学習方法について

　まず、ＡＭさんの現在の状況と試験までの期間がどれくらいあるかによっても勉強の仕方は変わってきますよね。
　ＡＭさんが学生で、試験までの期間がたっぷりあるようなら、もちろんテキストを読んで基礎を固めていくのが、流れや背景をおさえた勉強ができるので、試験対策として、さらには合格後に社会福祉士として働くうえでもよいことだと言えるでしょう。応用問題にも回答しやすいでしょう。その意味では、テキストを使って勉強することは、基礎から応用までおさえられる勉強方法ということになります。
　ですが、ご質問内容から考えると、ＡＭさんは社会人でいらっしゃるのかもしれません。ＡＭさんが社会人であれば、テキストを読み込んだ上で参考書に取りかかるのは時間的に厳しいかもしれませんね。
　であれば、試験の傾向を把握するところからスタートしてはいかがでしょうか？
　試験の出題には傾向があります。もちろん、毎回同じ問題が出るわけではなく、同じ範囲から出題されていても問われ方が異なります。しかしそれでも、国家試験は、社会福祉士としておさえておくべきことを問う試験なので、重要なところは何度でも出題されます。
　ワークブックにも、また他社の参考書にも、出題傾向について扱っているページや記述が必ずあります。そこを見て、自分なりに優先順位をつけていくということが、短い期間で合格水準まで到達する方法としては有効と言えます。
　第22回の試験では、出題基準の変更に伴い、これまでになかったような出題もありますが、これまでの出題傾向を踏まえた対策で充分に対応できる問題が多くを占めました。
　実際に勉強を始める前の事前準備はとても重要で、その後の勉強効率に大きく影響します。何点を自分の目標点として、出題範囲のどこをおさえておくのかをイメージして計画を立て、具体化してみてはいかがですか？
　そうすれば、過去問から手をつけはじめても、出題範囲がわかり、スムーズに勉強し直しながら進められるのではないでしょうか。