学習方法について
介護福祉士になるためには文系と理系のどちらを中心に勉強したらいいですか?(2011/07/29)
(中学三年生さん)
一概にはどちらともいえません。
中学三年生さんがお名前のとおり中学三年生だとすると、これから進路について考えるときですね。それにともなって、文系と理系のどちらに進むべきか、お悩みなのでしょうか?
確かに、大学で医学や物理学を学ぶためには、理学系の基礎知識が求められるため、理系に分類されます。歴史や文学について学ぶときは、文系になりますね。大学の入学試験でも、文系と理系に分かれて出題されています。
では、介護福祉士はどうでしょうか? 介護福祉士は、利用者の生活全般を支えることから、あらゆる学問的成果を踏まえた能力が求められます。したがって、文系・理系、どちらでも構いませんが、どちらかだけということは望ましくありません。
たとえば、介護福祉士国家試験の受験科目『社会の理解』は、法律や制度などについて学ぶ科目なので、文系といえます。『こころとからだのしくみ』という科目で学ぶ「こころのしくみ」については、心理学の知識が必要となるため文系ですが、「からだのしくみ」(たとえば、人体の部位の名称や働き)について学ぶ場合は、理系です。また、利用者をベッドから車いす、車いすから浴槽などに移動する場合、てこの原理を知っていれば、介護者のからだの負担を減らすことができ、ここでは物理学の知識が役立つといえるでしょう。それ以外にも、調理に関する知識も求められますし、さまざまな人と接する仕事ですので、コミュニケーション能力も求められます(これは介護福祉士に限ったことではありませんが)。
このように、介護福祉士にはさまざまな知識・能力が求められるため、文系か理系かは一概には答えられないのです。介護福祉士というと、文系をイメージする方が多いかもしれませんが、「私は文系だから…」「私は理系だから…」などと、偏った勉強に終始しないように努めてみてください。
財団法人社会福祉振興・試験センターから出題基準(試験の出題範囲の例示)や過去の試験問題が公表されているので、どのような問題が出題されるのか、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ちなみに余談ですが、ピタゴラスの定理で知られるピタゴラスは、数学のほかに、哲学と天文学を極めました。また、明治の文豪・森鴎外が軍医であったことはよく知られています。これは極端な例かもしれませんが、中学三年生さんも文系・理系に縛られず、いろいろな知識を吸収してみてください。介護福祉士は、さまざまな人と関わる仕事です。文系・理系にこだわらず広く学習すれば、その知識はきっと後々役に立つと思います。
確かに、大学で医学や物理学を学ぶためには、理学系の基礎知識が求められるため、理系に分類されます。歴史や文学について学ぶときは、文系になりますね。大学の入学試験でも、文系と理系に分かれて出題されています。
では、介護福祉士はどうでしょうか? 介護福祉士は、利用者の生活全般を支えることから、あらゆる学問的成果を踏まえた能力が求められます。したがって、文系・理系、どちらでも構いませんが、どちらかだけということは望ましくありません。
たとえば、介護福祉士国家試験の受験科目『社会の理解』は、法律や制度などについて学ぶ科目なので、文系といえます。『こころとからだのしくみ』という科目で学ぶ「こころのしくみ」については、心理学の知識が必要となるため文系ですが、「からだのしくみ」(たとえば、人体の部位の名称や働き)について学ぶ場合は、理系です。また、利用者をベッドから車いす、車いすから浴槽などに移動する場合、てこの原理を知っていれば、介護者のからだの負担を減らすことができ、ここでは物理学の知識が役立つといえるでしょう。それ以外にも、調理に関する知識も求められますし、さまざまな人と接する仕事ですので、コミュニケーション能力も求められます(これは介護福祉士に限ったことではありませんが)。
このように、介護福祉士にはさまざまな知識・能力が求められるため、文系か理系かは一概には答えられないのです。介護福祉士というと、文系をイメージする方が多いかもしれませんが、「私は文系だから…」「私は理系だから…」などと、偏った勉強に終始しないように努めてみてください。
財団法人社会福祉振興・試験センターから出題基準(試験の出題範囲の例示)や過去の試験問題が公表されているので、どのような問題が出題されるのか、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ちなみに余談ですが、ピタゴラスの定理で知られるピタゴラスは、数学のほかに、哲学と天文学を極めました。また、明治の文豪・森鴎外が軍医であったことはよく知られています。これは極端な例かもしれませんが、中学三年生さんも文系・理系に縛られず、いろいろな知識を吸収してみてください。介護福祉士は、さまざまな人と関わる仕事です。文系・理系にこだわらず広く学習すれば、その知識はきっと後々役に立つと思います。
(けあサポ編集部)