「模擬試験」にはどんな効果があるのでしょうか。

　これまで国家試験を受験した方々のお話を聞くと、「会場の雰囲気に緊張してしまった」「時間がたりなくなってしまった」「答えをマークシートに写し間違えてしまった」など、試験本番の雰囲気や実施方法に慣れていないために自分の実力を発揮できなかったという方が少なくありません。

　「模擬試験」は、会場を設定し、時間、問題数、回答の形式なども本番の試験と同じように実施されます。したがって、問題を解き始める前の緊張感や時間が足りなくなってきたときの焦燥感も含めて、本番の雰囲気に慣れるにはとてもよい機会だと思います。模擬試験を受けることによって、どの科目から解いていったらよいか、事例問題は先に解いたほうがよいか後のほうがよいか、時間が余ったときの過ごし方なども見えてきます。

　模擬試験が実際の試験よりもむずかしいという話も聞きますが、必ずフィードバックがあるので、受験生の中での自分の順位、苦手科目、得意科目などが明らかになります。本番までの残された時間に、苦手科目をつぶしたり、得意科目の得点を伸ばしたりするモチベーションにつながることは間違いありません。

　もしも機会があるのなら、ぜひ模擬試験を受けることをオススメします。せっかく身につけた実力を発揮できないことほど悔しいことはないと思います。