第28回 老後を考えています
老年期に向けての住まいの悩み
【Q】
わが家は老朽化していますが、これから建て直すのも考えものです。今は1人暮らしです。アドバイスをお願いします。
【A】
どんな暮らしをしたいか、家をどうしたいか、優先順位を考える
【解説】
生活の基盤となる住まいと、その環境を整えることは自立した老後への一歩です。そこで、できるだけ長く自分の家で暮らすためにも適切な用意が必要です。だれとどのように暮らすかの優先順位を考え、さまざまな方向から検討することです。そのためのポイントを絞って説明しましょう。
まず、バリアフリーを視野に入れたリフォームが考えられます。老化とともに身体の機能は低下し、家庭内事故が増加します。また、バリアフリーの工事は特殊ですので業者選びは慎重さが必要です。経費が予定よりも高額になったり、工事が長期化したりするなど予想外の展開もあり得ます。
実際の現場の見学や施行実績、相場にあった見積もりと契約が決め手となります。また、公的リフォーム融資制度も上手に活用するといいでしょう。
ただし、自治体によって多少違いますので、年齢や金額、時期などの条件があります。また、介護保険の認定を受けた場合、住宅改修費支給制度の利用ができます。
老後の住まいは、(1)玄関や部屋の入り口、階段などの移動床面の段差がない、(2)トイレや風呂場、出入り口、廊下にゆとりがある、(3)部屋の間取りが行き来しやすいよう、動線がスムーズである、(4)出入り口の建具は扱いやすいものである、(5)照明は十分な明るさである、(6)将来の車椅子等を考え、壁のつくりが頑丈である、(7)スロープを取り付けることができる条件が揃っている、(8)炊事・洗濯がやりやすい間取りである、(9)つまずきやすい所がない、(10)明るい部屋であるなどが目安です。
また、ホームセキュリティサービスやその人のライフスタイルに合わせたライフマネージメントへのシステムの支援があるかどうかが大きな鍵になります。
(1)守り・緊急対応は、いざというときに重要なシステムである、(2)専門的ケアは、将来の医療・看護・介護をふまえてのシステムである、(3)生活行為サポートは、個別の生活を補うシステムである、(4)生活マネジメントは(1)〜(3)のコントロールだけでなく、地域での活動参加を視野に入れるシステム支援であるため、これらを踏まえた住まいを考える。
最後に、リバースモーゲージの活用について説明します。
これは自宅を担保に資金を確保する方法です。これを利用すると毎月一定の融資を受け、その人が亡くなると融資した自治体に物納するというシステムです。これで一定のお金を確保できますが、問題は2つあります。
まず、地価下落や金利上昇に左右され、それにより融資額が減額し、打ち切られるということです。また、契約時に法定相続人の同意がなければ契約できません。あなたに子どもがいれば、子どもと良く話し合ったうえで行うことが必要になります。
その他、住居地移転や高齢者用の住宅等の方法もあります。今のままで暮らすことを前提とするかどうかも含め、住まいについて改めて考えてみて下さい。
わが家は老朽化していますが、これから建て直すのも考えものです。今は1人暮らしです。アドバイスをお願いします。
大阪府・無職(74歳)
【A】
どんな暮らしをしたいか、家をどうしたいか、優先順位を考える
【解説】
生活の基盤となる住まいと、その環境を整えることは自立した老後への一歩です。そこで、できるだけ長く自分の家で暮らすためにも適切な用意が必要です。だれとどのように暮らすかの優先順位を考え、さまざまな方向から検討することです。そのためのポイントを絞って説明しましょう。
まず、バリアフリーを視野に入れたリフォームが考えられます。老化とともに身体の機能は低下し、家庭内事故が増加します。また、バリアフリーの工事は特殊ですので業者選びは慎重さが必要です。経費が予定よりも高額になったり、工事が長期化したりするなど予想外の展開もあり得ます。
実際の現場の見学や施行実績、相場にあった見積もりと契約が決め手となります。また、公的リフォーム融資制度も上手に活用するといいでしょう。
ただし、自治体によって多少違いますので、年齢や金額、時期などの条件があります。また、介護保険の認定を受けた場合、住宅改修費支給制度の利用ができます。
老後の住まいは、(1)玄関や部屋の入り口、階段などの移動床面の段差がない、(2)トイレや風呂場、出入り口、廊下にゆとりがある、(3)部屋の間取りが行き来しやすいよう、動線がスムーズである、(4)出入り口の建具は扱いやすいものである、(5)照明は十分な明るさである、(6)将来の車椅子等を考え、壁のつくりが頑丈である、(7)スロープを取り付けることができる条件が揃っている、(8)炊事・洗濯がやりやすい間取りである、(9)つまずきやすい所がない、(10)明るい部屋であるなどが目安です。
また、ホームセキュリティサービスやその人のライフスタイルに合わせたライフマネージメントへのシステムの支援があるかどうかが大きな鍵になります。
(1)守り・緊急対応は、いざというときに重要なシステムである、(2)専門的ケアは、将来の医療・看護・介護をふまえてのシステムである、(3)生活行為サポートは、個別の生活を補うシステムである、(4)生活マネジメントは(1)〜(3)のコントロールだけでなく、地域での活動参加を視野に入れるシステム支援であるため、これらを踏まえた住まいを考える。
最後に、リバースモーゲージの活用について説明します。
これは自宅を担保に資金を確保する方法です。これを利用すると毎月一定の融資を受け、その人が亡くなると融資した自治体に物納するというシステムです。これで一定のお金を確保できますが、問題は2つあります。
まず、地価下落や金利上昇に左右され、それにより融資額が減額し、打ち切られるということです。また、契約時に法定相続人の同意がなければ契約できません。あなたに子どもがいれば、子どもと良く話し合ったうえで行うことが必要になります。
その他、住居地移転や高齢者用の住宅等の方法もあります。今のままで暮らすことを前提とするかどうかも含め、住まいについて改めて考えてみて下さい。
保育専門学校講師 白石京子
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(アクティブシニア編集部)