第26回 定年後について
退職後の社会参加はどうすればいいでしょうか?
【Q】
団塊世代です。60歳で長年勤めていた会社を定年退職しましたが、65歳までは働こうと子会社に再就職しました。
65歳まで働けますので、完全なリタイアまでまだ4〜5年ありますが、地域への関わりは今もって何もありません。今のうちにしておくべきことは何でしょうか。
【A】
まずはこまめに情報集めを!
【解説】
まずは、地元の市役所や市町村社会福祉協議会の広報紙、ホームページ、新聞、本、ミニコミ誌のほか、公民館やコミュニティセンター、図書館に置かれているチラシ、さらには友人や知人の口コミなどで団塊世代の地域活動を紹介する講座や学習会、講演会、シンポジウム、実践報告会などの情報をこまめにチェックしてはいかがでしょうか。
そして、そのなかで関心が持てそうなものがあったら、遠慮せずに電話やファックス、メールで問い合わせてみましょう。その結果、興味がわくものがあったら参加したり、見学したりして様子をみて、自分の考え方や活動への思いなどを十分検討したうえで、正式に参加するのかどうか、決めればいいと思います。
これらのなかには単に相談に応じたり、講座の参加を呼びかけたりしているだけでなく、活動への参加や事業化のための仲間づくり、活動資金の助成・補助などを求めているところもあります。その意味でも、八方手を尽くして情報を収集することが大切でしょう。
もちろん、このような既存の組織や団体に頼らず、これまでの、あるいは現在の職場の同僚や自分と同じ趣味、特技を持ったサークルをつくることもいいと思います。
また、地域によっては会社の先輩や同僚、後輩、小・中学校の同窓生、あるいはゴルフやハイキング、釣り仲間など趣味や特技を通じ、お付き合いをしているような団体もありますので、そのような団体への参加もいいでしょう。最初は飲み会でもいいかと思いますが、それだけで終わっては少し寂しいでしょうか。最初は何でもいいのではないかと思います。
ほかにも、町内会や自治会、団地の管理組合の役員などとして声をかけられたら積極的に引き受けてはいかがでしょうか。そこでの交流から、本当に社会参加したいサークル活動の団体などもみえてくるものです。
ただし、このような形で“地域デビュー”したいという意識があっても、あなたはまだ現役ですので、仕事の関係上、都合がつかないという場合もあるかと思います。そのような場合はとりあえず情報だけもらってしばらくは様子見し、リタイアの前後に態度を決めればいいでしょう。
いずれにしても、社会参加をする際、現役時代の肩書きを売り物にせず、一住民として臨むことが大切ではないかと思います。
その点、女性は出産や子育て、あるいは買い物や趣味を通じ、地域にネットワークを自然な形でつくられていることが多いため、社会参加も男性に比べてスムーズに可能なようです。
そこで、あなたの奥さんの場合はどうなのか、一度聞いてみて、場合によっては奥さんの紹介で何らかのサークルなどに参加するのも方法の一つではないでしょうか。
要は、それまであなたが培ってきたノウハウや技術、技能、資格、情報を生かし、早めに社会参加のための場を探すことではないでしょうか。
なお、これは宣伝ですが、この10〜11月に『団塊世代の地域デビュー〜その方法と「まちかど福祉」の実践〜』と題した本を某出版社から出す予定ですので、参考にしてもらえれば幸いです。
団塊世代です。60歳で長年勤めていた会社を定年退職しましたが、65歳までは働こうと子会社に再就職しました。
65歳まで働けますので、完全なリタイアまでまだ4〜5年ありますが、地域への関わりは今もって何もありません。今のうちにしておくべきことは何でしょうか。
武蔵村山市・A男
【A】
まずはこまめに情報集めを!
【解説】
まずは、地元の市役所や市町村社会福祉協議会の広報紙、ホームページ、新聞、本、ミニコミ誌のほか、公民館やコミュニティセンター、図書館に置かれているチラシ、さらには友人や知人の口コミなどで団塊世代の地域活動を紹介する講座や学習会、講演会、シンポジウム、実践報告会などの情報をこまめにチェックしてはいかがでしょうか。
そして、そのなかで関心が持てそうなものがあったら、遠慮せずに電話やファックス、メールで問い合わせてみましょう。その結果、興味がわくものがあったら参加したり、見学したりして様子をみて、自分の考え方や活動への思いなどを十分検討したうえで、正式に参加するのかどうか、決めればいいと思います。
これらのなかには単に相談に応じたり、講座の参加を呼びかけたりしているだけでなく、活動への参加や事業化のための仲間づくり、活動資金の助成・補助などを求めているところもあります。その意味でも、八方手を尽くして情報を収集することが大切でしょう。
もちろん、このような既存の組織や団体に頼らず、これまでの、あるいは現在の職場の同僚や自分と同じ趣味、特技を持ったサークルをつくることもいいと思います。
また、地域によっては会社の先輩や同僚、後輩、小・中学校の同窓生、あるいはゴルフやハイキング、釣り仲間など趣味や特技を通じ、お付き合いをしているような団体もありますので、そのような団体への参加もいいでしょう。最初は飲み会でもいいかと思いますが、それだけで終わっては少し寂しいでしょうか。最初は何でもいいのではないかと思います。
ほかにも、町内会や自治会、団地の管理組合の役員などとして声をかけられたら積極的に引き受けてはいかがでしょうか。そこでの交流から、本当に社会参加したいサークル活動の団体などもみえてくるものです。
ただし、このような形で“地域デビュー”したいという意識があっても、あなたはまだ現役ですので、仕事の関係上、都合がつかないという場合もあるかと思います。そのような場合はとりあえず情報だけもらってしばらくは様子見し、リタイアの前後に態度を決めればいいでしょう。
いずれにしても、社会参加をする際、現役時代の肩書きを売り物にせず、一住民として臨むことが大切ではないかと思います。
その点、女性は出産や子育て、あるいは買い物や趣味を通じ、地域にネットワークを自然な形でつくられていることが多いため、社会参加も男性に比べてスムーズに可能なようです。
そこで、あなたの奥さんの場合はどうなのか、一度聞いてみて、場合によっては奥さんの紹介で何らかのサークルなどに参加するのも方法の一つではないでしょうか。
要は、それまであなたが培ってきたノウハウや技術、技能、資格、情報を生かし、早めに社会参加のための場を探すことではないでしょうか。
なお、これは宣伝ですが、この10〜11月に『団塊世代の地域デビュー〜その方法と「まちかど福祉」の実践〜』と題した本を某出版社から出す予定ですので、参考にしてもらえれば幸いです。
社会福祉学者・福祉デザイン研究所所長 川村匡由
↓無料相談 随時受付中(詳細は下記)
- お問合せ
-
今回の無料相談の内容についてもっと詳しく知りたい!
あるいは別の内容だけど聞いてみたい!といった
質問・相談を随時、受け付けています。
なんでも無料相談はコチラまで
(アクティブシニア編集部)