国で、初めて(!)障がい者のアクセス権を認めた、非常に画期的な法律でもあったのです!
にも関わらず、法律ができて11年経った今も、この法律自体を国民の多くが知らないのも残念な事実です。。。ですので、このブログを通して、1人でも多くの方に補助犬法を知っていただきたく思っています。
実は、「盲導犬」については、それ以前から「道路交通法」に規定がされていました。
補助犬法案が作成され始めた当初は、「盲導犬は法律に定められているが……」と、枕詞のように使われていましたが、実はこの道路交通法は1978年(昭和53年)にできた法律であり、そこに規定されている文面は下記の通りとなっています。
「身体障害者補助犬法」は、これら3種の犬の良質な育成と、これを使用する身体障害者が施設等を円滑に利用するために、2002(平成14)年5月22日に成立、10月1日に施行された法律です。「身体障害者補助犬」という言葉も、この法律によって誕生しました。
簡単に言うと、『補助犬法により認められた障がい者と補助犬のペアが、社会参加することを拒んではならない!』という法律です。
そして私達、受入れ側の日本国民全員にも、【受け入れ義務】が定められました。なんと、障害者差別禁止法がなかった我が国で、初めて(!)障がい者のアクセス権を認めた、非常に画期的な法律でもあったのです!
にも関わらず、法律ができて11年経った今も、この法律自体を国民の多くが知らないのも残念な事実です。。。ですので、このブログを通して、1人でも多くの方に補助犬法を知っていただきたく思っています。
実は、「盲導犬」については、それ以前から「道路交通法」に規定がされていました。
補助犬法案が作成され始めた当初は、「盲導犬は法律に定められているが……」と、枕詞のように使われていましたが、実はこの道路交通法は1978年(昭和53年)にできた法律であり、そこに規定されている文面は下記の通りとなっています。
道路交通法
第2章 歩行者の通行方法
(目が見えない者、幼児、高齢者等の保護)
第14条 目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。
第2章 歩行者の通行方法
(目が見えない者、幼児、高齢者等の保護)
第14条 目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。
みなさん、いかがでしょう?
私にはこの文章、とっても違和感を感じるのです。
この規定は、あくまでも「道路交通の安全のために」が前提となっています(もちろん、道路交通法ですから、そうなのですが。。。)。
盲導犬を連れて、道路を歩くことは法律で認められていても、店舗や交通機関の利用に関しては何の規定もなかったため、盲導犬ユーザーの方々は同伴拒否をたくさん受けながら、それでも社会参加のために、頑張って来ておられました。ですので、2002年に補助犬法ができるまでは、大変な苦労をしておられたのです。
日本で最初に盲導犬が誕生したのは1957年。そこから45年経ち、2002年にできた『身体障害者補助犬法』は、苦労を重ねてこられた盲導犬ユーザーさんたちにとっても、社会参加するための【アクセス権】を保障した、悲願の法律となりました。
私にはこの文章、とっても違和感を感じるのです。
この規定は、あくまでも「道路交通の安全のために」が前提となっています(もちろん、道路交通法ですから、そうなのですが。。。)。
盲導犬を連れて、道路を歩くことは法律で認められていても、店舗や交通機関の利用に関しては何の規定もなかったため、盲導犬ユーザーの方々は同伴拒否をたくさん受けながら、それでも社会参加のために、頑張って来ておられました。ですので、2002年に補助犬法ができるまでは、大変な苦労をしておられたのです。
日本で最初に盲導犬が誕生したのは1957年。そこから45年経ち、2002年にできた『身体障害者補助犬法』は、苦労を重ねてこられた盲導犬ユーザーさんたちにとっても、社会参加するための【アクセス権】を保障した、悲願の法律となりました。
ペットとは違うんですよ♪
最近のペットブームで、「ペット入店可」のお店も増えましたが、まだまだどこでもOKではないですよね。それは公衆衛生上の問題等もあり、難しい問題。
日本の公衆衛生観念の高さと同時に、飼い主さんのマナー向上がまだまだであることも実態としてあると思いますので、その状況では、欧米並みにどこでもペットと一緒に、とはならないようです。
ただ、補助犬は違います。
専門の機関で特別な訓練を受け、厚生労働大臣指定の法人で試験を受け、「社会参加してよい」という認定をもらった『障がい者と犬のペア』だけが、社会参加をしています。
そして、厳しい衛生管理と行動管理の全責任は、ユーザーである障がい者が負うこととなっており、 その責任の1つとして、外から見てわかる「表示」をつけることが義務づけられているのです。
特に、聴導犬の場合、犬を連れている聴覚障がい者が、外見上障がいがあることがわかりにくいため、最もペットと間違われやすい補助犬となっています。
みなさんも、今度街で補助犬に出会ったら、ぜひ「表示」に注目してみてください。
そして、大好きなユーザーさんのために働いている犬たちへ、そして補助犬をパートナーに選び、勇気を出して社会参加している障がい者の方へ、心の中でそっとエールを送ってあげてください。
でも、補助犬がいるから何も困らない、というわけではありません。ユーザーさんが困っていそうだったら、「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。
それが、心のバリアフリーの第一歩となります!
