第3回 間違ったとり方をしては逆効果
あふれる食情報に惑わされない
日本人は、とかく「あれは体によい」「これは体に悪い」と、一元論的に決めつける傾向があります。
そして、良いといわれるものには、目の色を変えて飛びつきます。
それがかえって偏食を促すことになり、栄養のバランスを崩してしまい、体をこわすことが多いのです。
こんな人がいました。
玄米菜食が良いからといって、肉や卵を食べるのを一切やめ、塩辛い漬け物やみそ汁で玄米を食べていました。
すると、どうなったと思いますか。
たんぱく質不足で血管が弱ったうえに、食塩のとりすぎで高血圧になり、動脈硬化が進んでついに脳卒中で倒れてしまいました。
そして、良いといわれるものには、目の色を変えて飛びつきます。
それがかえって偏食を促すことになり、栄養のバランスを崩してしまい、体をこわすことが多いのです。
こんな人がいました。
玄米菜食が良いからといって、肉や卵を食べるのを一切やめ、塩辛い漬け物やみそ汁で玄米を食べていました。
すると、どうなったと思いますか。
たんぱく質不足で血管が弱ったうえに、食塩のとりすぎで高血圧になり、動脈硬化が進んでついに脳卒中で倒れてしまいました。
日本では、医食同源思想に基づいた食文化がないため、無秩序ともいえる食情報が氾濫し、どのような食品をどのように組み合わせ、どのように摂ったらよいかという食知識に欠けています。
プラス効果の食べ合わせ
中国では、「寒には熱を、熱には寒をもって療する」という陰陽説に基づいた考え方があります。
これは相異なるもの2つを組み合わせて、バランスをとろうという考え方です。
夏には、体を冷やす働きのある寒涼性の食品、にがうり、とうがん、なす、トマトなどを積極的にとり入れ、バランスをとって暑さに対抗します。
冬には、体を温める働きのある温熱性の食品、しょうが、とうがらしなどを積極的にとり入れ、寒さに対抗します。
そして、この考え方はさまざまに取り入れることができます。
たとえば、肉や卵、バターなどの血中総コレステロール値を上げる食品をとる場合には、血中総コレステロール値を下げる野菜や海藻、きのこ類などを十分にとるようにします。
そして、食塩(ナトリウム)をとる場合には、ナトリウムを外に排出する働きのあるカリウムの多い食品、野菜などを十分にとるようにすればよいでしょう。
それでは、次回からは、こうした組み合わせの例を具体的に挙げながらお話をしていきましょう。
これは相異なるもの2つを組み合わせて、バランスをとろうという考え方です。
夏には、体を冷やす働きのある寒涼性の食品、にがうり、とうがん、なす、トマトなどを積極的にとり入れ、バランスをとって暑さに対抗します。
冬には、体を温める働きのある温熱性の食品、しょうが、とうがらしなどを積極的にとり入れ、寒さに対抗します。
そして、この考え方はさまざまに取り入れることができます。
たとえば、肉や卵、バターなどの血中総コレステロール値を上げる食品をとる場合には、血中総コレステロール値を下げる野菜や海藻、きのこ類などを十分にとるようにします。
そして、食塩(ナトリウム)をとる場合には、ナトリウムを外に排出する働きのあるカリウムの多い食品、野菜などを十分にとるようにすればよいでしょう。
それでは、次回からは、こうした組み合わせの例を具体的に挙げながらお話をしていきましょう。
- 医食同源とは
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「薬(生薬)も食も同じ源、日常の食事で病気を予防し、治療しよう。その食事はバランスのとれた美味しい食事である」という意味です。