次回は、「障害者週間」について考えてみたいと思います。
どうぞお楽しみに〜♪
日本の公衆衛生観念の高さと同時に、飼い主さんのマナー向上がまだまだであることも実態としてあると思いますので、その状況では、欧米並みにどこでもペットと一緒に、とはならないようです。
ただ、補助犬は違います。
専門の機関で特別な訓練を受け、厚生労働大臣指定の法人で試験を受け、「社会参加してよい」という認定をもらった『障がい者と犬のペア』だけが、社会参加をしています。
そして、厳しい衛生管理と行動管理の全責任は、ユーザーである障がい者が負うこととなっており、 その責任の1つとして、外から見てわかる「表示」をつけることが義務づけられているのです。
特に、聴導犬の場合、犬を連れている聴覚障がい者が、外見上障がいがあることがわかりにくいため、最もペットと間違われやすい補助犬となっています。
みなさんも、今度街で補助犬に出会ったら、ぜひ「表示」に注目してみてください。
そして、大好きなユーザーさんのために働いている犬たちへ、そして補助犬をパートナーに選び、勇気を出して社会参加している障がい者の方へ、心の中でそっとエールを送ってあげてください。
でも、補助犬がいるから何も困らない、というわけではありません。ユーザーさんが困っていそうだったら、「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。
それが、心のバリアフリーの第一歩となります!
次回は、「障害者週間」について考えてみたいと思います。
どうぞお楽しみに〜♪
<イベントご紹介>
★障害者週間「身体障害者補助犬法啓発イベント
〜身体障害者補助犬法ってなぁに?〜」★
3種の補助犬たちに会いに来てください! 3種のお仕事を一度に見られる貴重なチャンスです!
各補助犬デモンストレーションに続き、実際のユーザーさんにもお話を伺います♪
クリスマス一色の「ららぽーと」で、補助犬たちとお待ちしておりま〜す♪
〜身体障害者補助犬法ってなぁに?〜」★
3種の補助犬たちに会いに来てください! 3種のお仕事を一度に見られる貴重なチャンスです!
各補助犬デモンストレーションに続き、実際のユーザーさんにもお話を伺います♪
クリスマス一色の「ららぽーと」で、補助犬たちとお待ちしておりま〜す♪
●日時:12月7日(土)(1)13:00〜14:00 (2)15:00〜16:00
●会場:ららぽーと横浜 サウスコート・カリヨン広場
●主催:厚生労働省
●企画監修:特定非営利活動法人 日本介助犬アカデミー
ららぽーと横浜イベント紹介↓↓↓
http://yokohama.lalaport.jp/event/index.html
●会場:ららぽーと横浜 サウスコート・カリヨン広場
●主催:厚生労働省
●企画監修:特定非営利活動法人 日本介助犬アカデミー
●協力: | 公益財団法人 日本盲導犬協会 |
社会福祉法人 日本介助犬協会 | |
特定非営利活動法人 聴導犬普及協会 |
http://yokohama.lalaport.jp/event/index.html
- ご寄付のお願い
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当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▼ご寄付の受付はこちらから
http://www.jsdra.jp/kifu.html
★日本介助犬アカデミーFacebook!(「いいね!」してください♪)
http://www.facebook.com/jsdra.hojoken
★日本身体障害者補助犬学会
http://www.jssdr.net/
★政府インターネットTVによる補助犬特集
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6301.html